名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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2011年8月26日よりブログ開始
2012年5月GW中にカテゴリ分け再編&アクセスカウンター設置
2013年5月 CONAN CP SEARCH 登録
2013年6月 青山探索館 登録
連絡先:hamanosuronin★gmail.com(★を@に置き換え)
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Design by:タイムカプセル
 

Check the Answer(新一×快斗)
※ド定番です(*_*;   
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「快斗、教えろよ。次のシゴトいつなんだ」

「いきなりなんだよ」

唐突で無粋な問いに呆れ、俺は肩を竦めて身体を返した。



「東都彫刻美術館の宝石展だよ。予告状はいつ出す? いつ狙うんだ?」

ここしばらく平穏な日が続いていた。
この事件中毒の “謎解きヲタク“ は、暇にまかせて俺にチョッカイ出しているのだ。

「とっくに予告状は出してるさ。でもおまえには教えない。警察からお呼びがかかってないからって──うわっ!」

いきなり飛びかかってきた工藤をギリで躱(かわ)した…つもりだった。
だが、工藤の瞬発力は侮れない。

(ッテェ!)

タックルされてカーペットに叩きつけられ、俺は呻いた。
工藤邸応接の上等なカーペットだから良いが、危うく頭部を強打するところだ。

「名探偵、どうかお手柔らかに。手をお放しください」

仕方が無い。からかい半分、怪盗の口調で相手をしてやる。

「バカ。誰が放すか」

工藤の瞳がとたんに輝きを増す。
テキメンすぎて笑う。単純で可愛いが、掴まれた肩に指がくい込んで痛い。


《ボゥン!》


あっ、と工藤が声を上げる。

新作の煙幕だ。工藤の好きなレモンパイフレーバー。ただし、香りは良いが少しばかり目に沁みる。ザマーミロ(俺は中和剤入り目薬を点してっから大丈夫)。

僅かに怯んだ工藤の隙を逃さず、掴まれた手を振り解いて素早く工藤の腕から抜け出した。

ぐいっ。

「あっ」

「逃がすか」

工藤が俺の足首を掴んでいた。危うくつんのめって今度は顔から落ちそうになる。
フザケンナ!
カッとなって怒鳴ろうと振り返った。

「けほん、けほん、待て…キッド」

ところがギュッと目を瞑った工藤が急にしおらしい声を出すから、俺は我に返った。

そうだ、落ち着け。
俺がムキになればその数倍工藤は熱くなる。そしたら──どうなるか。

「名探偵、無茶はおやめください。次の逢瀬まで今しばらくお暇(いとま)を」

「だめだ。教えろ。次の予告よこせ」

しつけぇな。

「わかりました。それではそのまま目を閉じていてください。よいですか…」

「うん」

わんこか。可愛い。フリフリする尻尾が見えるようだ。

「では──ワン、ツー、スリー!!」












・ ・ ・ ・ ・ ・




「…き、きたねえぞ、工藤…」

「煙幕で目が霞んで、ホントにキッドを捕まえた気になって興奮しちまったんだ。だからお前のせいだ。自業自得だぞ」

「ヒデェ」

ムキにならず我慢したのに。
テキトーに誤魔化して逃げ出すつもりでカウントダウンしたのに、結局それが合図になって俺は工藤に裸に剥かれ、揉みくちゃにされてしまった。
そのまま応接でも部屋に移動してからもやりたい放題やられまくって、体中痺れてしばらく立ち上がれそうにない。

「チクショウ、なんでこんな目に……。明日は───あ」

「明日?」

「ああ? なんでもない」

「明日か。そりゃワルイことしたな。ハッハッハ!」

「ハッハッハ、じゃねえ!!」


へん、ザマーミロ。

ホントのシゴトは明後日だ。
明日は無駄足踏ませてやるぜ…。

半分顔をベッドに埋め、心の中で密かにショーの段取りを反芻する。

工藤は何を考えているんだろう…。
本当に俺の言葉を真に受けたのか、それとも…。

ああ、だめだ。眠い。

諦めて工藤の温もりと睡魔に身を任せる。

あとのことは…目が覚めてからだ…。

そう自分に言い聞かせて、俺は目を閉じた。












20220529
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拍手コメント御礼★快斗かわいい様!
新快もっと欲しいですよね〜。私はもうずっと餓えてます(笑)。

●拍手御礼
「暗黙」「身代わり」「黒の鎖」「テストケース2」「unnecessary」「《特別パラレル》ルパン三世VS怪盗キッド」「金色の絲」カテゴリ★インターセプト各話 へ、拍手ありがとうございました!



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