名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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闇雲(バーボン→キッド)
カテゴリ★インターセプト3
※シーンとしては『獲物』の続きになります。バーボン視点。
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〝パンドラ〟は、今どこにあるのか。
〝パンドラ〟が、組織を狂わせようとしているのではないのか。

分岐に差し掛かった時、ぼくは咄嗟にウィンカーとは逆にハンドルを切った。


眠らせた怪盗キッドを後部シートに乗せ、セーフハウスに戻るつもりでいたのだが、気が変わったのだ。

バックミラーで後方を確認する。首都高だから追跡があればすぐに判る。
尾行はない。今夜のところはジンもこれ以上動くつもりはないようだ。

しかし、明日になれば判らない。

実行部隊のリーダーであるジンと、ボスの側近のべルモット。この二人だけは独自の判断で動くことを許されている。

ジンは─────このままでは済ますまい。
工藤新一に侵入を許し、ようやく連れ戻したシェリーを再び逃がしたのだ。ぼくに変装していた〝怪盗キッド〟の手助けのおかげで。
結果、拠点の一つを失った。
ぼくの行動は当然ジンの気に召さないはずだ。

後方を再度確認してから次の出口で高速を降りた。
入り組んだ街並みだが、明け方も近く道路は空いている。通りすがりに目に付いたホテルの地下駐車場に車を滑り込ませた。



ジンの言う〝殺しのリスト〟に怪盗キッドが載った。管轄外のぼくにその詳細は入ってきていない。 しかしタイミングからいって〝パンドラ〟とキッドの間に因縁が有るのは間違いないように思える。

〝パンドラ〟がもたらすという奇蹟。
その奇蹟とシェリーが研究している薬との類似性が示すものとは、いったい何だろう。
怪盗キッドが危険を冒して組織に潜り込んでいた理由は。
変装がばれることを厭わず、キッドが工藤新一を助けたのは何故なのか。


チェックインを済ませて車に戻り、キッドを運び出そうとして、ふとガラスに映る自分の顔が目に入った。

ぼくは何をしようとしている…?

なにかが狂い始めている。
いや…もともと狂っているのか。ぼくも含めて。




強い薬を使ったためか、キッドが目覚める様子はない。物騒な仕掛けがあるらしい怪盗の衣装を注意しながら剥いでゆく。

シルクの手袋。上衣。朱のタイ。
モノクルを外すと、怪盗キッドはぼくの前から消滅した。
現れたのは意外なほど幼い少年の素顔。

これが怪盗キッドの正体─────。

シャツとインナーを脱がせ、ベッドに横たえた。
少年は動かない。顔色が悪い。今にもふっと途切れてしまいそうな浅い呼吸。

もし、このまま目覚めなかったら。

そんな不安にかられて、少年の素肌に手を伸ばした。
少年の鼓動を探って手のひらを押し当てる。

目を開けて欲しい。

自分でも驚くほど、この〝獲物〟に執着を覚えていた。
怪盗だった、未知の少年に。

ぼくはそっと屈んで、少年の唇に吐息を吹き込んだ。





20131108

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※タイトル、月が黒い雲に隠れたぞ、な意味合いのつもりです(汗)。また近日つづきを…煩悩優先で…(*_*;


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「プロムナード」「裸身」「絶体絶命」「危弁」に拍手いただきました。ありがとうございます~っ(^。^)///

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