名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

ブログ内検索
カレンダー
09 2017/10 11
S M T W T F S
1 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31
カウンター
プロフィール
HN:
ronin
性別:
女性
自己紹介:
2011年8月26日よりブログ開始
2012年5月GW中にカテゴリ分け再編&アクセスカウンター設置
2013年5月 CONAN CP SEARCH 登録
2013年6月 青山探索館 登録
連絡先:hamanosuronin★gmail.com(★を@に置き換え)
Script:Ninja Blog 
Design by:タイムカプセル
 

業火妄想《コナンと蘭編》
カテゴリ★業火の向日葵パラレル
※ネタバレです!ご注意を(*_*;
─────────────────────────────

「ホントに送らなくていいの? すぐに車回させるけど」

「大丈夫よ、園子。日傘持ってきたし。少しお散歩したい気分なのよね、コナンくん」


「あぁ~、うん!」
   
なんでかわかんないけど、蘭がそう言うので肯いた。

鈴木財閥邸では〝七人のサムライ解散式〟が開かれていた。オレと蘭も招かれて来ていたのだが、腹一杯になったところで失礼することにしたのだ。
もっとも逮捕された二名を除いた〝サムライ〟のうち、チャーリー警部は早々にニューヨークへ帰っていたし、毛利のおっちゃんは昨夜の飲み仲間との深酒が祟ってキャンセルしていたから、実質は残る三名+鈴木家の黒服たちの慰労会といった様相だった。

「でも、次郎吉さんが元気そうで安心したわ。さすがに今回はお疲れになったんじゃないかって心配してたんだけど」

「と、私も思ってたんだけど、ゼンゼン~!『向日葵』さえ無事なら、また展覧会は開けるって言ってるわ」

まじか。懲りねえな。次郎吉ジィさんのタフさは尊敬に値するなーと思いながら、オレは履いた運動靴のつま先をトントンした。

「それにね~、うふふ」

「なあに? 園子」

蘭が訊き返すと、園子は両手を頬のところで握り締めてこう言った。

「キッド様がテロリストじゃないって分かったから、おじ様ご機嫌なのよ~! 私もだけどね!!」

「えっ」

「おじ様はねー、キッドをひっ捕らえるのはこのワシじゃ~とか言いながら、実はキッド様のファンなのよ! レイクロックは全壊しちゃったけど、犯人がキッド様じゃないって分かって嬉しいみたい♪」

「へ、へえぇ~…」

オレが気の抜けた合いの手を入れると、園子はギロリとオレを見下ろした。

「なによガキンチョ!なんか言いたいことあんの?!」

「う、ううん、べつに~(汗)。あのー、それよか今日は後藤さんっておじさんがいなかったみたいだけど」

「ああ、後藤はね、今回の責任をとって辞めるって言ってきてね…」

「えっ後藤さん、やめちゃったの?」

「んー、おじ様は引き留めたみたい。でも体調が優れないからって話で、休養扱いにしたんじゃないかしら」

「そーなんだ…」




火が出てすぐに〝二枚目と五枚目の向日葵を守れ〟と叫んだ後藤。それまでの経緯を考えればもっともな指示だったが、それにしてもあの修羅場での冷静さは光った。まるで予め犯人の行動を知っていたかのように…。
実は今日会ったら後藤にそのあたりを突っ込んでみようと思っていたのだが、なんだか逃げられたような気分だ。
するりと───。

「………あっ!」

「なに? コナンくん」

「あっ、ああ~、ううん、何でもない! 帰ったら宿題しなきゃと思って」

「そうね。夏休みも真ん中すぎちゃったもんね」

子供サイズのオレの歩幅に合わせてゆっくり歩く蘭。大通りから外れてアーケードに入ると、蘭は日傘を畳んでオレを見た。

「ねえコナンくん───あの時、どうして地下に戻ったりしたの? 危ないって分かってたのに」

「それは……、蘭姉ちゃんこそ…」

「私はコナンくんがいなくなったから、もしかしたらと思って…。でも、コナンくんと一緒に新一がいたからびっくりして」

「だけど、あの新一兄ちゃんはキッドの変装だったんでしょ?」

「……ねえコナンくん、新一は本当にいたのかなぁ?」

「えっ(*_*;」

「ニューヨークから園子たちと飛行機に乗ってきたのは本物の新一に間違いないって、次郎吉さんが言ってたけど…」

「だ、だよね。羽田にキッドが現れたとき、蘭姉ちゃんも新一兄ちゃんと電話で話したんでしょ?」

「そうだけど…、なんだか判らなくなっちゃった。空手で壁を壊した時、わたし夢中だったから思わずキッドに抱きついちゃったのよ。新一だと思って…」

見てたよ。キッドのヤロウ(-_-#)

「レイクロックから脱出したときだって、半分朦朧としてたけど、あんなに近くで見て本物の新一と区別が付かないなんて、わたし…自信なくしちゃった」

「じ、自信?」

「わたし、もしかしたらキッドのこと……」

エッ(@_@)?!
な、なに言い出す気だ、蘭?!!

〝今度こそ蘭さんのハートをいただきに───〟

不敵に笑うキッドの姿が浮かんだ。
ヤロウッ、今回は何も盗っちゃいないとか言われてるが、実はちゃっかり盗んでいきやがったーーー??!!!

「き、気の迷いだよ、蘭姉ちゃん! 新一兄ちゃんに会いたいってずっと思ってるからだよ」

「そう…そうよね…新一が早く帰ってこないから悪いのよね。もう! 新一が帰ってきたら、一発ガーンと正拳見舞ってやるんだから!」

「そ、そんなことしたら新一兄ちゃんしんじゃうよ、蘭姉ちゃん~」


蘭を宥めながら、オレは一つの推理にたどり着いた。
鈴木家護衛の黒服集団リーダーだった後藤。彼は、もしかしたらキッドの仲間だったのではないだろうか。
そうだとすればすべて合点がゆく。
キッドが真犯人の証拠を手に入れていたのも。貯水タンク爆破を指示した相手も。脱出用に用意していたトランクも、貯水タンク内に忍ばせていたとしたら…それが後藤だったら可能だ。

蘭が笑う。
傾き始めた夏の陽がビルとビルの隙間から細く射して蘭の頬を照らしている。

ま…、いいか。
ヤツには蘭を救ってもらったからな…。
オレだけだったら、到底蘭は助けられなかった。

チャーリー警部が帰る前にこっそり教えてくれた、〝向日葵を見せたかった人〟の話、内緒にしといてやるよ。後藤さんに変装していたのがおそらくおまえの仲間だって推測も、これ以上は探らねえでおいてやる。
ただし、今回だけだぜ…怪盗キッド。





20150513
─────────────────────────────

※ひーっお粗末様です(*_*;  
映画エピローグが阿笠博士・哀ちゃん・コナンくんだったので、その他の後日談妄想でしたー(汗汗)。

●拍手御礼
「確率」「濡れ衣」「不可侵領域」「春花」「二人の大晦日」「業火妄想《中森警部編》・《寺井ちゃん編》」へ、拍手ありがとうございましたー(^^)/

★今宵は匿名にて 様、拍手コメントありがとうございます!
そうなんです…私も本音は終盤さらなるリバルな対決を期待したんですが、そうするとキッド様がたぶん本当に映画を食っちゃう(いえ、お召し上がりになってしまう)ので、仕方ないのかなーという思いです…残念っ(>_<)。

「業火妄想」新K、もしくは新快であと一つ二つ書きたいと思ってます。目標自己満足ですっ、スミマセン~(*_*;

拍手[8回]