名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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連絡先:hamanosuronin★gmail.com(★を@に置き換え)
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リハビリ《インターバル》(新一×快斗)

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失った時間を一気に取り戻そうと快斗は俺の元を訪れたわけだが、この期に及んで俺は迷っていた。


そこには二人の時間を引き延ばしたいという気持ちがあるのだが、しかし実際間近で一緒に過ごして一晩何もなくすむかと言えば………正直なところ分からなかった。
考えても悶々とするばかりなので、開き直って成り行きに任せるしかないと思う。思うのだが、無理強いは避けたい。そこがカンジンだ。俺の理性がもつのか……うーん、いまいち自信ねぇ……いくら快斗自身が望んでいても、これまでの経緯を思い返すと不安になる。


「工藤……風呂はいろーぜ」

「一緒に?」

「うん」

言い出すそばから落ち着かない目をする。

「んなこと言って、急に襲われんじゃねーかとか怖いんだろ」

「そんなこと思ってねぇょ……」

語尾が小さぁい!

「無理すんなよ。言っとくがマジでどうなるかわかんねーぜ」

気持ちを抑えられるかわからない。ということもあり得る。

「いいよ……別にそうなっても。そのつもりで来たんだから」

「無理してるようにしか見えないけど」

「いいんだってば!」

そんな目をして。抱きつかれて耳元で溜息つかれたら。しらねーぞ。抱いちゃうぞ。ホントにもう。

「工藤なら平気だ。怖くない……」

「…………」

同じ言葉を快斗はもう一度繰り返した。自分に言い聞かせるように。
快斗をこんなに深く傷付けた連中が憎い。快斗をこんなに苦しめやがって――。




俺たちは一緒に風呂に入った。危ないムードにならないように、俺はわざとふざけて自分を牽制した。バスタブに二人して浸かるとお湯がザバーと溢れ、快斗がもったいねーと笑う。俺は目を閉じて快斗に寄っかかった。

温かで静かな時間。このままお湯に浸かって快斗に体を預けて眠りたいくらいだ。快斗が俺の胸に腕を回す。

……ほらね。

ん……?

なんともない。工藤ならくっ付いてても平気だ。俺、大丈夫だから。

……ああ。

快斗の独り言のようなつぶやきに相槌を打って、俺はそのうち本当にウトウトしてしまった。快斗も一緒に。


その夜は結局〝何事もなく〟俺のベッドで一緒に眠った。
何事もなかったけど、この前は一緒に部屋に入るのさえ怖がっていたんだから、かなり進歩したんじゃないかな。俺も快斗も何気に緊張してたせいか風呂出て落ち着いたらすぐ眠くなって、ベッドで横になって体を寄せ合ったらあっという間に眠ってしまった。気付いたらもう朝で、快斗はすぐ起きないと学校に間に合わない時間で、慌てて仕度して出て行った。
出る時に俺を振り向いて、笑顔で『行ってきまーす』と言った。カワイイのと嬉しいので俺は朝から舞い上がった。

夕方、また会える。快斗はここに戻ってくるんだ。俺もなるべく早く帰ろう。万一何か事件が起きて呼ばれても断って、今日だけは絶対早く帰るんだっ。
そして俺も遅刻しそうな時間になって、慌てて家を飛び出した。




20111229

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ウソついてスミマセン。次は《Aの復習~B》と予告してたのにも関わらず、インターバルを追加で挟んじゃいました。オイオイっ(*_*;
いやしかし一気に進めるのやっぱ無理じゃないか?とか思ったりして……。私が単に趣味で引き延ばしてるだけですね。ハイ……スミマセン(汗汗)。


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