名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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Third time lucky《2/3》(新一×キッド)

――――――――――――――――――


ヤツは俺の……〝怪盗キッド〟の正体に、すぐそこまで迫っているのだ。

ヤツは俺に問うた。

――――おまえは、 く ろ ば か い と なのか、と――――。


「お帰りなさい、名探偵」

探偵が夜半帰宅し、一通り就寝の仕度が済むのを待って俺は姿を現した。

驚いたはずの探偵は、しかし何も言わずに俺に近付き、そして俺の唇を奪った。待て。

「――って、オイ。もっと驚くだろ、フツー。いきなり侵入者が現れたら」

「全然」

「なんでだよ」

「待ってたからさ。おまえが来るのを。毎晩、ずっと」

真顔で囁く探偵の言葉に心臓ズキリとなる。

ダメじゃん、俺。三度目はコッチが襲うつもりで来たのに――。

「何か俺に訊くことあるだろ」

「何を?」

何を……って。

俺は怪盗の白い衣装ではなく、素顔に黒の上下だった。

「俺が誰だか――」

「キッド。くろばかいと。どちらでもいい。逢いたかった」

きつく抱き締められ、首を掌で包むように持たれて深いキスを施され…俺は膝が抜けそうになる。ああ。


――これじゃあ…二の舞どころか三の舞じゃん。

怪盗の装いを解いて訪れた俺に驚く探偵。コッチから迫って、主導権を握ってやるつもりで――前二回のリベンジと自分に言い聞かせ、なんとか理由付けして……自尊心を懸命に宥めすかして…やってきたのに。

ゴーマンなはずの探偵は、ただひたすら情熱的で、風呂上がりの火照ったままの熱を布越しに感じただけでくらくらしてしまう。

……だめだ。

いくら我慢しようとしても止まらない。こんな事ってあるのか。

男を――同性を、好きになるなんて事が。しかもその相手が……寄りによってこんな――。

探偵は俺の目を見て嬉しそうに笑った。

「立てなくなるまで抱いてやるぜ。オレを散々待たせたバツだ。もう絶対オレから離れられなくしてやる」


――――こんな、オニのような。


やっぱりコイツはゴーマン野郎だった。

キスだけで足元も覚束なくなった俺をベッドに押し倒して組み敷いて、本当にぞっとするほど愉しげに――哄いやがった。







Third time lucky《3/3》へつづく


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