名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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2011年8月26日よりブログ開始
2012年5月GW中にカテゴリ分け再編&アクセスカウンター設置
2013年5月 CONAN CP SEARCH 登録
2013年6月 青山探索館 登録
連絡先:hamanosuronin★gmail.com(★を@に置き換え)
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どこまでも高い空(新一×快斗)
※懲りずに毎度のプチ甘ショートです(*_*;
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快斗と出逢って一年近くが過ぎた。

正確に言うなら、探偵と怪盗として出逢ってから───ということになるが。



うららかな日和の休日、オレたちは思い立って隣街の公園へ散歩に出掛けた。

キッチンの棚からランチボックスを引っ張り出して残り物を適当に詰め、途中寄り道しながらのんびり小一時間ほど歩くと、やがて目的の公園にたどりついた。




広々とした公園の一角に良い日陰を作っている木立を見付け、オレたちはそこに手荷物を降ろした。

「腹減った。とりあえずひと休みしよーぜ~」

自分が背負ってきたバッグから快斗がビニールシートを取り出しながら言う。

「なぁ、快斗」

「ん?」

「あっち。少し騒がしいけど、何かあったのかな」

「事件じゃねえからな、工藤。テメーが有名人だからだろ」

「オレ?」

「振り返んじゃねーよ。知らん顔してりゃ寄ってこねえから」

「……」

チラ見すると、何組かの母子たちのグループだった。バドミントンをする手を止め、数人がこっちを凝視している。

「おまえのことも見てるみたいだけど」

「んなわけねーだろ。俺は一般市民だぜ。テメーと違って新聞とかテレビとか出たことねーし」

「よく言うぜ」

バサッと音を立て、快斗が手にしたビニールシートを広げる。

ふと、甦るものがあった。

広がるシートに隠れ、快斗が束の間見えなくなる。


翻したマントに隠れ、忽然と姿を消す怪盗───


浮かんだイメージを意識したとたん、ドキンと大きく心臓が跳ねた。


「…かいと?」


ふぁさりと芝生の上に広がる若草色のシート。その向こうに快斗のバッグ。

だが、快斗がいない。

「え…?」

大きく跳ねた心臓が、また大きく震えた。

いま───そこにいたのに。

快斗が、いない。

快斗…?!



「快斗!!!」

「へっへっ、チョロ~。鈍ったな名探偵。油断しすぎじゃね?」

「・・・・か、いと…」

まだドクン、ドクン、と心臓が揺れていた。
快斗はオレのすぐ背後にしゃがみこみ、オレを見上げてイヒヒと笑っている。

「驚きすぎだろ~、超初歩的なマジックじゃん。他に気を逸らせて視線が切れた間を逃さず移動して消えたように───…わっ!」

オレは快斗にタックルした。
二人して芝生に転がって、暖かな草いきれに包まれる。

ヤメロ、人が見てんだろ、と言って立ち上がろうとする快斗の腕を掴んでもう一度引っぱり倒した。人目を気にするなって言ったのはおまえだろ。そう言い返して。

芝生に寝ころび、二人手を繋いで見上げた青空はどこまでも広く、高かった。






20151112
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※季節描写に難あり感(-.-;) …お粗末様です。

●拍手御礼
「囚人」「黒の鎖」「春花」「脱出」、そしてカテゴリ★インターセプト へ、拍手ありがとうございましたー(^^)/

《拍手コメント御礼》
鏡さま、カテゴリ★インセプへご声援ありがとうございます。次あたり続きをupできたらしたいなぁ…と思っております。懲りずにまたお訪ね下されば幸いです~(>_<)!


   

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