名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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2011年8月26日よりブログ開始
2012年5月GW中にカテゴリ分け再編&アクセスカウンター設置
2013年5月 CONAN CP SEARCH 登録
2013年6月 青山探索館 登録
連絡先:hamanosuronin★gmail.com(★を@に置き換え)
Script:Ninja Blog 
Design by:タイムカプセル
 

左手(2/2)新一×快斗
――――――――――――

「工藤……なんで……」

「決まってんだろ。キッドを捕まえるために張ってたのさ」

互いに牽制しながら立ち上がった。
掴まれた左手が痺れている。

そうか……左手にサポーターをしてたからバレたんだ。

「手、放せよ」

「戻ってこい、快斗」

「…戻れっかよ…!」

そうだ。戻れない。

戻らないつもりで…振り切ろうとしてるのに、どうしてわざわざ俺の前に現れるんだ。このバカ探偵。


――どうしてわからないんだよ。

どうやったら平気な顔でおまえの側にいられるっていうんだよ。

体中に染み付いた汚辱の記憶は、自分にも底が見えないほど深いのに―――。



「わかってるさ」

何をだよ。省略すんな。

「おまえの覚悟はわかってる。だから直接会いには行かず、こうして〝キッド〟を捕まえるために張ってたんだ」

当たり前だ。
もし学校や家に押し掛けやがったらブッコロス。

「なんとか言えよ」

「…………」

だめだ。

何か言葉を発すれば、感情がこぼれてしまいそうだ。

俺の方が先に視線を外した。
くそっ、こういうとこが俺の弱いとこだ。

あ…!

サポーターを外された。
左手を握りしめる。傷痕。見るなっ……!

振りほどこうとするが工藤のヤツ両手で左腕を掴んで放さない。スッポンか。
ここらが限界だ。離れなけりゃ。
右手でアイテムを掴む。

「残念ですが名探偵、私を捕まえたければ犯行予告の暗号を解いてからにしていただきたい!」

「快斗!」

ちっ。快斗って呼ぶなってこないだ釘刺しただろーが、アホ。

不意に身動きが出来なくなった。
工藤がこれでもかと両腕に力をこめて俺を抱きしめる。

……くるし、はなせっ!

「か… ――キッド」

「…………」

「今度の予告、俺にだけ寄越せ」

「…………」

「必ずおまえの暗号を解いて、捕まえる。そうしたら」


――どうなるっていうのか。
わからないが、つまり探偵は怪盗に『差しの勝負』を申し込んでる、ということか。
そうであるなら受けないわけにはいかない。


「……いいでしょう。わかりました。名探偵の挑戦をお受けします」




俺は翼を広げて飛び立った。




名探偵、怪盗を甘くみないでいただきたい。

キッドは誰にも捕まらない。

今度も必ず獲物を手に入れる。

たとえそれが目的の物であってもなくても――誰をも欺く華麗なマジックを披露してみせるのだ。

そう、名探偵が驚くようなショーをお見せしよう。

見事私を捕まえる事ができたなら、探偵に敬意を表してご随意のままになりましょう。


まずそれは―――ないけど、な。






20111019

――――――――――――――



先日アップした《満月》の終わり方が淋しすぎたので、ちょっぴり復活の兆しくらいは持ちたかったな~ということで後日談でした;;

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