名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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結論(新一×快斗)R18
※軽めです(*_*;
──────────────────


びっくりした。

明かりを点けたら、快斗がオレのベッドで眠っていたのだ。




いったい、いつ来たんだろう。
熟睡しているこんな姿をマトモに見るのも初めてだ。


さっきまで、オレはリビングのソファーでまったり珈琲を飲みながら海外の新作ミステリーを読んでいた。

なかなか凝った構成で、訳も良い。
一気読みしてしまいそうになったのだが、三分の二ほど読み進んだところであえていったん本を閉じた。
これが現実なら少しでも早く証拠を抑えなければならないところだが、小説なら明日になっても証拠は消えない。

部屋に本を持っていくと続きが読みたくなりそうなので、本はリビングに残し、戸締まりをチェックしてから自室に上がった。ベッドに横になって、ゆっくり本の内容を反芻しながら眠るつもりだったのだ。

折り重なるように張られた伏線は、作家の意図的なミスリードなのか。
その中に真実に繋がる大事な一文がもしや隠されているのか…。 

結論に至る推理タイムを楽しみながら眠りに就く至福に、オレはウキウキ気分だった。
なのに部屋に来てみたら快斗にベッドを占領されていたのだ。

くそ、快斗め。

迷惑なヤツだ。
だが嬉しい。
嬉しいのだが、癪でもある。

仕方がないので、オレはそっとベッドサイドに近付いて座り込み、快斗の寝顔に顔を近付けた。


「………」


快斗の右頬が少し赤い。
温まって赤くなっているのではない。
擦ったのか…?

ふと横を見ると、オレの椅子に黒の半袖シャツとジーンズが引っ掛けられてる。
ん? てことは、今着てる半袖パーカーと紺のトレパンはオレのか?
髪からは仄かに夏用のクール系リンスインシャンプーの香り。これもオレのだ。
えっ?
それじゃコイツ、オレんちで風呂に入ったのか?!
いつの間に? ちゃっかりにも程があるだろ!

「こらッ快斗」

頬をつんつんした。
うーん、と言って快斗が寝返りを打つ。

次は鼻先をキュッと摘まんでやった。
ううん、と顔をしかめるが、またそのまま寝入ってしまう。

どんだけ油断してんだ。怪盗のくせに探偵の部屋で爆睡姿を晒すとは。
ようし。

くすぐってやろうと思ってパーカーの裾を捲った。油断しやがって…こうだ。
サワサワ触れたら快斗の腹筋がぴくんと動いた。

ドキッ。

「・・・」

そのままそっと胸元に指を滑らせる。

ん、と快斗の声が漏れるのを聞いて、オレは突然いきり立った。

そーかそーか。
これが据え膳ってやつなんだ。
身を清めてオレのベッドインを待ってたんなら仕方がない。小説の続きは明日だ。
今夜のところはこの無防備すぎる怪盗をいただきながら眠るとしよう。そうしよう!

パーカーの前を開け、トレパンを脱がせて間に陣取ると、そこでようやく快斗は『あれ…?』と目を開けた。

「じっとしてろ」

「あっ」

オレを見て、自分の格好に気付いた快斗が慌てた顔をする。

「…わっ、ばか、ちょっ、待て工藤っ」 

「遅い」

弛緩していた快斗の中に、オレはすでに入りかけていた。ジェルはたっぷり使っている。
ぐっと反動を感じたが、構わず押し進めた。快斗がうわっと言って頭を仰け反らせる。

「ば、ばか…! いきなり何すんだっ」

奥まで貫いて軽く揺らしながらオレは快斗を見下ろした。

「待たせて悪かったな」

「ちが、この…ッ、あっ!」

快斗の頬が紅潮する。たまらん。明るい灯のもとでじっくり観察しながら堪能するのは初めてだ。
身動きのとれない快斗が首を振る。

「こ、声、かけただろ──!」

「勝手に風呂入って、オレの服に着替えやがって」 

「い、いいって、言ったよ…!リビングに顔出して、声、かけたじゃねえか─ア!」
 
なに?

声をかけた…?

リビングに居るときに…オレに?

「残念だが覚えてないな」 

「この、うわの空で…返事、しやがって…、馬鹿探偵っ!」

本に集中していたからか。本当に覚えていないが、まあいい。
楽しすぎて早く終わらせるのは勿体なくって、オレはさらに動きを緩慢にした。

「本の続きは明日にするから気にすんな」

「……!!」

オレの動きに翻弄されながらオレを睨む快斗の様子がますますオレを高めてくれる。

両脚を抱えてさらに密着し、振り幅を大きくすると、快斗はもう言葉が出せなくなったようだ。
快斗にも愛撫を加え、追い詰めては指を放して揺さぶりを深くしてゆく。

あとで快斗に一発ぶん殴られるかも…。

そう朧に思い浮かべたのが最後だった。

小説の謎解きも、快斗の頬の擦過痕も、経緯を確認するのは夜が明けてからでいい。
伏線も動機も吹き飛ばして。
快斗が好きなんだという揺るがない結論に、オレは満足していた。






20160812
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※そろそろ一発。みたいな不純な動機先行のショートでした。スミマセンッ(^^;)

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