名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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同棲未満《1/3》(白馬×快斗)
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家を出ることにしました、と白馬は言った。

だから俺は訊き返した。家出すんのか、って。



「なぜそうなるんですか。君と一緒にしないで下さい」

憮然とした顔で見下ろされてちょっとムカツク。身長差六センチは案外大きい。
今にも雨が降り出しそうな昼休みの屋上は、いつもと違って生徒たちも疎らだ。


「誰が。俺は家出なんかしてねえっつの」

家出されてる方だっつの。母親に。

「ずっと、自由な君が羨ましかったんです」

「……」

自由。
まあ、自由っちゃ確かに自由だけど。

「つまり、一人暮らし始めるってことか?」

「そうです」

「できんのか? ゴミ出しだとか洗濯だとか布団干したりとか」

「君に出来て僕に出来ない道理はありません」

「お手伝いさんも、ばあやさんも、お袋さんもいないんだぜ?」

「問題ありません。英国では一人で生活してたんですから」

「そーだろーけどよ…よく許してくれたな、家の人」 

「白馬家は自立心を尊ぶ家風ですから。即オーケーとはいきませんでしたが、最後は僕の意志を尊重してくれました」

「へえー」

「黒羽くん」

「ん?」

「今夜、僕の新しい部屋に来て下さい」

「エッ」

「君を抱いて眠ることが、僕が一人暮らしを始めて最初にしたいことです」

「……エッ」

いきなりなに言い出すんだコイツ。いや、それより。

「エッ、だって部屋とかもう決まってんの?!」

「君の家から近い川原沿いのマンションです」

マンションだとお?! やっぱり坊ちゃんだ。

「いま僕のことを〝お坊ちゃん〟だと思ったでしょう」

「エッ、いやいやいや。だってさ(汗)」

白馬の突っ走りっぷりにビックリして、さっきから〝エッ〟しか言ってない。

「探偵として身を立てることが出来るようになったら返済する約束で、親から前借りしたんです」

「前借りって、そんなに焦って一人暮らし始めることねえだろが」

「黒羽くん、僕は君を誰にも渡したくない」

「………」

面と向かって間近で真顔で言われて、俺の方が赤面する。
もしかして…と咄嗟に想像した。

コイツ、もしかして工藤に対抗心があるのか。

前に言ったのに。工藤との事はキッドだった時のちょっとした〝なりゆき〟で、向こうは俺の正体知らねえし、俺は黒羽快斗として工藤に逢うつもりは毛頭ないんだ。とはいえ。

「誰にも邪魔されず、君と過ごしたい。僕は君のことが……本当に」

───好きなんです。

そう言う白馬に、俺は分かったよと頷いた。

ぽつりぽつりと降り出した雨が、白馬の頬を伝って涙みたいだった。
とても適当な返事ではぐらかせるような雰囲気じゃなかったんだ。

俺が好きなのは、ちゃんとおまえなんだって事を、俺からも白馬に伝えなきゃいけないと思った。
そう思わないわけにはいかないほど、白馬の瞳は真剣だったんだ。





同棲未満《2/3》へつづく
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※「誤認恋愛」「一つ屋根の下」「恋人以上謎未満」へ拍手ありがとうございました!

※スマホの機種変して新たに忍者ブログAndroid用アプリをダウンロードしたのですが…とっても使いづらいというか、前のバージョンでできてたことがあれもこれも出来ず、慣れないPC用画面で編集する羽目に…(T_T)。
手順に馴染むまで、間違ってupしちゃったり、間違って消しちゃったりしそうです(x_x)(x_x)。てゆーか、もうやってます(泣)。






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