名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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2011年8月26日よりブログ開始
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2013年5月 CONAN CP SEARCH 登録
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紅の霆(いかずち)《1/2》
※まじ快ベース小咄です(..;)
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「大いなる邪神ルシュファー! いまこそ我が意を汲まぬ愚かしき者たちに鉄槌を! 天空を切り裂く紅の霆と共に!!」



》》ピシィッ、ドォオオオーーーン!!!《《

目の前が真っ白に光る。

何も見えない。

ふわりと体が浮く感覚があった。

何の前触れもなく降ってきた、まるで神の怒りのごとき烈しい雷鳴。

──ああ、僕は雷に撃たれたのだ…と吹き飛ばされながら朧に知覚する。

怖くもなく、痛くも苦しくもなかった。

ただ少しほっとしていた。

撃たれたのは僕だけだ。彼はまだ現れていない。

霞みゆく意識の彼方に手を伸ばす。

決して届かない、儚い残像。

怪盗キッド。

黒羽快斗…───。











「大変だ、道路にすげえ大穴が空いてる!」

『快斗坊ちゃま、ご無事でしたら一刻も早くその場を離れて下さい。博物館から近すぎます。すぐに警察が到着しますぞ!』

そうだけど。

だけど、誰か落雷に巻き込まれてやしないか心配だ。
ショーは無事済んだしお宝はパンドラじゃなかったし、真夜中だし逃走経路のこんな路地裏に人はいなかっただろうと思うけど。

だけど、もしかしたらアイツが。

白馬探が、万が一俺の逃走経路を読んでてこの近くに来てたりしたら──。


(アレッ?)


あれ。いま、何か動いた。

大穴の少し向こう。

何か、白くて小さいのが。

猫…よりずっと小さい。

なんだ?


近隣の住宅の灯りが点る。

そりゃ寝てたって飛び起きるよな。あんなすげえ雷がこんな近くに落ちたら───。

「?!」

どきっとして目を凝らす。

人…? ちがう、服だ。

服が落っこってる。

なんで服が?

背後からパトカーのサイレンが近付いていたが、俺は穴を避け急いで〝そこ〟へ近付いた。

まるで抜け殻みたいに、上着とシャツとズボンと靴と、靴下までが人が倒れたような形で落ちている。

なんだこれ…?!

理解できないけど、心臓がどきんどきんして苦しい。
パトカーの赤い光が路地の向こうに見えている。


クイッ。


「?!」


クイクイッ!!


「な、なんだ?」

何かが屈んだ俺の脚をよじ登ってくる。

「う、うわあっ!」

真っ白な人形のような物が動いてた。その人形が、俺を見上げて───。

「うわわああああっ!!??? な、な、んで、お、おま、は、白馬っ?!!」

『シッ、静かに、黒羽くん、取り合えず逃げましょう! 早く!』

白馬の顔した小さな動く人形が喋った。俺に向かって。
黒羽くん、て。

蝋のように白くて素っ裸のそいつは、信じられないほど綺麗な姿をしていた。






紅の霆《2/2》へつづく
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※小咄なので軽め展開予定です(^_^;)。


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