名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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2011年8月26日よりブログ開始
2012年5月GW中にカテゴリ分け再編&アクセスカウンター設置
2013年5月 CONAN CP SEARCH 登録
2013年6月 青山探索館 登録
連絡先:hamanosuronin★gmail.com(★を@に置き換え)
Script:Ninja Blog 
Design by:タイムカプセル
 

成功報酬《1/2》
カテゴリ★ファーストステージ
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「黒羽くん」

コナンくんの家(工藤邸)の門をくぐろうとして、俺は不意に見知らぬ女性に呼び止められた。



「ええっと…、はいぃ?」

俺の名を知ってるアナタはいったいドナタ?の気持ちをこめ、俺は首を傾けて返事をした。

タートルネックにタイトなスカート。ぱっと見は二十歳前後に見えるが、もう少し若いかもしれない。軽く腕を組んでこっちを見る目が、どこか醒めている。ていうか、ナチュラルに上から目線。

「江戸川くんならさっき毛利さんと出掛けたから、しばらく帰ってこないんじゃないかしら」

「……」

前髪ふわりな茶髪のボブを揺らして呆れたように言う。
ん?  こんな髪型の娘、最近どっかで会ったことあるような…。

「・・・・・」

エドガワくん。

モウリさん。

…あ。

え?!

俺はハタと気付いて目を剥いた。そして学ランの袖で目をゴシゴシ擦った。

「えっっっ? あっ!!」

「やっと私が誰か解ったみたいね」

えっ、えええーーーっ(☆。☆)?!!

「き、君っ、アッ……」

哀ちゃん!!!

思わず口走りそうになると、大人の姿の哀ちゃんは人差し指を口にあてて〝しいっ〟という仕草をした。

「こちらへどうぞ。少し黒羽くんに話しておきたい事があるの。博士も工藤くんの応援に駆り出されて不在よ」




何気に〝江戸川くん〟と〝工藤くん〟を使い分けてる。阿笠邸のリビングに座った俺は、大人に戻った哀ちゃんの姿に改めてどぎまぎしていた。

「ハイ、珈琲。ミルクと砂糖、多めに入れといたわ」

「あ、ありがとう、ございます。いいいただきます」

「どうしてそんなにギクシャクしてるの?」

「だ、だって。緊張するよ、なんか」

子供の姿が大人になっただけ。仕草や言葉遣い、態度も眼差しも哀ちゃんは哀ちゃんだ。だが、それだけではやっぱり表現が足りない。
珈琲を飲もうと手を伸ばした自分の指先が震えてて焦ってしまう。

「そんなに違うかしら…。私は私に変わりないはずだけど?」

「………」

頬にかかる髪をさり気なく耳にかける大人哀ちゃんの仕草ひとつに、ドキリとして落ち着かない。幼なじみやクラスメートの女子達とは毎日気安く話しているのに。
なのに、なんてゆーか、目の前の哀ちゃんは。

色っぽすぎる。

「うわぁ」

そう思ってしまったら、急激に顔が熱くなった。

「どうしたの。顔が赤いわよ、黒羽くん」

「珈琲が熱くて…、わっ、あんま寄らないでよ、あちっ!」

向かいに座りかけた哀ちゃんが前屈みになって俺の目を覗き込む。飲もうとした珈琲がマジで熱くてゲホゲホむせった。
訳わかんねー。
なんなんだよ、この緊張感っ(*_*;

「フフ。どこかの怪盗さんとは違ってウブなのね、黒羽くん」

「かっ、か、からかわないでよ。哀ちゃん、ほんとは何歳なのさ」

「18よ。あなた達より一つ上」

「18…」

たった一つ年上なだけで、こんなに色気って出るものなのか。
いや、そんなワケない。幼なじみやクラスの女子たちが、来年いきなりこんなムンムンになるワケない。

「さっきから何ブツブツ言ってるの」

「や、な、なんでも。それより、哀ちゃん…突然どうして」

ようやく訊きたかったことを訊けて、俺はふううと息をついた。

「出来たのよ、APTX4869の解毒剤が。特異なケースの工藤くんにこれが適合するかは実際に試してみないと判らないけど」

「……あ、哀ちゃんは、戻って、これからどうするの?」

「APTX4869を飲んで、小学生に戻るわ」

「エ?」

大人に戻ったのに、また薬を飲んで小学生に戻る?

「な、なんで」

「当たり前でしょ。18歳までの貴重な時間をもう一度やり直せるのよ。工藤くんのように高校生に戻って愛し合いたい相手がいるわけじゃないもの」

「………」

〝愛し合いたい相手〟。

ストレートにそんな言葉をぶつけられてまた焦る。色っぽい哀ちゃんが言うからなおさらだ。

「黒羽くんって本当にシャイなのね」

クスリと笑われて、ただ俯くしか出来ない。自分でもビックリだ。これが〝怪盗〟でいる時なら…モノクルとシルクハットで〝武装〟している時なら、大人の女性に対して洒落た返しの一つも出来るはずなのに───。




成功報酬《1/2》へつづく
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※たいした展開にはならない予定です(汗)。


●拍手御礼!
「一条の疵」「迷想」「クリスマス・ツリー」「身代わり」「幻の彗星」「自業自得」「ストレンジャー イン ホラー」「桜舞う宵」へ、拍手ありがとうございました(^^)/

(以下ちょっとウザイひとりごとです。スミマセン(*_*;)
『業火の向日葵』公開まで一週間を切りました。ドキドキです!
TOHOシネマズ新宿で舞台挨拶がある回のみ11日午前0時からWeb受付開始だったので試しにチャレンジしてみたのですが…開始数分後につながったと思ったらアクセス集中してますのメッセージが。そしてやっと画面が開いたと思ったら、初回はすでに選べる席がない! 訳が分からずパニック気味にアクセスし直しているうちにソールドアウト表示~(@_@)!
ええええ??となって二回目上映の予約画面を開いてみましたが、これも状況は同じ。そしてまたまたよく分からないうちにソールドアウトー(T_T)!!
ヒーッとなって、残るTOHOシネマズ六本木にアクセス。こちらは13時40分の回しかないのですが、見たらこれも全席仮押さえ済み状況…。
トホホとなりながら諦めきれずリロードを繰り返していたら、なんと、一つ、そしてもう一つと空席が(☆。☆)!! 思わず勢いで申し込んでしまいました…!
というわけで席はバラバラですが二枚とれたので、初日の舞台挨拶付き上映に身内と行ってきます。
舞台挨拶に特にこだわりはなくて、実は朝一から観たい気持ちの方が強かったので(チケットとっといてなんですが)微妙な気分なんですが、それでもせっかく貴重な舞台挨拶回なので、がんばって楽しんでこようと思います~!!

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