名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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蹴撃《1/3》(新快前提 京極&快斗)
※スタートは蘭ちゃん視点から。
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「もうすぐ京極さんの試合だね。やっと生で応援できるね!」

私がそう言うと、園子は『それがさ~』と冴えない顔でため息を付いた。


「真さん、応援には来ないでほしいって言ってるの。屋敷も夕べ出てっ行っちゃったし」

「え~っ」

そんな。京極さんの迫力ある空手技を間近で観られると、私も内心楽しみにしていたのに。
園子の両親から〝娘の恋人〟として公認を得ても、京極さんの頑なさは変わってなかったようだ。

「でも試合は東京であるんだし、日程も分かってるんだから、こっそり応援に行こうよ」

〝そうよね! 〟と言って頷くと思ったが、園子は私の言葉に首を振った。

「ううん。真さんに信じて待っててほしいって言われたから。真さんの邪魔したくないし」

「園子…」

京極さんのことになると、園子も恋する女子モード全開だ。祈るように両手を組み、想いを馳せる乙女な姿を京極さんに見せてやりたい。

「あっ。でも、そういえば」

「なに、蘭?」

「えーと…、ううん。なんでも」

そういえば、新一も京極さんの試合を観に行くって言ってたっけ。

まあ、でも新一が行くのはべつに構わないだろう。私も本当は行きたいけど。園子が行かないなら、残念だけど今回はやっぱりテレビ観戦かな───。




・・・・・・・・・・・・・・・・


「京極さん!」

肩に掛けたタオルで汗を拭いながら、道着姿のコワモテが表に出てきた。工藤の声に気付いて顔を上げ、表情を和らげる。

「やあ、工藤くんか。どうしてここへ?」

「オープンキャンパスに来てたんです。ここで練習してるって話、聞いてたから」

都内の某大学構内。数日後の世界選手権に出場する選手達がここに集まり、各々調整をしている。

「うっわー、マジ想像以上にむさい! てか、みんなゴッツ~!」

道場の中をちら見しただけで、選手たちが発する熱と緊迫感が伝わってくる。思わず仰け反ったら、コワモテくんと目が合った。

「あ、どうも。コンチハ」

「ええと…工藤くん、こちらは?」

「友人の黒羽です。一緒にあちこち大学の見学してて」

さらっと俺のこと〝友人〟って言ったな名探偵。ま、それしか言いようないだろうけど。

「京極真と言います。よろしく」

「俺、黒羽快斗です。こちらこそヨロシク。試合応援しますよ」

実は四日ほど前に会っている。しかし気付かれることはないはずだ。
初対面を装い、俺は京極真に向かって軽くお辞儀をした。

京極は黙って俺を見つめていた。
何かを思い出そうとするかのように。




蹴撃 《2/3》へつづく
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※く、苦戦中です(*_*;    新一まで出しちゃって、どうするつもりだ私~ と自分ツッコミ(@@);;

●拍手御礼
「羨望」「寄り道」「頭痛」へ、拍手ありがとうございました!(^^)!

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