名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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2011年8月26日よりブログ開始
2012年5月GW中にカテゴリ分け再編&アクセスカウンター設置
2013年5月 CONAN CP SEARCH 登録
2013年6月 青山探索館 登録
連絡先:hamanosuronin★gmail.com(★を@に置き換え)
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☆2012-2013冬の白快SP☆
ユウワクノハコ(新快前提 白馬×快斗)
※新快前提で短編をと思ったんですが(@@);;; 快斗くん視点にて…。
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どうしたらいいのか、判らなくなる。

白馬の瞳に深く見つめられるほど、かわす自分がずるく思えて。


────黒羽くん。僕は君のことが好きなのです。

────君の心が他にあるとしても、それは僕にとって大した問題ではないのです。


そう言われても。

そう言われても……困るっつんだよ。

なのに何度無視しても、何度ハッキリ拒絶しても、白馬は繰り返し繰り返し、俺に想いを伝えてくる。


どーせーっつんだよ。
なにがかまわないんだよ。
俺に、二股しろっつのかよ。
同時に二人の相手をしろっつのかよ。

そんなん、出来ねーから。
そんなん、絶対無理だから。

ポーカーフェイスで素知らぬ顔をするのも辛くなる。
その眼差しを、ただ鬱陶しいと嫌うことが出来たなら、まだ救いがあるだろうけど。

だんだん自分の気持ちが判らなくなる。 もしかして、俺もどこかで白馬に惹かれてるのかもって思えてくる。その優しさに素直に甘える事が出来たらと。無条件に差し伸べられる温もりに惹かれてゆく自分が怖い。



「白馬、これ以上俺を困らせんじゃねーよ」

「おや…黒羽くん、嬉しいですね。困っていてくれたとは」

切羽詰まって吐き出したセリフにも、戻ってくる言葉はこうだ。

だからもう、俺はやっぱり逃げるしかない。
捕まったら、逃れる術がないから。 もしも白馬に捕らわれて、その温もりを直に覚えてしまったら────どうなるか、自分でも分からないから。


「逃げ足が早いですね、相変わらず」

呆れ声でそう言った白馬は、それでも振り向いた俺を見て嬉しそうに微笑んだ。

俺は急いで走り出す。
決して捕まってはいけない。
優しさという白馬の罠に嵌まったら、俺は〝この場所〟で二度と嘘をつけなくなる。

この場所で。この日常で。
独りでいる事が出来なくなる────。

だから、決して捕まってはいけない。
どんなにその手が温かそうでも。
その指先に触れてみたいという密かな俺の願望は────俺にとってのパンドラの箱。
開けてはいけない〝誘惑の箱〟なんだ。








20130101


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※日付を打ってて年明けを実感…(^^;)
今年も宜しくお願い致します。

※ち。様、あfr様、拍手コメントありがとうございました(*^^*)!! お言葉とっても嬉しいです~♪


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