名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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迫り合い《2/2》(新快前提 3/4組)
※脱線度の高い単独パラレル後編(汗)。新一視点。
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オレと快斗は大阪サイドの観客席の一番前に陣取った。

決勝が始まるのだ。どんな勝負になるのだろう。
服部と白馬の剣道対決は────。

試合は五人戦。
先鋒、次鋒、中堅、副将、大将だ。
服部も白馬も共に大将を担っている。

試合が進むにつれ、何とも言えない緊張感が漂ってきた。

引き分けを挟んで中堅までは1-1の互角。
次の副将戦は大阪が一本勝ち。
会場が大声援に包まれる。

2ー1となった大阪が優勝に王手をかけて断然有利になったのだが、もし大将戦で東京が勝って2ー2になれば……さらにもう一戦、五人のメンバーのうちひとりを出す代表戦に持ち込む事ができる。
勝負はまだ分からない。
大将戦で白馬が服部に勝てば、の話だが。


「工藤、なんか俺……緊張してきた」

快斗が客席前の手すりを掴んで身を乗り出す。

「ああ。ここから見る限り、白馬のヤツ落ち着いてるな」

「フツーに考えれば服部の方が実績もあるし強いんだろうと思うけど……」

「白馬の実力がハッキリしない分、服部はやりにくいかもしれないな」

服部と白馬がそれぞれ面と小手を着け、竹刀を掴んで立ち上がる。いよいよ大将戦だ。

「剣道って顔が見えねーから表情がわかんねえ!」

「どっちにしろ、オレらが出来るのはここで声援を送ることだけだぜ、快斗」

「そーだけど…」


蹲踞(そんきょ)から立ち上がる両チームの大将。審判の〝始め〟の声がかかる。
パアッと会場のライトがさらに明るく輝いた。
歓声と拍手が湧く。大会の決勝も大詰め、今日の大一番だ。

剣先の小競り合いから先手を打ったのはやはり服部だった。
小手─面の服部の連打を白馬がいなして互いの胴がぶつかり、鍔迫り合いに入る。服部が気合いと共に引き面を放ちつつ、間合いを戻す。

「早くて判んねえけど、当たってないの?」

「正確に入らないと一本にならないらしい。当たる位置だとか姿勢だとか…」

「白馬の方がリーチがあるからな」

「ああ。仮に技量に差がないとすれば、上背がある白馬の方が有利だろうな」

服部が攻め倦ねている────ように見える。
性格の違いが剣道にも出ていた。
服部が〝火〟なら、白馬は〝水〟といったところか。熱く攻める服部の打撃を、しなやかに最小限の動きで封じる白馬。タイプが違いすぎて、服部がいかにもやりにくそうだ。
短時間で服部が決めにいくかと思った勝負は、互いに攻め手を欠き延長戦に入った。このまま延長でも決まらなければ大将戦は引き分けとなり、大阪の優勝が決まる。
そう思った時、白馬が動いた。
面─面の二段攻撃。最初の面を竹刀で凌いだ服部は、次の面を引いて避け、体勢を立て直そうとした。
だが、そこからさらにぐんと伸びた白馬の剣先が、服部の面にギリギリ届いた。審判の白い旗が上がる。
延長戦終了間際に、白馬が一本を取ったのだ。

大歓声。番狂わせと言えるだろう。
これで大阪と東京は二対二のタイだ。
大阪の絶対的エースである服部が一敗を喫した事で、ムードは完全に東京に傾いた。

最後の代表戦で今度こそ勝負が決まる。


「工藤、代表って誰が出るんだ?」

「その日調子がいいメンバーか、普通はやっぱり大将だろうな」

「それじゃ白馬と服部の再戦? 服部のヤツ、カッカしてたらまた白馬にやられるぜ」

「いや…カッカはしてないみたいだ」

代表戦までの短いインターバルの間、面を外した服部は目を閉じて精神統一をしているようだ。
対する東京サイドも、やはり代表戦に出るのは白馬らしい。仲間に激励されながら、汗を拭っている。

服部も白馬の動きをようやく掴んできている。これまでだって似たような修羅場をいくつも経験している服部だ、タイになったからといって慌てることはない。一息ついて気持ちを入れ替え、代表戦は初っ端から本腰を入れて攻めてゆくだろう。持久戦になるほど服部が有利になるはずだ……。
ふと気が付くと、快斗の視線が白馬に向けられていた。
やはりクラスメート、なんだかんだ言っても白馬を応援してしまうのだろうか。

