名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

ブログ内検索
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 13
15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
カウンター
プロフィール
HN:
ronin
性別:
女性
自己紹介:
2011年8月26日よりブログ開始
2012年5月GW中にカテゴリ分け再編&アクセスカウンター設置
2013年5月 CONAN CP SEARCH 登録
2013年6月 青山探索館 登録
連絡先:hamanosuronin★gmail.com(★を@に置き換え)
Script:Ninja Blog 
Design by:タイムカプセル
 

チビ新快(新一&快斗)
─────────────────────────────

「おばさん、キレイだからこれやるよ!」

おれがマジックで花を出すと、前がみクルリンおばさんといっしょにきた男の子が『うわっ』というかおをした。



「こら、快斗!」

お父さんがおれをだっこして、メッをする。前がみおばさんも、わらいながらおこった声で『おばさんとキレイをならべちゃいけないのよ』といっておれをジロッと見ている。
キレイって言ったのに、なんでこわいかおするの?

すると、おばさんのよこの男の子がいすからぴょんとおりて、おれにおいでおいでをした。

「お父さん…」

「ああ、新一くんは快斗と同い年だそうだよ。ほら、あそこにいろんな色のマットが敷いてあるだろう? 父さんたちの話が終わるまで、新一くんとあそこで遊んでおいで」

「うん!」

シンイチ、だって。あそんでていいんだって。おれがそう言おうとしたら、シンイチはもうどんどんそっちへいくところだった。
ふりむいて、おれにまたおいでおいでをする。

「へへっ」

はしっていこうとしたら、おとうさんが『走らない』と言うのがきこえた。
しかたないからおれは小さくスキップするみたいにシンイチのあとについていった。


「シンイチ、おれ黒羽快斗ってんだ。よろしくな!」

「……オレは工藤新一」

ジト目の新一が、おれのズボンのポケットにサッと手をのばしてきた。

「あっ」

やべ、タネがばれちゃう。
あわてて一歩さがると、新一は『オメー、バカだな』と言った。

「なんだよー、バカって言っちゃいけないんだぞ」

「母さんをオバサン呼ばわりするなんて、命がいくつあってもたりないぜ」

「え…そうなの?」

だって友だちのお母さんは、みんなオバサンって呼ぶじゃん。

「女性の心をちゃんと読みとらなきゃ。探偵もマジシャンもさ」

「ふーん?」

マジシャンはお父さんのことか。

「探偵ってだれ? 新一のお父さん、探偵なの?」

「ちがう。小説家だよ。ときどき警察にたのまれて推理してるけど」

「へー。じゃあ探偵は?」

「オレさ」

新一がびしっとおれをゆびさす。

「おまえが犯人だ!」

「ええっ? 」

「練習だよ探偵の。いいか、おれは工藤新一。探偵さ」

「探偵ごっこか。それじゃあ、おれは…」

なんにしよう?

「探偵のライバルなら、怪盗だろ」

「かいとう?」

「変装したり、いろんなしかけで謎を作るんだ」

「へえー!」

へんそう。なぞ。父さんがマジックでやるのとおなじかも。

「じゃあ、おれ、かいとう!」

「怪盗は〝シンシュツキボツ〟なんだぞ。できるか?」

なにそれ。

「よくわかんねーけど、こんなかんじ?」

ようし。おれは父さんが家にしまっていた〝ケムリだま〟をポケットからだして、えいっと下になげた。


ボン!!


「うわあ」

「わっ、見えない、快斗、どこ行った?」

ほんとにケムリが出ちゃった。
父さんが『こらー快斗ー!』と言ってはしってくる。
おれはケムリの中で新一を見つけて『にげよう』と言った。そしたら新一はおれの手をつかんで『こっち』と言ってはしりだした。

ケムリは上のほうにたまってたから、おれたちは小さくなってはしった。
おとなたちがなんだ、なんだ、とさわいでたけど、おれと新一はだっしゅつに成功した。



「新一、走るのはやいな」

「快斗もな」

お店の外に出て、イスがならんでるところに二人ですわった。

「でも、あとでおこられちゃうなぁ」

「快斗のお父さん、こわいのか?」

「ううん。お母さんのほうがコワイ」

「オレんちも同じ!」

新一といっしょにアハハとわらった。

ケムリが消え、お父さんたちの話がおわり、おれは新一とバイバイした。

工藤新一かぁ。
ちょっとせつめいくさいやつだったけど、まぁまぁいいやつだった…かな?
探偵だって。
こんどあったら、また〝探偵〟と〝かいとう〟ごっこできるかな?

また、いつかいっしょにあそびたいな。新一と。





20140617

─────────────────────────────


※有希子さんと盗一さんが会っていた場に快斗くんだけでなく新一も来てたら…♪ というパラレルでした(^^)/

●拍手御礼
「妄想」へ拍手ありがとうございました~(^^;)

拍手[18回]