名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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連絡先:hamanosuronin★gmail.com(★を@に置き換え)
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後の先(ごのせん)《1/2》
カテゴリ◆17歳
※平次視点
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工藤とおれが京都で会うた日。

つまりビッグジュエル〝リベルス〟の一件と、江古田高校の夏祭りがあったあの日以来──

黒羽と白馬、そして黒羽と工藤の関係は数ヶ月前に逆戻りしてしまったようや。



ついこの間までエエ感じに探偵事務所も盛り上がっとったゆうのに。
大阪からわざわざコッチ来るおれの身にもなれっちゅうんや。

案の定、集合がかかっとった今日の工藤邸での会合に、黒羽は来とらんかった。

「メンドクサイのう。黒羽の首根っこひっ捕まえて連れてくればいいだけやんか。最初かてそうやったやろ」

「そうしたいのは山々ですが…下手に引き戻そうとして、黒羽が決定的に我々と決別すると言い出すのではないかと…それが心配なんです」

「何度でも連れ戻せばええ。そうでなきゃ、そもそも黒羽を引き入れた意味がないで。オイ、なんとか言いや工藤」

「…オレは──」

言い澱む工藤の気持ちは想像が付く。

仲間として黒羽を取り戻したいのか、思いを通わせたい相手として黒羽を求めているのか、自分でも混乱しとるんや。

工藤の様子を見て押し黙り、窓の外を仰ぎ見た白馬も遠からずやろ。
いや…白馬の場合はもっと厄介かもしれん。

工藤と黒羽の二人を、この先ずっと仲間として見守っていけるんか。
何かの切っ掛けで黒羽への想いが噴き出してまうんやないか──。

「かーーっ、しょうもな。ここでウダウダしとっても始まらん、おれが行ったる!」

「行くって…服部」

「どこへですか」

「アテなんかあるかい。テメエらはここで待っとれ、おれ様が黒羽のやつ見つけてとっ捕まえてきたる!」







幹線道路をぶっ飛ばす。

工藤邸を飛び出すとき、工藤と白馬がなんや叫んどったが知るかい。

東京も何度か走っとるから大まかな方向は判る。
違反を取り締まる速度計が見えたところで大通りから道を変え、裏通りを抜けて坂道を下ってゆく。

まずは江古田高校と黒羽の自宅周辺や。動きながらヒントを見付ける。それがおれのやり方や。


江古田方面から黒羽の自宅の住所方向へ流す。
川沿いに出た。

そういや話に聞いたことあるな…。黒羽のやつ、暇なときは川縁の防波堤でマジックの練習するんだとか───。


『ん?』


前方から黒いヘルメットのバイク。
SUZUKIや。GSX250R。

『…ん、んんん?!』

結構な速度で擦れ違う。

なにか──見覚えのある雰囲気の───。

おれがミラーで黒のヘルメットを目で追うと、その黒ヘルが一瞬こっちを振り向いた。

顔は判らん。

だがピンときた。

『黒羽や!!』

考えるより先に体が反応した。

クイックターン、アクセル全開!

『おれのKLX、舐めんなや!!』

速度を上げて走り去るGSX250Rを、おれは全速で追いかけ始めた。






後の先《2/2》へつづく
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※続きでスミマセン。あまり間隔あけずに後半upできるようガンバります(..;)。

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