名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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拷問 《2 殴打》 (R18)
(新快前提)XX→快斗


座っていた椅子を蹴倒され、床に転がった。
4人の男達に四方を囲まれて、腕を掴んで引き起こされると顔や腹を続けざまに殴られた。苦痛に膝を着いて倒れ込むと今度は蹴りが襲ってきた。

もう一人、暴行には加わらずに俺の様子をじっと見つめている男がいた。合わせて5人。

ここは本当のアジトではなさそうだ。男達も半信半疑なのだ。俺が何者かを吐かせようとしている。
痛めつけて何かしら俺がキッドであるという確証を得れば、さらに何処かへ連れ去られるか――殺されるかも知れない。

俺は変装するときの要領で、普通の学生になりきっていた。人違いだと、お願いだから助けてほしいと泣いて懇願した。



(危ないこと、もうすんなよ)

昨日…いや、一昨日だったか。
工藤は俺にそう言った。

(怪盗なんてやめろよ。俺が、手伝うから)

応えなかった俺を、あいつはただ強く抱きしめた――。


…!!

壁まで吹っ飛ばされて頭と肩を強打した。壁に寄りかかるようにズルズルと崩れ落ちる。

今日の獲物はどこだと訊かれた(美術館から盗み出したビッグジュエルの事だ)。分からない、知らないと答えると、左脇に立っていた一番酷薄そうな痩身の男がナイフを取り出していきなり床に着いていた俺の左手の甲に突き立てた。固い床の上だったので切っ先はそこで止まり、最低限の深さで済んだが、それでも俺は痛みとショックに絶叫した。もう片方の手で貫かれた方の手首を抑えて泣きながら呻く。
本当に知りません、本当ですとただ繰り返す。

蹴り飛ばされて、仰向けに転がった。手も足もでない状態で、次に何をされるのか恐怖で竦んでしまい声も出ない――という様子で。

男達も人間だ。一晩中こんな事をして起きていられるはずがない。やがてへばる。なんとか朝までシラを切り通せばチャンスがある――そう思って耐えていた。
だが、時間が経っても埒が明かぬ俺の様子に苛立ち始めた男達は、ただ痛めつけるのではない別の拷問を試すことにしたらしい。

ナイフで刺された左手の傷を踏みつけられ息が止まる。全身を痛みが駆け抜けた。

屈み込んだ一人にシャツの襟を掴んで引き裂かれた。

晒された俺の肌を見た男達にこれまでと違う獰猛な光が宿るのを見た。



―――――――
拷問《3 凌辱》へつづく

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