名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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★10月から「まじ快斗」コナン君の前枠でアニメ放映決定ってほんとですか?!誰かほっぺたつねってくださいぃ!!!(TvT)



蹴撃 《2/3》(新快前提 京極&快斗)
※快斗くん視点にて。
─────────────────────────────

俺は初対面を装い、京極真に軽くお辞儀をした。

京極は黙って俺を見つめていた。
何かを思い出そうとするかのように。



「君は…もしかしたら」

「えっ」

真顔で京極に目を覗き込まれ、ギクリとして俺は固まった。まさか、気付かれた?

「工藤くんと似てるけど、二人はご兄弟ですか?」

「は…」

冷や汗たらり。だが大丈夫。気付かれたわけではなかった。

「あははは~、よく言われます。このムッツリにどこが似てんだよって思うけど…イテッ!」

返事してる途中で工藤の肘が脇に入った。

「誰がムッツリだって? もう一度言ってみろ、快斗」

「痛ってえな。ものの例えだろ」

「ろくでもない例えをするな! オレがムッツリならおまえはモロエロだっ」

「わっ、ひでえ。〝友人〟に向かって~」

ハハハと声をあげ京極が破顔する。
誤魔化せたかな。よかった。
そのまま雑談を始めた工藤と京極のやりとりを横に立って聞いてると、いかにもテレビ局のADといったジャンパー姿の男が道場から走り出てきた。

「あー京極くん、いたいた! インタビューお願いしますよ」

「あ、そうでした。でも、手短にお願いします」

「それはウチの女史に言ってよ。京極くんに取材できるって張り切っちゃってんだからサァ」

俺と工藤は顔を見合わせた。工藤が声をかける。

「それじゃ京極さん、頑張って下さい。お邪魔してすみませんでした」

「いや、気分転換になりました。ありがとう」

ADに背を押されるようにして京極が道場に入っていく。その姿を見送ると、工藤がバッと俺の方を振り向いた。すげえジト目になってる。

「なんだよ」

「快斗、テメー…鈴木邸に忍び込んだの、やっぱりおまえか」

「ええ? ちょ、違うよ。急になんだよ」

「京極さんに睨まれて固まってたじゃねーか」

う。鋭い。さすが名探偵。

「いやぁ、そりゃ忍び込んだとかじゃなくて。たまたま通りかかったついでに屋敷の周りを軽~くチェックしとこうかなぁ、なーんて」

「おまえな」

「んだよぉ。でっかい家だなぁ~と思って、周りをぐるっと眺めながら散歩してただけだぜ。なんもワルイ事してねえっつの」

「ったく…。そんとき京極さんとやり合ったんだろ。園子が蘭に話してたぞ」

「イヤイヤイヤ。そんな、やり合ったなんて。あんなコワモテとやり合うほど命知らずじゃねえよ」


────ん?


何か変な気配を覚えて俺は立ち止まった。

「快斗?」

「シッ」

休日のキャンパス。それでも人は多い。各々集う学生たち。俺たちのように見学に訪れた高校生やその親。京極たち世界大会に出場する空手の選手たちと、その関係者。さらにそれを取材しているテレビ局や新聞社の記者やカメラマン。さっきのADのように一見学生に見えるラフな格好の大人たちも大勢混ざっている。

その中に、異様な気配が行き過ぎるのを感じたのだ。張り詰めた。まるで殺気とでも言うような…。

「どうした」

俺の視線をなぞって工藤も辺りを見渡している。

その先にあるのは、さっきまで近くにいた道場だ。

何か、変だ。
考えるより先に脚が動いていた。俺は走り出した。『快斗』と工藤が呼ぶ声が聞こえたが、不穏な予感に急かされ、俺は背負ってたバッグを放り捨て一目散にダッシュした。




蹴撃 《3/3》へつづく
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※細切れで話を引っ張ってスミマセン。もすこし続けます~(*_*;


●拍手御礼
「空耳」「有り得ない」「オブザーバー」「羨望」「蹴撃1」へ、拍手ありがとうございました!(^^)!

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