名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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2011年8月26日よりブログ開始
2012年5月GW中にカテゴリ分け再編&アクセスカウンター設置
2013年5月 CONAN CP SEARCH 登録
2013年6月 青山探索館 登録
連絡先:hamanosuronin★gmail.com(★を@に置き換え)
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プロムナード《2/3》
カテゴリ★17歳
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会場にスローなダンス曲が流れだす。

「マドモアゼル、僕らもどうです?」

白馬が俺に手を差し伸べた、その時だった。突然黒い影がサッと俺の目の前を塞ぐ。

「あっ」

腕をとられ、白馬から引き離される。

黒いマスクの横顔に息を呑んだ。
黒衣のダンサーに化けた、工藤だった。

宴の終盤に用意されたサプライズの余興。
黒いスーツの男性ダンサー数人が現れ、会場内の女性にダンスを申し込む。即席のペアが誕生し、それぞれがフロアの中心へと歩み出てゆく。

一人だけ黒のマスクで顔を覆った工藤はそれだけでも十分目立つのに、他のダンサーたちに比べてはっきりと若くスマートで、周囲の視線をこれでもかと集めていた。

マスク越しの工藤の眼差しに、鼓動が跳ねるのを覚えて慌てる。
俺の腰に手を回してプロムナードポジションをとる工藤に、悟られないよう突っかかった。

「踊れんのかよ、工藤。そんでなんで怪傑ゾロ?!」

「ちょっとした演出さ。会場の注目をもっともっと集めるんだ。いくぞ」

フッと工藤が笑う。やけに自信ありげだ。

「わかったわ」

少女の声で返事をし、工藤の右手に左手をのせた。流れるようにステップを踏み出す。
ライトが自分たちに集まるのが判った。


歓声が湧く。

シャッセ、ターン、フォロー、ステップ、ステップ。
クイック、クイック、フォロー、アンド、スローターン。

間違いなく注目を浴びている。
エンターティナーの血が沸き立ってしまう。

俺は女性になりきって微笑んだ。

────城を逃げ出し、怪傑ゾロに救われた王女。そんなイメージを膨らませる。
マスクの奥の森の湖面のような青い瞳に、王女はきっと恋をする─────。






おお、とどよめきが広がっていた。
皆の視線の先には工藤と黒羽のペアがいる。
若い二人の動きは颯爽と軽やかでいて美しい。

ソシアルダンスは音楽に合わせて男性がアドリブで女性に振りを伝え、共に踊る。即興性が高いだけに互いの気持ちが揃っていないと楽しめないし、周囲にもそれはちゃんと伝わるものだ。
だから本心が現れる。


「ずいぶんアッサリ譲ったのう、白馬」

いつの間にかウェイター姿の服部が僕の横に立っていた。

「仕方ないでしょう。最初からお互いしか見えてないんですから」

まったく何も感じないと言えば嘘になる。しかし。

「入り込む余地なんかありませんよ」

「せやなァ…、見とってこっちが恥ずかしなるくらいや。あの二人、両想いやって気付いてへんの自分たちだけやん。あほらし」

「ふふ。さ、そろそろですよ」

「おう。早よ片付けて料理喰ったろ」



シャンデリアに反射してライトがきらきら煌めく。
ターンするごとに会場の手拍子や拍手が大きくなる。

だけど纏わりつくシルクのフレアスカートやミディアムヘアは変装で、本当の俺じゃない。

工藤も…やっぱり俺が女だったら……なんて思ってるのかな。
いくら完璧に化けても。中身は俺なのに。

『快斗』

名を呼ばれて工藤を見た。微笑む工藤の腕の中でくるりと回る。
心を読まれたような気がした。




探偵たちは〝脅迫者〟に悟られないよう罠を仕掛けていた。
パーティーが始まった時、犯人はすでに探偵たちの手のひらの上に乗せられている状態だったのだ。





プロムナード《3/3》へつづく
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※わぁ脱線しちゃってもう一回お話の締めを追加です。たいしたオチにはなりませんが(汗)
もう少しお付き合いください~(*_*;

●拍手御礼!
「プロムナード《1/3》」「★インセプ3」へ拍手下さいまして、ありがとうございます(^^)!!!

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