名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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トラベル/温泉宿《2/3》
(新一×快斗)R18

――――――――――――――――――

部屋に戻り、カラリと襖を開けて俺たちは立ち尽くした。

枕元の灯りだけ点された和室。そこに二つ並んで敷かれた寝床――そのビジュアルに。

そばに立つ工藤の吐息が変わった。

「おい、…くどぅ…!」

部屋の上がり框で抱き締められて一気に熱が上がる。
浴衣(ゆかた)が。
浴衣がまたエロい。

襟元を左右に引っ張られてはだけた肩口へ工藤が唇を押し付ける。熱い。
裾が脚に纏わりついてバランスを失い、さらに部屋になだれ込んだところで布団に躓いてひっくり返った。

(……わ、わっ)

上体を起こそうとしたが、前に立ち塞がる工藤がゆっくり自らの帯を解いてゆく姿を目の当たりにして真っ青になる。耳鳴りが――。

な、なんだ…このヤバさ。
この尋常でない勢いでのイキナリのレッドゾーン突入は。

「快斗」

「…あ」

「すげぇ興奮してきた」

「……あ、あのさ、工藤」

工藤の掠れた声を聞きながら、それでもなんとか体勢を立て直そうとした。だが乱れた裾の上に工藤が膝を乗せて覆い被さってきて、俺はもう工藤の下から動けなくなった。

「工藤…す、少し落ち着け」

「落ち着いてられっか。覚悟しろ」

「あの…少し寝てから、ってのは?」

「バーロォ。こんな状態にされて眠れっかよ!」

状態って。いやべつに俺が仕組んだわけでは。
このシチュエーションのせいだ。
お互い初めての、この〝浴衣・和室・布団〟というこれまでとは異質の…その威力というか、魔力だ。

近付く工藤の瞳がキラキラしてる。枕元の灯りを映して。

「あっ…!」

グイとさらに襟を開かれて両肩が露わになる。肩だけじゃなく、胸元まで。
喉に工藤の口づけ。熱くて…痺れてくらくらしてくる。

――酔いのせいだ、きっと。

たいして飲んでないけど。散歩して酔いは醒めたと思っていたけど、やっぱり俺たちまだ酔ってるんだ。
でなきゃこのテンションおかしい。素面(しらふ)でこんなんなるわけない――。

工藤の指先が俺を探って肌を辿る。ゾクゾクと背筋を戦慄が駆け抜けた。

(うわっ)

帯を引っ張られ、ゴロンと布団の上で転がされた。なんだこれ。恥ずかしい。時代劇で芸者が悪代官に手籠めにされるシーンみたい。俺が芸者で工藤が悪代官。
うわわわ。

腹の下から帯を引き抜かれ、諸肌晒した背中に工藤が重なってくる。抑え込まれた背中にキスの嵐。
熱くて…くすぐったくて堪らない。
工藤の唇が俺のうなじを這うと隠しようもなく肌が震えた。
この勢いでやられたらヤバい。少しでもダメージを避けようと思わず身を捩った。
するとそれを待っていたかのように工藤の指が俺を捉える。

「う!」

湧き起こる強い衝動に思わず声が漏れてしまう。こんなの…予想外だ。そりゃあ一泊旅行で二人で泊まるんだから、もちろんこうなる可能性無限大だってわかってたけど。
それにしても。工藤も俺も。どうしちゃったんだ。体が勝手に……暴走して抑えがきかない。

やばすぎる温泉宿。

耳朶を工藤の舌先で弄ばれ、下肢も同時になぶられて頭の芯まで痺れ始める。もう、だめだ。
いくとこまで……いくしかない。
とまらない。

工藤――!








トラベル/温泉宿《3/3》へつづく


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