名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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テストケース2(新快前提 ××→快斗)

※前回『テストケース』ということで昴さんを試しに登場させてみました(2012.03.20up)。その別バージョンです……快斗くん視点にて。

――――――――――――――――――

なんで。なんで、居候なんかさせちゃうんだよ。

俺と二人になりたくないのかよ。てか、俺よりソイツといる方がいいのかよ。

工藤が俺に断りなくどっかの大学院生(ほんとかどうだか)を自宅に住まわせ始めて数週間、俺のイライラは絶頂を迎えていた。

工藤に言えば「ヤキモチかよ、だせえ」とかなんとかバカにされるに決まってるから我慢してたけど、妙に鼻につくソイツの笑ってないのに笑っているような目が、俺はどうにも信用できない。

つーか、工藤の身になんか危害を及ぼすんじゃねーかとか、工藤をいつか陥れようと企んでんじゃねーかとか、マジで心配でならない。
これも工藤に言えば「何でもかんでも心配する親戚のオバハンかよ」とか笑われそうで言えないけど。

でもしかし、俺の勘では――ソイツは怪しい。
ソイツ、ぜってータダモンじゃねえ。フツーの大学院生なワケねえ。大学院生の浮き世離れした平和感がねえもん。真逆の世間擦れ感がバリありだもん。



「やあ、こんにちは。君は確か…このまえ工藤君が連れてきた、彼の友人の」

「黒羽です。工藤くんいますか」

「いや、工藤君は留守だよ。彼に連絡してないのかい」

「いちいち連絡しなきゃならないような遠いトモダチじゃないんで」

「ホー……そうなのかい。では、中へどうぞ。しかし彼がいつ戻ってくるかは日によって大きく違うので、待ちぼうけになる確率が高いよ」

「そんなんあなたに言われなくたってわかってます」

俺はエントランスに入ってドアをバタンと閉じた。
瞬間、なにか厭な気配を感じた。なんだ……この感覚。

「ではこちらへ。お茶でも煎れましょう。ちょうど論文作成に飽きて、一服しようと思っていたところです」

「お構いなく。俺のことは気にせず自分の部屋に戻ってください。この家の中には俺も慣れてるんで」

「ほう」

「……」

なんだろう。また。

この感覚は……なんだろう。
なぜこんなに違和感を覚えるのか。ただ喋ってるだけなのに。コイツ、やっぱフツーじゃねえ―――。

ハッと顔を上げた。

いつの間にか目の前にソイツが立っていた。
笑ってない目で、笑った顔をして。

一歩下がりかけた腕を掴まれる。頭の中で危険を知らせる焦臭い匂いがした。

……こいつは、何者だ。

体を捩って避けようとした。だが避けるより先に強く引き寄せられ、体の自由を奪われる。
固く抱きしめられ、竦んでしまって動けない。なぜ。

声が……出ない。

思った通りだ。
思った通りだ。
コイツは危険な相手だ。なのになんで工藤はコイツを信用するんだ。

「意外におとなしいね。もっと暴れて騒ぐかと思ったよ」

「…………」

なにを考えているのか判らない、この得体の知れない男に、下手に手の内を見せるわけにいかない。
コイツは…人の隙をつく。

「抵抗しないということは、私が触れることを厭わないと判断して構わないね」

「…勝手に判断すんな。ケガしたくねーなら放せっ」

「ふふ。いいね、若い」

「放せ!」

「いいとも。でもせめてもう少し、君とお近づきになっておきたいね」

「…!」

頬に吐息がかかる。憤りと屈辱を感じて、カッと体が熱くなる。

「工藤君は知ってるのかい。君の秘密」

「…………」

「そう、知っているのか。その上で」

「なに言ってんだ…てめー。放せっ!」

「もう少し。君の秘密の匂いを覚えておきたい」

「ざけん、なっ…!」

振りほどこうともがくのに、掴まれた腕が痺れるばかりで離れられない。力の差を否応なく思い知らされ、汗が浮かぶ。

「黒羽君…だったね。せっかくだ。工藤君が戻るまで、お互いをもっとよく知り合おうじゃないか」

声すら出せなくなるほど、俺は怯えている。この男の――コイツが持つこの迫力はなんだ。

「……く、どうに」

「工藤君に? なんだい」

「工藤に…なにか、したら…、許さない」

「ふ」

ははは、とソイツは乾いた声を上げて哄らった。

「いまは自分の心配をするべきじゃないのかな。違うかい」

「……!!」

覆い被さる影を感じて、俺は固く目を閉じた。必死に顔を背けて。







「快斗、起きろって」

「………」

空白の後、気付いた時目の前にいたのは工藤だった。

自分を、こわごわ確認する。

―――なんとも……ない。

「……工藤、いつ…」

「いま帰ったとこさ。寝ぼけやがって。おまえこそ、いつからここで寝てたんだよ」

応接のソファーの上だった。
違う。寝てたんじゃない。気を失っていたのだ。あの男は。あの男は…?

「アイツ…いつまで、ここに置いとくんだ」

「あいつ? 沖矢さんのことか? 留守みててもらえるし、彼がいいなら別にいつまででも」

「よせ」

「え?」

「アイツ……なに考えてるか、わかんねぇ」

「会ったのか? 大丈夫、沖矢さんちょっと世間離れしてるけど、すげえ物知りでさ。俺も知らないようなこといろいろ知ってんだよ。ネット検索するより沖矢さんに聞いた方が早いくらい」

屈託なく話す工藤の気が知れない。
俺が――こんなに怖がってんのに。


そのあと俺も平静を取り戻して工藤としばらく過ごしたが、気持ちはえらくヘコんだままだった。
どこかへ出かけたのかアイツの気配はいまは邸内に感じられず、さっきあれほど怯えていた自分が滑稽にすら思えた。

工藤がアイツを全く疑ってないのに、どうして自分はあんなに恐れを覚えるのだろうか。
俺自身に、その原因があるからか。
俺の秘密に手を伸ばされそうで。だからなのだろうか……。






20120426

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ひとりごと

前の時も書きましたが、昴さんが工藤邸にいつまでもいるのが私としてはむっちゃ悩みです。快斗くんが遊びに来れないじゃない! ホント困ってます~。
※リアルタイムで毎週サンデー読んでるわけでもないので、話ズレてたらすみません。昴さんが出ていったらどなたか教えて下さい~(^^;)。


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