名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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2011年8月26日よりブログ開始
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2013年5月 CONAN CP SEARCH 登録
2013年6月 青山探索館 登録
連絡先:hamanosuronin★gmail.com(★を@に置き換え)
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金色の絲《3/4》(スパイダー/白K)
カテゴリ☆呪縛
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俺を見詰めていたのは、穏やかな色の瞳に俺を映す白馬だった。

白馬は、その長い指先で俺の頬を包み込んだ。

はく…ば……!?

嫌悪と屈辱が、安堵と歓喜に代わろうとしている。

俺は…。

俺は、こんなに…白馬に惹かれていたのか?
一目見ただけで。
涙まで溢れそうになるほど…。

幻と解っていても、体も心も反応してしまう。体の奥に届く衝撃を、白馬によるものと錯覚してしまう。

白馬。
おまえなら。
これが本当におまえなら…。

俺を説得しようと屋上で対した時の白馬を思い出す。
俺の腕を強く掴んだ、白馬の力を。

戸惑う瞳。揺れる想い。

とっくに気付いていたのに。

俺は…気づかぬ振りをして。

白馬にも。自分にさえも。

唇を覆われる。
白馬の顔をした幻は、どこまでも白馬にそっくりだった。

だが。


─────違う。


これは。

この口付けは、白馬のものじゃない。

違う。

違う!

違う─────!!





(あっ?!)

右手に衝撃があって、俺は目が覚めた。

目の前に、仮面が外れかけたスパイダーの姿。
黒い仮面はゆっくりと滑るように剥がれ落ち、少し間をおいてゴトリという音が下方から聞こえてきた。
白い肌をした金髪碧眼の青年が、酷薄な唇を噛んで俺を睨んでいた。

(!!)

スパイダーの両手が俺の喉を掴み、絞めつけてくる。体はまだ繋がっていた。しかし手脚の戒めは無い。巻き付いていた金色の絲は幻覚だったのだ。

俺は暴れた。スパイダーに穿たれた楔が抜ける。
俺は俺自身に戻った。完全に覚醒した。
しかし喉を絞めるスパイダーの手が外せない。
スパイダーは上から押さえるように俺の喉を圧迫している。
苦しさに呻いた。

スパイダーはじわじわと俺の頸を絞めていた。時間をかけ、俺が苦しみ死に近付いてゆく姿を愉しんでいるのだ。

外さなければ。殺されてしまう。
このまま、俺は…スパイダーに…。

ク ク ク と哄うスパイダーの気配。

その時────バァン!と何かが激しくぶつかる音と振動が響いた。


「そこまでだ、スパイダー! キッドから離れろ!!」

チッ、と舌打ちしたスパイダーの手が喉から離れる。
息をしようとして咳き込んだ。
すぐには酸素を吸い込めずに、息苦しさに俺は喘いだ。


いまの声は……。

幻じゃない。いまの、声は。

スパイダーが飛び降りる。
下を見た。薄暗い客席の中央に立っている、あれは…。間違い無い。

白馬!!


自分の置かれた状況を確認する。
ここは劇場の大ホール。スパイダーのステージ。吊り下げられた巨大な蜘蛛のセットの上だった。
光って見える蜘蛛の巣の金の絲も、すべてがセットだ。
俺は、この場所でスパイダーの手に堕ち…たった今まで弄ばれていたのか。

だが屈辱に震えている暇はない。
白馬にこれ以上無様な姿を晒すわけにはいかない。
俺はモノクルを拾って立ち上がった。

俺は─────怪盗キッドだ。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・



「スパイダー…いや、ギュンター! 警察を呼んだ。インターポールへも通報される。逃げられないぞ!!」

「どこまでも無粋な探偵よ。怪盗キッドを仕留めるラストステージをぶち壊しに来たかと思えば…くだらぬ。証拠もなしに日本の警察はおろかインターポールが動くものか」

「これまではそうだっただろう。だが、おまえがイリュージョンを殺人に利用していた事は僕が証言する!」

「おまえの証言など必要ない。おまえはここで死ぬのだ。怪盗キッドと共に、今宵こそ屠ってくれる」

僕は手にしたバスケットボールを振りかぶって思い切り投げつけた。
ガアンとステージ上部の照明に当たり、ボールは跳ね返って中央通路に立つ僕の手元に戻ってくる。
ぐらぐらと照明が大きく揺れ動き、スパイダーがそれを仰ぎ見た。

「なんだ、それは…? そんな物で私と対決するつもりか。嗤わせるな」

「僕一人ならね。しかし、僕は一人じゃない」

ボンと音が響き、煙幕がステージに立ち込める。
怪盗キッドだ…!!

僕はスパイダーが視界を失っている間にステージへ駆け上がった。




金色の絲《4/4》へつづく
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※次で終わるはず…です(*_*;
※なぜバスケのボールか? その訳は同カテゴリを遡ってお読みいただけますと…なんとなくわかるかも…(大汗)。

※もたもたしている間に快斗くんのバースデーが通り過ぎてしまい…pixivに皆さんupされてるハピバ物を見て気付くという体たらく…あうう(T_T)。

●拍手御礼!
「いたずらがき/新快 」「カルマ」「ミスター・ローズ」「警戒警報」「金色の絲1・2」へ拍手ありがとうございました。
& special thanks ~ 青山探索館さま!!

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