名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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蛇足(新一×快斗)

※『リハビリ』のオマケとあとがきです。
―――――――――――――――――――

「じゃあな、工藤」

「快斗! どこ行くっ」

「決まってんじゃん。帰んだよ」

「どこへ」

快斗が顔をしかめる。

「リハビリプログラムは終了だろ。世話んなったな。助かったよ。んじゃな」

「待てっつってんだろ、オイ!!」

「んだよ…うるせーなぁ」

快斗が手にしていた学生カバンとスポーツバッグをどさっと下に落とす。

「――このうえ私に何をお望みですか? 名探偵」

スッと近づいた快斗が目の前でキッドの貌(かお)に変わる。謎めく微笑み。思わず俺は息をのんでいた。

「も…もうしばらく、ここにいればいいだろう」

「ジョーダン。怪盗が探偵といつまでも仲良く同居なんかしてられっかよ。〝仕事〟に差し障るっつの」

「快斗…もうやめろ! まだわかんねえのか!」

「やめろって〝怪盗〟を?  残念ですがそれは」

名探偵には関わりのないこと―― そう言って快斗は俺の懐に入り込んできた。ふっと掠めるようなキス。
抱き締めようとすると、ポン!と煙幕が噴き出して快斗が消えた。

「……待てっ、快斗!!」

振り向くとカバンを拾った快斗が玄関を出て行くところだった。

「次はこっちの番だぜ。覚悟しとけよ☆名探偵」

快斗のウィンク。やばい。マジどきゅんときたっ。


立ち尽くす俺を置き去りにして、快斗が去っていく。

もっともっと食い下がって、引き留めれば良かったのか。このまま離れてしまったら――本当に白馬に快斗を浚われてしまうんじゃないだろうか。
いやいやそーじゃなくて。

快斗のヤツ……〝次は〟って、こないだの勝負のリベンジって事かよ。

まったく。
これじゃ本当に〝元通り〟だ。
生意気な快斗。気障な怪盗。捕まえたと思っても気付けば消え去る束の間の夢。俺はまたヤツを捕らえるために暗号を解読して待ち伏せして――。

そーはいくか。明日また呼び出しだっ。来なけりゃ俺が行く。次の犯行予告までのんびり待ってなんかいられるもんか。

快斗、おまえが好きだ。それだけなんだ。





20120106

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リハビリの《あとがき》

やっと終わりました……(汗)。
軽い気持ちでつけたタイトルだったのでちょっとお恥ずかしいです。

しかし昨年12月23日の『ひとりごと』に書きましたが、ここまで飛び飛びに別タイトルで細々続きを書き足して、あしかけ三ヶ月以上かけてやっと新一快斗を元の鞘に戻すことができました。ああヨカッタ! 『満月』のラストでは寂しくてどうしようかと思ってしまいました…。
もちろん最初からこんなシリーズ(?)にするつもりはなかったんです。でも二人が別れたままなのがやっぱり耐えられなくて。

さて…そんな事やってるうちに、白馬くんの片思いがいいかげん気の毒になってきました。そのうち(白×快)やっちゃいそうな自分がコワイです。どうしよう…。

あとがきというよりはやっぱり『ひとりごと』ですね。こんな駄文にお付き合いいただきまして、ありがとうございました。(^^;) m(_ _)m



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