名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

ブログ内検索
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 13
15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
カウンター
プロフィール
HN:
ronin
性別:
女性
自己紹介:
2011年8月26日よりブログ開始
2012年5月GW中にカテゴリ分け再編&アクセスカウンター設置
2013年5月 CONAN CP SEARCH 登録
2013年6月 青山探索館 登録
連絡先:hamanosuronin★gmail.com(★を@に置き換え)
Script:Ninja Blog 
Design by:タイムカプセル
 

闖入者
カテゴリ★インターセプト《番外編》
※時間的に遡ってエピソード挿入です~(*_*;
─────────────────────────────

「毛利探偵事務所へようこそ! ご相談は無料ですからご心配なく。もちろん秘密は厳守いたします。さあ、どうぞ中へ!」

オレはノブに伸ばした手を慌てて引っ込めた。目の前で事務所のドアが開き、中から現れた男がいきなり話しかけてきたのだ。




「え、ええっと───」

「探し人? 無くし物ですか? 毛利探偵は外出中ですが、代わって助手のぼくがしっかりお話を承ります」

「いや、あの」

にこやかに笑うすらりとしたイケメン。スポーツでもしてるのか、いい感じに日焼けした肌が甘めの容貌を精悍に見せている。

「安室さん、新一です。いまお話ししていた」

「蘭…!」

男の後ろから蘭が顔を出した。奥には園子もいる。

「あーら推理オタクくん。ここは安室さんがいてくれるから間に合ってるわよ~」

〝安室さん〟……この男が。

「君が有名な高校生探偵の工藤新一くんでしたか。失礼しました。てっきりお客様かと思って。ぼくは毛利探偵に弟子入りした安室透といいます。よろしく」

「なぜオレが来ると分かったんですか。 インターホンは押してないのに」

「はは、ちょうど窓から下を見ていたんですよ。ここを見上げながらビルに入ってきたでしょう? だから事件の依頼人と勘違いしたんです」

「………」

いかにも人好きのする明るい態度。
しかし────どこか油断ならない。どこか調子が良すぎる。
自ら〝授業料〟を払ってまで探偵の助手になるなんてどんな奴かとオレは訝しんでいた。笑顔の裏に何かが垣間見える気がするのは、オレの見方が穿ちすぎなのだろうか。

「入らないの、新一」

蘭の声で、オレは我に返った。

「ん? ああ。おやじさんにちょっと話があって寄ったんだ。急いでないから、またあとで。じゃな!」

蘭が何か言いたそうな顔をしているのは分かったが、オレは気付かないふりをしてそのまま事務所を退散した。






「クド~♪」

「黒羽!」

ビルを出て少し行くと、いつの間にか横を黒羽が歩いていた。心臓がぴょんと跳ね、声が上擦る。

「おまえ、本当に神出鬼没だな」

「そうか? なあ、急だけどこれからサッカー観に行かねえ? チケット貰ってさ」

「行く!」

安室透という〝闖入者〟へ向ける警戒心を、オレは後回しにしてしまった。
ハイテンションで応じたオレの背を、黒羽があははと笑って叩く。オレたちは自然と駆け出していた。どちらともなく。




・・・・・・・・・・・・・・


「あれは工藤くんの友人ですか? 制服が違うけど」

「あー、たぶんあの子じゃない? こないだ昼休みにうちの高校に来てた…ねえ、蘭?」

「よく見えなかったけど、そうみたい」

さっきぼくに対した時の硬い表情とは打って変わった工藤新一の様子が、遠目にも見て取れた。
工藤新一と同じ年頃の少年。顔までは判らなかった。あれは誰だろう。

「蘭さんたちはあの友人を知ってるんですか?」

毛利探偵の娘が曖昧に首を振る。

「最近知り合ったみたいです。新一が以前解決した事件の関係者らしいんですけど、話が合うらしくて仲良くなったとか」

「ほう」

「ねえ蘭~、あんな野暮ちんの推理オタクさっさと見切っちゃいなよ。絶対安室さんの方がオススメだわよ!京極さんとさえ出逢ってなければ、私も…」

「何言ってるのよ、園子ったら。京極さんに言いつけちゃうよ」

女子高生の軽い恋バナ。
雑談に加わり、ぼくは引き続き情報収集をすることにした。






20140604

─────────────────────────────


※新快イチャイチャ話にするつもりで書き出したんですが、持っていきそこねました。なのでもう一回番外編つづけます~(汗汗)。
※ちなみに快斗くんが帝丹高校を訪れた際のお話は『カテゴリ★インターセプト1』の『タイムアウト』です(*_*;

それにしても、今週号も原作が急展開すぎ~(^-^;)

●拍手御礼
「あの鋭く尖った月」「白衣でドッキリ」「ウルトラキッス」「標的II」へ拍手ありがとうございました(^^)/

拍手[8回]