名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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2011年8月26日よりブログ開始
2012年5月GW中にカテゴリ分け再編&アクセスカウンター設置
2013年5月 CONAN CP SEARCH 登録
2013年6月 青山探索館 登録
連絡先:hamanosuronin★gmail.com(★を@に置き換え)
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奇跡の月と運命の彗星《1》
★インターセプト4
※ベルモット独白から。
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天空に煌々と月が輝く。
一万年に一度という巡りの〝奇跡を生む満月〟が。



もう間もなく、その月とボレー彗星が交差する。

盗一と私。
ジンとシェリー。
赤井秀一とバーボン。
そして〝シルバーブレット〟工藤新一と怪盗キッド───。

奇跡の月と運命の彗星に照らされ、秘められた繋がりが浮かび上がる……暗く影を落として。
けれど永劫の時の流れの中では、それも一瞬の微かな瞬きに過ぎない。

「なぜ〝世界〟はこんなにも不条理なのかしらね」

自分の口を衝いて出た台詞に思わず哄った。私にとって唯一無二の、運命を分け合った父をこの手で殺めたばかりだというのに。
しかし今は罪悪感より期待の方がずっと大きい。

もうすぐ解放されるのだ。すべての悔いから、ようやく───。

「その前に見届けなくちゃね。そのくらいはパパの代わりにしてあげる」


〝ドオォン・・・〟


再び、隠(こも)ったような爆発音が辺りを揺るがした。

闇に身を潜めた狩人達が集まってくる。炎に炙られ逃げ惑うハイエナたちを、一網打尽に捕らえようと待ち構えて。

逃げ延びられる者はいるか。

生き残るのは、誰か───。







・・ー・・・・・ー・・・・・ー・・

   



ビルとビルの隙間を繋ぐ細い通路を、小さな影が駆けてくる。
吐く息が白い。あの姿でよくここまで一人でたどり着いたものだ。

「抜け駆けはアカンのぅ、ちっさい姉さん」

植え込みの陰から服部が踏み出すと、哀さんはハッと目を見開いて立ち止まった。

「あ、あなたたち…どうして?」

「阿笠博士が心配して連絡をくれたました。もしやと思ってましたが、哀さんが捕まっていた例のビルを捜索した時、警察や僕らが気付かなかった〝何か〟を哀さんは見付けていたのではないですか?」

「………」

「白馬の推理が当たったようやな」

「ちがうわ。私はただ自分の決着を付けに来ただけよ。あなたたちこそ、今すぐここを離れなさい!」

その時、再び頭上から爆発音と振動が伝わってきた。工藤からの連絡はない。あるいはしたくても連絡できないのか。

「どうやら一刻を争う事態が起きてるようだ。僕らも哀さんとご一緒します」

「えっ」

「おれらちっさい姉さんを止めに来たわけやないで」

「な、なに言ってるの。だめよ、こんな事になったのは私のせいなの。これ以上かまわないで!」

「言い合いしとる場合かいな」

「行きましょう。今なら見張りが移動しているかもしれません」






20151123
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※つづけます。ちびちびしか進まなくてスミマセン~(@@)(@@);;

●拍手御礼
「ペガサスの翼」「儚い影」「秋憂」「どこまでも青い空」へ  拍手ありがとうございました。恐縮です(^^;)!!

★鏡さまー! ありがとうございます! なかなか勢いに乗れず手間取っておりますが、も少しこのままつづけようと思います~(汗)。

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