名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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2011年8月26日よりブログ開始
2012年5月GW中にカテゴリ分け再編&アクセスカウンター設置
2013年5月 CONAN CP SEARCH 登録
2013年6月 青山探索館 登録
連絡先:hamanosuronin★gmail.com(★を@に置き換え)
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心の中で呟いて(新一×快斗)R18
※新一視点
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月を見ていた。

裸の快斗のシルエットと重なる、真冬の冴えた満月を。




「…ん、だよ…?」

ふうっと息を吐いた快斗の髪がふわりと揺れる。部屋は薄闇に包まれ互いの様子は朧に判る程度だ。

「いや──あっ」

焦れたのか、オレをからかってるつもりなのか、快斗がくっと背を逸らした。
反動でベッドが沈み、二人してゆらりと揺れる。

「んん…っ」

これは快斗の声だ。美味しい。堪らない。少しでも気を緩めたら危ない。

「待てって快斗。急かすな」

「まったり…してんじゃねえ。こ、こっちはなぁ…」

「ハイハイ」

「このぉ…。ハイハイ、じゃねえっ、次は俺が、やってやっからな…オボエテロ」

「ほほぉ」

ワクワクすること言ってくれる。どう〝やってくれる〟ってんだろう。
何をどうしようと快斗となら絶対楽しいし、オレとしては出来ること何でも試してみたい。まあ最後は絶対やり返すが。

「………」

快斗が唇を噛んで黙りこむ。

「どうした。しゃべる余裕なくなったか」

『うるせえ』と言うように、快斗がオレの腹を一発叩いた。
快斗の小刻みな震えや、熱や鼓動が直に伝わってきて本当に堪らない。

半同棲状態の今になっても、快斗をその気にさせるのはこれでなかなか難しい。今夜のようにオレのリクエストに応えてくれるなんてことは初めてで、次はいつになるかわからない。


───うぉ…おおお。


心の中で感嘆する。
快斗の吐息と体全体からも仄かな蒸気が立ち昇っていた。

眼福だ…!

オーラが具現化したかのように白い焔が快斗のシルエットを浮かび上がらせている。
ぞくぞくするような美しさだ。

「!」

ドキッとする。
俯いた快斗の瞳が、前髪の奥からオレを見ていた。
目が合ったのに気付いた快斗が、ふっと微かに唇を綻ばせるのが判った。

ズシンと(叩かれてないのに)腹にまた一発食らったような衝撃を覚え、その瞬間オレは完全に理性を失った。









─・─・─・─・─・─・─・─・─





ぺちぺちと頬をはたかれて目を開けた。

うっすらと明るい。夜明けだ。

「…どうした?」

「シャワー」

快斗がオレの手を避けて体を起こす。

「歩ける?」

「うん…」

「連れてってやるよ」

「上から言うな」

「風邪ひくぞ」

ガウンを渡すと、快斗はオレと目を合わせずに言った。

「おめー、調子に乗り過ぎ」

「なんで」

「してみてくれって言うからやってやったのに、あっちゅう間にひっくり返しやがって」

「ああ」

「ああ、じゃねえ」

「好きなんだもん、しょうがねえ」

「なんだそれ」

(あっちを向いてて見えないが、たぶん朱くなった)快斗は、少しふらつきながら部屋を出て行った。

オレも体を起こした。

バスルームで第二ラウンドだ。

快斗は付いてくるなとは言わなかった(から大丈夫)。

素っ裸にシーツだけ巻いて、オレは快斗の後を追った。

好きなんだ。

もう一度心の中で呟いて、ダッシュした。






20170122
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※みごとにしているだけの話で失礼しました(大汗)。のろのろ更新ですがまた宜しければお訪ね下さい~(^-^;

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