「クラスメートとして応援してんだよな?」

「えっ」

「白馬を」

「してねーよ」

「ウソツケ」

「服部も白馬もどっちも応援してるよ!」

赤い顔しやがって…快斗のヤツ。
普段来ることのないこうした場所を訪れ、普段接することのない世界に触れて感じるというのは、オレにとってはある種の刺激だし、それが知識の一つにもなる。
快斗はどうだか判らないが、少なくとも退屈はしてないようだ。
目の前で対戦しているのが服部と白馬だから、感情移入しやすいんだろう。実力は折り紙付きの服部に対し、身近な白馬に判官贔屓の気持ちが働いているのか。……だよな、快斗?

「ん、なんか言った?」

「いや。始まるぞ。やっばり大将の再戦だ!」

会場が再び歓声に包まれる。
両チームの大将が位置に着く。
背に付いた赤のリボンが服部、白いリボンが白馬だ。

〝代表戦、始め!〟

審判の声が響くと同時に白馬が竹刀を持ち上げた。
会場がワアッとどよめく。

「工藤、なにあの構え?!」

「上段だ! 白馬のヤツ、元々上段なのか?」

「上段…。かっこいい~!」

オレが振り向くと快斗はムニャムニャ誤魔化したが、聞こえたぞ、かっこいいって。くそ…白馬め。

代表戦は一本勝負だ。ここまできて白馬の上段がフェイクなわけはない。白馬自身も長引けば不利だと判っているのだ。

何度かの際どい応酬のあと、ぱっと二人が距離をとった。
互いの間合いを探り合っている。
緊張感がさらに高まってゆく。

「快斗、次の一撃で勝負が着くぞ!」

うおおーという気合い。服部が飛び出す。
瞬時に反応した白馬の竹刀が上段から鋭く振り下ろされる。
同時に響く打撃音、互いの気合い、残心。一瞬の迫り合いだった。

審判の旗が上がる。赤二本、白一本。
服部の飛び込み胴と白馬の面打ちはほぼ相打ちだったが、僅かに服部の胴の方が正確と判断されたようだ。

歓声と拍手。
大阪チームと東京チームの熱い決勝戦に、会場にいるすべての人々から賞賛が贈られていた。





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「うわあ、体がガタガタです。イタイぃ」

「なんや白馬、ちったあ見直したったのに、情けない声出しよって」

「もっと早く服部くんが決めてくれると思ってたんですよ。そしたら案外長引いたもんだから」

「おのれ、どういう意味じゃそら」

「よかったな~服部と白馬、仲良くなってさ!」

「どこがやっ、黒羽」

「僕は初めから仲は悪くないつもりですよ」

ケッと、そっぽを向いた服部が防具を担ぎ上げる。

「白馬、今日は一対一で俺たちの勝負はついとらん。機会がありゃまた手合わせしたる」

「是非…と言いたいところですが、遠慮しますよ。今日は断れなくて特別だったんです。剣道は、やはり僕には向いてない。しんどすぎます」


元気に手を振るポニーテールの彼女と並んで、服部は去っていった。

「なんでえ、服部の彼女来てたんじゃん」

「だろうな。来るなったって来るだろ」

「僕も迎えが来たようなので、ここで失礼します」

「お疲れ、白馬」

白馬が快斗に向き直る。

「黒羽くん……今日はありがとう。君がいてくれたおかげで、僕は実力以上の力が出せたんです」

「え……」

ああーおっほん! と、オレはでっかく咳払いをした。
オレの前で快斗にモーションかけるとはいい度胸だぜ、白馬!

黒塗りの車に乗り込んだ白馬を見送り、オレと快斗は二人になった。

「これからどうする? 工藤」

「腹減った。メシ食って帰ろうぜ……快斗んちに」

「ええ? 俺んち?」

ううんと少し考える素振りを見せた快斗だったが、珍しく頷いた。

「まあ、たまにはいいか」

「ほんとか!」

二人並んで歩き出す。
大空に広がる夕焼け雲が、美しく街を彩っていた。







20120212

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※うひぃーお粗末様です(*_*;
また近日、もすこしフツーの?3/4組なお話を考えたいです~。


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