名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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後悔《1/2》(新一×快斗)
※普通の高校生BLパラレルな続編。快斗くんが特に純情なのがコンセプト、新一くんも比較的カワイめです。
※前回の『濡れ衣』翌日、新一くん視点にてスタート。
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サッカー部の仲間と居残り練して遅くなった帰り道。
仲間と別れて歩き出したら、いつの間にか目の前に学ラン姿の背の高い男が立っていた。

「工藤くん」

「白馬…!」

驚いて思わず立ち止まった。

「なんだよ、なんでおまえがここにいんだ? オレに用か」

白馬は頷くと、オレを促して歩き出した。

「実は……黒羽くんの事で君に頼みがあって来ました」

「快斗の?」

白馬がオレに、なんだろう。

快斗には昨日何度かメールを入れ、留守録も入れておいたが、折り返しの連絡はこなかった。今も携帯を確認したばかりだが、やはり着信はなく、これからまた電話しようと思っていたのだ。

「本来なら恋敵である君に縋るのは、僕としてもプライドが許さないのですが」

「前置きはいい。快斗がなんだよ!」

「黒羽くんに逢いに行ってやってくれないだろうか。できればすぐに」

「…………」

背後から走って来た車を一台やり過ごしてから、オレは訊き返した。

「おまえがそれを言いに、なぜわざわざ?」

「残念ですが、僕ではダメだからです」

オレの問いに横顔を曇らせた白馬がつぶやく。

「僕は後悔しています。黒羽くんをこんな形で苦しめるのは本意ではない」

「………」

「彼が好きです。その気持ちに偽りはありません。しかし…こんな事になってしまっては」

白馬が何を言っているのか分からなかった。オレは言葉を濁す白馬を残して駆け出した。
快斗に逢わなきゃならない。少しでも早く。快斗の笑顔を確かめたかった。






なかなか繋がらなかった電話が、やっと通じた。快斗の家にほど近い川の遊歩道まで来ていた。

「快斗! どうしてたんだよ」

『あ……ごめん、新一。マナーモードにしたままで…気が付かなくて』

快斗の嘘はすぐに判る。少し迷ったが、オレは率直に言った。

「ばーか。そんなわけないだろ?」

『…新一』

「いまどこだ? 家か? これから行ってもいいかな」

『えっ』

少し慌てた様子の快斗の声。

『でも、もう時間けっこう遅いよ』

「逢いたいんだ、すぐ行く」

『新一、でも俺、まだ家じゃないんだ』

「ドコにいるんだよ?」

『……………』

「快斗」

『…いま、川原の堤防の近く』

遊歩道から乗り出して快斗を探す。すぐ近くだ。だが暗くてよく見えない。
オレは大声で快斗の名を呼んだ。

「かいとー!」

『え…? 新一、どこにいるの』

「かいとー!ここだ!」

『新一?』

灯りの下に走り出てきた快斗が見えた。

「新一!」

「快斗!!」

快斗もオレを見つけた。オレは階段を走り降りた。快斗も真っ直ぐ走ってくる。

「快斗……見つけたぜ!」

「新一!」

ぶつかるように交差した快斗を抱きとめてぐるんと回して、それからぎゅぎゅーっと抱き締めた。
快斗がうえっと声を出す。

「新一、苦しい」

「ばーろ! オレの電話シカトしたバツだっ」

「ごめん、新一。俺……」

俯く快斗のオデコにオデコをコツンとぶつける。

「真っ暗だぜ。帰ろう、送るから」

「……うん」







家に着くと、快斗はオレの手を握って玄関の中へ引っ張った。

「いいのか? 」

オレの両親も快斗の母親も海外に長期滞在中で、お互い一人暮らしなのは知っていた。だけど快斗の家に上がるのはこれが初めてだった。

「ほんとは新一に逢いたかったんだ。でも昨日は電話できなくて」

はにかんだように笑って快斗がそう言った。だが、オレが本当に見たい笑顔とは違う。

「白馬が心配してたぜ」

「えっ」

「アイツ、今日オレんとこまで来てさ。快斗に逢いに行ってくれって」

「白馬が新一に?」

快斗が驚いた顔をした。

「オレは快斗に本当のことしか言わないぜ」

「…………」

「快斗?」

「俺は……新一に言えない事ばかりだ」

「快斗」

何があったんだ、と喉まで出かかったが飲み込んだ。問い詰めるような事はしたくない。快斗の肩に手を乗せて微笑んだ。

───ぎゅるる。

「げ」

突然腹の虫が鳴った。しかもめちゃくちゃ玄関の上がり框に響き渡った。
こんな時に超カッコ悪りぃーっ(@@)!!

「あはは。そうだよね、もう7時半だもん。新一も今日サッカーの練習だったんだろ」

オレのスポーツバッグを見て快斗が笑った。さっきよりもずっといい笑顔。結果オーライってやつ(^^;)。

「快斗も部活だったんだろ?」

「うん。そう言えば、なんだか急に減ってきちゃった。なんか軽く作るから食べよう!」

腹が減っては始まらない。
快斗に何があったのか、白馬が何の事を言っていたのか、まだ全く分からなかったけど、今日のところはこれでいい。

快斗のそばにいられれば。一緒にメシ食おう。そうすれば元気も出てくるさ!

二人で顔を見合わせて、それからオレは快斗に家の中へと案内された。






後悔《2/2》へつづく

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※ここで切ろうかと思いましたが、もうちょっとだけ続けます。さほどの展開はない予定…(*_*;

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