名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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2011年8月26日よりブログ開始
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★2013-2014・新快年越しhappy-SP ラスト★
ハッピー・スウィート・ニュー・イヤー《3/3》(新一×快斗)R18
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耳に触れる工藤の唇から吐息が吹き込まれる。

ぞくぞくと震えが走り、俺は工藤に縋り付いた。



「あ!」

逃れようと伸び上がる快斗の動きに合わせ、オレは自分を快斗に押し当てた。そのまま快斗を支えていた力を弛める。
快斗の自重とシャボンが助けになって、オレは一気に快斗の中へ潜り込んだ。

「────アアッ!!」

熱気が充満するバスルームに、抑えきれない快斗の悲鳴が反響する。
苦しませているのは自分だと分かっていても、止められない。

「快斗…」

「ウ…、ああ…っ」

「大丈夫か」

「…な、わけ……、ある、か…っ!!」

少し体を傾けたら、快斗が必死になってオレの首にしがみついてくる。

「あ、ばか、う、動くなっ」

「動けないよ…これ以上」

はあ、はあ、と息を荒げている快斗の背を、宥めるように撫でてやる。脚を開かせているので力は入らないだろうが、肌を包み込んでくる感覚は小刻みに震え、纏わり付くように熱い。

「しばらくこのままでいい」

「は…あ? ふ、ふざけんな。テメーがよくても、こっちが…保たね…っ」

「この体勢から動けないし。横になるってもタイルの上じゃ痛いだろ。快斗が動いてくれりゃ助かるけど」

「んな…できるか、アホッ! …あっ」

自分で怒鳴ったくせに、その反動で息を乱している。受け入れる側の負担はやはりかなり大きいのだろう。
左腕をオレの首に巻き付けてじっと堪えている快斗が、腹のところで挟まっている。そっと指でなぞってみると、快斗がびくっと反応した。

「わ、ば、ばかっ」

「いいよ。先いけ」

「よせ、わっ…!!」

快斗は動けない。オレにしがみ付いていないと後ろにひっくり返ってしまうし、だからといってこの状態から自力で抜け出すのは無理だろう。
繋がったあとの展開まで考えが及ばなかったオレの責任だから、とりあえず快斗を気持ちよくさせることを優先する。

「ちゃんと掴まってろよ。危ないから」

「やめ、やめ…っ、わ!」

ボディソープの泡はだいぶ落ちてしまっていたが、快斗の先端から溢れる涙のような雫が自然な潤みを与えてくれていた。

くっ、と快斗が息を呑んで体を硬くする。表情が見えないのが残念だ。このへんも反省点だ。もっともっと想像力を働かせてから始めるべきだった。

ハッ、ハッ、と快斗の吐息が熱く弾むように速くなる。
すると、わなわなと震える快斗の肌全体がオレをも刺激してくる。
僅かに前後に揺するようにすると、『うあっ』と大きく体をしならせ、快斗は俺の指の中で迸った。



─────恥ずかしいし、動けないし、なのにまだ奥には工藤が埋められたままだ。

好きなヤツと繋がっている、愛し合っているという精神的な支えはあっても、やはりいたたまれない。
体はじんじん痺れたようで、下肢にはまったく力が入らない。自分ではとても動けない。

「工藤…、たすけて」

「快斗?」

「このかっこ、もう無理」

「分かった。まだ掴まってろよ」

工藤が体を浮かす。腿を抱えられて、するりと持ち上げられた。
バスルームの床に降ろされて、両手を付いて座り込む。

「じっとしてろ。流すから」

「…………」

へたりと座り込んだまま工藤に熱いシャワーを浴びせてもらって、やっと大きく息を吐き出した。

「……工藤…、おまえ…いったの?」

「ああ」

ちらっと見ると、工藤も照れたような顔でオレをチラッと見た。

「いつ? 動けなかったのに」

「そりゃ…快斗が仰け反ったとき? 同時だよ。 きゅっとなって、快斗のすげえいい顔が見えたから」

「…………」

訊くんじゃなかった。
恥ずかしすぎて、工藤の顔もう見れねえ!
と思ったら、肩越しに工藤が囁いた。

「オレの部屋に移動しよう。続き、ちゃんとしてやるから」

「え(@@)??  ま、まだやんの?!」

「当たり前だ。これからだぜ」

「うそ…」

立ち上がろうとしたけど、膝に力が入らない。アワアワしてる間にいつの間にか脱衣所から工藤がバスタオルを持ってきて、俺の体を頭から拭い始める。

「好きだ、快斗」

「…………」  

「受け入れてくれてありがとう。オレ、嬉しい。もっともっと快斗のいい顔を見たい」

「…………」

あまりにまともに〝好きだ〟とか〝嬉しい〟とか〝イイカオミタイ〟とか言われて、呆然としてたら腕を掴んで引き起こされた。

「ちょっ…、工藤!」

バスタオルだけ腰に巻いた俺の体を引き寄せ、右腕を肩に担いで工藤が大股で歩き出す。

「は、放せって。歩けるから」

「カクカクしてるくせに」

「してねえ」

と言ったら階段の踊り場で膝が抜けて、工藤に抱きとめられた。
ただでも暑いのに、顔から火が噴きそうだ。

見栄もなにもない。マジで許して下さいと泣きを入れたい。
だが工藤はここから加速とばかりエンジン噴かしてアイドリング中だ。
恐ろしすぎる。
穿たれる際の衝撃ももちろん怖いが、さっきの…あの言いようのない、体の芯から響いてくるような感覚。
こうなったら〝窮鼠猫を噛む〟じゃねーけど、ダメ元で逆襲をほのめかす。

「ふ、ふざけんなよ。ベッド行ったら攻守交代だ!」

「ははは」

軽く笑い飛ばされた。なんで。

「あ、あのなぁ、俺は本気だぞ! ほんとに」

「わかったよ。だけど今夜はとにかくオレからだ。本当にそうしたきゃ、週末必ず来い。待ってるから」

「…………ずりぃ」

「なにがだよ。あと最低三回はやっからな、覚悟しろ」

げええーーっ(@@);;;

「む、無茶言うな! いつからそんな絶倫キャラだよ?!」

「今日からさ。快斗だからだぜ。快斗だから止まらない。止められないんだ」


最後は抱え上げられてお姫様抱っこ状態からベッドに落とされた。
ばうん、と体全体で跳ね上がってひっくり返ると、工藤がすぐに体を寄せてきた。
くらくら眩暈を覚えながら、覚悟を決める。

工藤がこうと決めたら変えられない。
探偵のくせに、俺が怪盗だろうが関係ないと言い切ったヤツだ。
肩に手を回すと、工藤は俺を見つめてふっと微笑んだ。

長く…甘いキスを交わす。

とろけるような──────。


二人どこまで一つになれるんだろう。
肌も、想いも晒け出して。何もかも忘れて、真に愛し合いたいと共に望む相手なんて、他に在るわけない。

見上げた工藤の瞳は月夜の青い空色に輝いていた。

〝快斗、好きだ〟…そう囁いて。






20140114
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※お、お粗末さまです。延々長くなりそうなので、このへんでハッピーエンド扱いということに(汗)。とか言いながらショートのエピローグ付け足そうかと思ってます…(+_+)。

●拍手御礼
「ルパン三世VS怪盗キッド」へ、拍手ありがとうございます!
●ルパコナ映画について質問コメント下さった 赤さま…『ひとりごと/おもしろかった!』にあります通り楽しめました。前作のテレビ版と思った以上に話が繋がっているので、それを観てないと分かりづらい部分はあったかもしれません~。


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