名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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2011年8月26日よりブログ開始
2012年5月GW中にカテゴリ分け再編&アクセスカウンター設置
2013年5月 CONAN CP SEARCH 登録
2013年6月 青山探索館 登録
連絡先:hamanosuronin★gmail.com(★を@に置き換え)
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決意
カテゴリ★インターセプト3
※前回「混迷」の続き、ショートです。
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オレは昨夜と同じ屋上の縁に立ち、暮れゆく街と凪ぐ海を見下ろした。

快斗はいないと分かっていても、それでも、どうしてもここへ戻らずにはいられなかった。

重なる雲の隙間から斜めに射す陽の筋が、地表に注ぐスポットライトのように見える。
風がまだ強い。
眩暈を起こしそうになって後退った。

この場所から突き落とされて、腕に灰原を抱いたまま、慣れないキッドの翼で我ながらよく飛べたものだ。


────覚えてろよ、快斗。


呟いたが、言葉はすぐに風にかき消された。


白馬と灰原、阿笠博士はオフィス内をもう一度確認している。

高層階のオフィスは取って付けたようなデスクや応接セットが並べられているだけで、既に何の気配も感じられなくなっていた。

灰原が閉じ込められていたはずの部屋も、幾つかの機材は残されていたが、あの時見た部屋のレイアウトとは変わっていた。

〝奴ら〟はここを捨てたのだ。

警察の捜索では何も出てこなかったというが、自分が見れば違うかも知れないと、灰原が自分も行くと言ってくれたのだ。一縷の望みに縋るしかない。


快斗。

ずっと平行線だと思っていたオレたちの行き着く先がどうやら〝一つ〟になったらしい。
おまえは、それをいつ知ったんだ。

なぜ、一人で。

景色が滲む。
オレは顔を上げて歯を食いしばった。


許さねえぞ、快斗。オレを置いてけぼりにしやがって。

オレは諦めないからな。

きっとおまえを探し出す。

だからおまえも諦めるな。

絶対に。

絶対に。





20131009

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※前回「混迷」のラストに付け足そうかと思ったんですが、タイトル変わっちゃうなと思い、短いですが分けました(汗)。少し間を空けて、次こそキッド様編を続けます~。


●拍手御礼
「混迷」「危弁」「絶体絶命」「元サヤ」「不協和音」「風のメロディ」さらに白快カテゴリの各話にも拍手いただきまして、感謝感激です。ホントに励みになります。ありがとうございました~っ(^。^)///

※葉さま、続けて色々読んでいただいているようでとても嬉しいです。こんど「ひとりごと」に例の感想書きます~♪

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