名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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トラベル/トラブル《3/4》(新快前提 3/4組)
カテゴリ★トラベル(新快)

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いったい何故。いったい、どうしてこんな事に……!

いくら走って追いすがっても絶望的な速度で遠ざかってゆく暴走車。
轢かれそうになり咄嗟に飛び退いた快斗が、その屋根にしがみ付いているのに。


振り落とされるのは時間の問題だ。
車が急ハンドルを切ったら。急ブレーキを踏んだら。もし事故を起こしたら…。

いくら身軽な快斗といえども、ただではすまない。
快斗にもしものことがあったら。快斗の身に何かあったら、俺はどうすればいいんだ!!

息が出来ない。苦しい。
気が遠くなる。
快斗を助けられない……!

快斗──!!



ギャギャギャギャッとタイヤを軋ませ、突然目の前に大型スクーターが現れた。
全力で走り続けてぶっ倒れそうになっていた俺は、止まれずその白いスクーターに倒れ込むようにぶつかった。

「乗れっ! 工藤!!」

───は……服部!?

息があがり頭が回る状態ではなかったが、とにかく服部が助っ人に来てくれたのは解った。
俺は服部の背中に縋るように掴まった。

「よっしゃあっ、行くでえ!」

服部が前輪をロックさせたままアクセルをフルに吹かす。……て、おいっ、スクーターで……まさかっ (@@)///

「ドわラッシャーーッッ!!!!!」

訳の分かんねえキレたかけ声と共にスクーターの前輪が浮き上がる。
ぶっ、ぶあかっっ、ウィリーなんかすんな!! おお落ちるっ!!

「うわああ!」

「・・っしゃあーーーっっ!!」

ドウン、グアアアッ───

タンデムシートに俺を乗せ、有り得ないバウンドで大きく車体をぶらしながら、それでもなんとかスクーターは走り出した。
ウィリーするだけタイムロスだったんじゃねえのかよ?! ツッコミたいが心臓バクバクでしゃべれねーしアゴが衝撃で痺れている。舌噛んでシぬとこだ。
しかし今はともかく。必死に叫んだ。

「車、どっちだ!!?」

「まかしときぃ、あっちや! うりゃあっ」

アクセル全開で服部がぶっ飛ばす。





「強盗?」

僕は父の部下で近しい知り合いの刑事から情報をもらった。
さっきの暴走車は白昼金融会社を襲った強盗犯人が運転しているらしい。裏道の住宅街を逃走中だったのだ。パトカーや白バイ、警察のヘリも続々と集結しつつあるという。

「あのう……スクーターはちゃんと戻ってきますかねぇ?」

「大丈夫ですよ。ご協力感謝します」

「探坊ちゃま、なんとか動かせそうです。スピードは出せませんが」

「では僕たちも行きましょう!」

スクーターを服部に貸してくれた近所の男性に挨拶し、僕は車に乗り込んだ。







・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


なんでだよっ、もう。厄日かチクショウ。
このワンボックスに乗ってる男たちは、俺が屋根にへばりついている事にたぶん気付いてない。
飛び降りようかと思ったが、さっきからずっと信号がない裏道をうまいこと抜けてる。予めルートを決めて走ってるんだ。こういう事にはピンとくる。俺も逃げんなら専門だ。
───遠くまで行かずに停まる。
こいつには何かヤバい事件を起こした犯人が乗ってる可能性がメチャ高い。だとしたら、どっかで車を替えるはず…。

ポケットに自作の小型万能グッズが入ってる。尖った部分を使えばサイドの窓ガラスを割れる。だけどそれが吉と出るか凶と出るかわからない。中の男たちが拳銃でも持ってたらサイアクだ。
飛び降りるか、停車するのを待つか、自分から打って出るか。
指がしびれてきた。くそっ。

ハッ、とする。

通り過ぎた店舗のウィンドウに、思い切り俺が映ってた。助手席の奴が見てる?
やべえ、気付かれた?!

前方に公園。向こうから歩いてくるカップルが俺を見てビックリしている。うわあ、指さすなぁ(ToT)~~~っ!!!!!


ふわっと体が浮く。

車が急ブレーキをかけたんだ。

指が……外れる……。


真空の中を漂っているようだ。


俺を振り落とした車がハンドルを切って角を曲がろうとしているのを感覚で意識しながら、俺は宙を舞った。








トラベル/トラブル《4/4》へつづく

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※まだ続きます。スミマセン…m(__)m
今回後半の一人称が快斗くんだということは、読んで下さる方の状況推理に頼るのみ~(*_*;

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