名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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2011年8月26日よりブログ開始
2012年5月GW中にカテゴリ分け再編&アクセスカウンター設置
2013年5月 CONAN CP SEARCH 登録
2013年6月 青山探索館 登録
連絡先:hamanosuronin★gmail.com(★を@に置き換え)
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☆2012-2013冬の白快SP☆
ウィンター・プレゼント(白馬×快斗)
※通常パターンの甘イチャ、べタなショートです(汗)。12月末の終業式の日という設定にて。
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「なんですか、これは……。黒羽くん」

「クリスマスプレゼントのお返し」


「………」

並んで歩く黒羽の表情は俯いて見えない。
僕はぼすんと胸に押し付けるようにして渡された紙袋を、歩きながらガサガサと開けた。

「ばっ…、ここで開くなよ!」

「早く見たいですから。君からのお返しなんて……あ」

「白馬のバァローッ」

「黒羽くん!」

照れて走り出してしまった黒羽。少し遅れて、それでも僕はもちろん追いかけた。
この先の堤防で、僕が追い付くのを彼はきっと待っているだろうから。





いた。

小走りで近付く僕をチラと見て、頬を膨らませ気味に黒羽はそっぽを向いた。

「寒いですよ。家まで送りますから、行きましょう」

「……昨日のケーキ、すんげぇ旨かった」

「それは良かった。僕がお気に入りのパティシエに特注したものですから」

「イチゴとチョコクリームの相性が抜群だった」

「僕らのようにね」

「………………」

ウィンクして微笑むと、黒羽はパッと頬を赤らめた。
僕はプレゼントの紙袋から取り出したマフラーを自分の首に一度巻き付けてから、黒羽の首にも二度ぐるぐると巻き付けた。

「ば、ば、何すん…!」

「すごく長く仕上げてますね。こうしたかったんでしょう?」

「ざ、ざけたコト言うなっ。テキトーに用意した毛糸ぜんぶ使い切ったらこうなっただけだっ!」

手作り。本当に黒羽の手作りなのか。まさか、こんな〝感激〟を僕にプレゼントしてくれるとは。 モスグリーンと茶系をベースに所々アクセントに明るい色を挟んでいる……細やかな心遣いだ。毛糸を使い切っただけとは言わせない。僕を想ってこれを編んでくれたというのか…!
僕は本当に幸せで、恋人を抱き寄せ、ぎゅうぎゅうと胸に抱き締めた。
これでも手先は器用なんだぜ。いろいろ工作したりするからな、なんて言い訳をキスで閉じ込める。


────黒羽の家に、今日こそ入れてもらえるだろうか?
黒羽自身が導いてくれるまで待つつもりでいるけれど。もしかしたら今日こそが僕にとって最大のチャンスではないだろうか。

長いマフラーを一緒に首に巻いて、手袋した手を繋ぎ合って。

俯きながら、それでもおとなしく並んで歩き出した恋人の歩調に合わせて歩く至福の時。
寒い風が恋人達にもたらしてくれるウィンター・プレゼント。その恩寵をたっぷり受けて、僕らは肩を寄せ合った。







20121229

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※ただイチャ甘させたかっただけの山ナシ落ちナシな上に、クリスマスネタとしても時期を逸してるし…ホントに失礼いたしました~(@@);;;


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