名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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ブラックシャドウ《1/2》(新一×快斗)
カテゴリ★インターセプト
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工藤、もう寝ろよ、と黒羽が言った。

「もう少し」

〝パズル〟の部品が足りないのは分かっている。

それでも、いま手元にあるヒントをなんとか組み合わせれば、少しでも先に進めるのではないか。

オレはずっと考え続けていた。

やり方を変えれば。
視点を変えれば。
もう一度最初から組立て直せば。

しかし、何度やっても突き当たりの壁を崩す取っ手は見つからない。

いや…オレに見えてないだけかもしれない。すぐそこに隠れた答が転がっているのかもしれない。


よく考えろ。


思い出せ。


オレを殺そうとし、薬を飲ませた〝あの男〟の正体は。

そして、バイクを駆り暗躍する〝あの女〟の真の姿とは。

黒の組織とは────。

闇に包まれた先にいるはずの奴らのボスは、いったい誰なんだ。

これまでにオレが出逢った人物の中に、潜んでいる可能性はないのか。


もし、もし、そうなら……。


オレは……黒い影に弄ばれていただけだったのか?


最初から───。






「いい加減にしろ!」

「あっ」

開いていたノートパソコンのウィンドウを、黒羽がバタンと閉じた。

「なにすんだよ!」

「自分の顔見てみろ。ジャンキーだぜ、まるで」


黒羽がデスクの前のカーテンをサッと引いた。

一瞬、目を凝らして息をのむ。



闇夜を透した窓ガラスに映っているのは────黒羽が言うとおり……見えない影に魅入られ、取り憑かれた────幽鬼のような眼をした自分だった。


「なにをむきになってんだよ。自分で解ってるんだろ、手詰まりだって事ぐらい。無駄なことしてねえで、ちゃんと休め。マジで頭も体もおかしくするぜ」

「……うるせえ。何か見えてきそうだから考えてんだろっ」

「どこが。食ってねえ眠ってねえじゃ、どんなヒントがあったってひらめくもんか」

「そうかよ。おまえには無駄な作業に見えるかもしれねえが、オレにはあと少しで届きそうな細い糸が見えてんだよ!」

「幻だよ。糸なんか垂れてやしない。……工藤、疲れてんだよ。何度も同じこと繰り返してるだけじゃねえか」

「繰り返してなんかいない! 組立てなおしてるんだ」

「アタマおかしんじゃねーか。埋めるのに十必要なマスがあるのに、ほんの三、四個しかないピースいくら入れ替えたって埋まるわけねーだろ!」

「だから足りないところを補うためにいろいろ調べて推理すんじゃねえか!」

「工藤」

黒羽が……まるで哀れむかのような眼差しで椅子に座ったオレを見下ろす。

「なんだよ……。邪魔すんなら、いますぐ出てけっ」

オレは頭に来て黒羽に掴みかかった。

だが、軽くいなされ手首を取られて黒羽に引っ張られ、オレはどすんとベッドにしりもちを着いた。


ぐらぐらする。


椅子に座って……液晶の画面を見ながら何時間考え続けていたんだろう。水も飲んでいなかった。
黒羽に抱えられて、ベッドに倒れ込む。

ズキンとこめかみが痛んで、思わず『うう』と呻いた。

「そらみろ。フラフラもいいとこじゃねえか。寝てろ、水持ってくる」

「…………」


ふざけんな、オレはまだやることがあるんだ。
そう言おうと思ったのだが、言えなかった。肺がろくに膨らまず、声が出せなかった。

黒い影がグルグル回って……オレの心の闇に、大きな大きな渦を作る。

ぐるぐる。


ぐるぐると─────。


猛烈に気分が悪くなった。

かん高い金属のような音が耳に突き刺さり、頭が割れそうに痛み出す。


つらい。

死にそうだ。


苦しい……!


黒羽…。

黒羽、どこだ。




快斗…!




か い と ・・・!!









ブラックシャドウ《2/2》へつづく



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