名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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2011年8月26日よりブログ開始
2012年5月GW中にカテゴリ分け再編&アクセスカウンター設置
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後悔《2/2》(新一×快斗)
※視点がコロコロ変わります。まずは新一くん視点のつづきから…(*_*;
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その日は快斗の家のリビングに適当に布団やなんか敷いて、二人並んで雑魚寝した。


少し俯き加減の快斗は睫毛がキレイでドキドキするほどカワイクて、オレは本当に幸せだった。

『そろそろ寝よっか。快斗もゆっくり休めよ』と言うと、快斗が『新一…いいの?』と申し訳け無さそうな顔をする。
そりゃまあ…したくないコトはないけど、でも今夜一晩こうしてくっついて快斗の温もりを感じていられるなら、それで十分だった。

「いいんだよ。快斗と一緒にいるだけでオレまじ幸せなんだから」

「俺も。新一がいてくれて嬉しい」

快斗の瞳が潤んでる。赤い頬に手を添えると、なぜだか快斗がビクッとした。

「どした?」

「ううん……。新一の手、温かくて気持ちいい」

「へへ。オレ、明日の朝早く起きて一度家に戻っからさ。快斗は時間まで寝てていいからな」

「ん……ありがと新一。新一に逢ったら、嘘みたいに元気出た。もう心配しないでいいから」

「電話、シカトすんなよな」

「わかったよ。ごめんってば」

笑って、キスして。 おやすみ、おやすみなさいと言い合って、手を繋いでオデコをくっつけ合って寝た。
安心して。快斗の吐息を聞きながら……。








おはよー!

僕は黒羽の声に振り向いた。
教室に入ってきた黒羽は自分の席にカバンを置くと、にこりと笑って僕の方へ歩み寄ってきた。
僕らの噂に尾ひれが付き、その噂がさらに噂を呼んで広がってしまってから、黒羽は僕をずっと避けていた。
それなのに、こんなてきめんに効果が現れるとは……嫉妬というより、羨望を覚える。

「白馬、おはよ。昨日は…ありがとう」

「その様子だと、工藤くんに逢って話が出来たようですね」

「うん。朝まで一緒だった」

「…………」

「もしかして一昨日の事、誰かに聞いたの?」

「…詳しくは知りませんが、下級生が君を呼びに来たあと、今度は慌てて三年生の教室に走って行くのを見たので、気になっていたのです」

僕は黒羽の力になりたいからと言って、その下級生に大まかな事を聞き出していた。

「そっか…。白馬にもヘンな噂で迷惑かけてごめん」

「いいえ、謝らなければならないのは僕の方です。今回のトラブルの原因は僕が作ったんです。しかし、ここまで君の立場を深刻にするつもりはありませんでした。反省しています」

あの夜の〝酔った勢い〟から始まった僕の一連の行動が間違っていたことは、もはや自明の理だった。

「白馬」

まっすぐ見詰めてくる大きな瞳。朝の教室の喧騒が耳に入らなくなる。

「俺、これからも白馬とは良い友人でいたい」

「……もちろんです」

「ありがとう」

微笑んで黒羽は僕から離れていった。

はあ、とため息を付くと、前の席のクラスメートに『ふられたなー白馬』と言われた。僕は『ほっといて下さい』と応えた。やれやれ。
しかし、工藤に宣戦布告した時の僕の想いは今も変わらない。前途は限り無く多難だが、僕はやはり黒羽が好きであるとたった今もあらためて認識してしまった。
しばらくは自分にペナルティーを課して控えるとしても、いずれまた黒羽にきちんと想いを伝え、アプローチしたい。そう思った。







────サッカー部の先輩に呼び出された事件のあと、おかしな噂は自然に消滅していった。 不思議だけど、自分の〝気の持ちよう〟なのかもしれない。噂にビクビクして過ごすのはやめたんだ。そうしたら、いつの間にか周りの視線も気にならなくなった。

新一が俺を励ましてくれたから。
何があったかを打ち明けることは出来なかったけど……。そして、俺を心配して新 一を呼びに行ってくれた白馬のことも、信じられると思ったんだ。





快斗、行け!
主将の声にダッシュする。サッカーボールを追って、走る。

新一も今頃練習してるかな。
明日、新一に逢いに行こう。
あとでメール入れるんだ。

ボールを蹴って、俺はまた走り出した。







20121218

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※後悔なあとがき(>.<)
下心的思い付きでダーク気味に登場させた、このカテゴリでの白馬くんをどう動かすか非常に困っていたのですが、ムリクリこんな感じでまとめちゃいました(汗)。つまり『後悔』してたのは私です! やっぱりごめんね白馬くんー(*_*;


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