名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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キミとボク(コナン&キッド)
※お手軽系です。発売中のコナンくんドラマCDからセリフ引用してるので(『カギカッコ』内がそうです)ネタバレ回避されたい場合は読むのをやめて下さいませースミマセン(_ _ )/。

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「あれれ~? おかしいな。お兄ちゃん、さっきと靴が違うよ。もしかして」


…こんガキ。
わざとらしいっちゅーんじゃ。

俺は振り返り、足下もとに立つ〝お子様〟を抱き上げた。

「なにか私にご用かな…? ボ・ク」

少し薄暗い展示室のバックヤード。持ち上げた〝名探偵〟が口をへの字に曲げ、慌てた顔で俺を見つめる。

「テメ。他の奴らがいなくなるの待っててやったのに。はなせっ、おろせっ!」

「いや~だね」

「こ、こらっ。どこ連れてく気だっ」

「さあて。うるさい邪魔なお子様はこっそりどこかに閉じ込めちゃおうか、それとも」

「……………」

「いまから二人で空を飛ぶ?」

「えっ」

「お宝はいただいたし、もうここに用はねえもん」

「えっ! あの絵を……盗んだのか?! どうやって!?」

「ふふ。いや。あれは良くできてるけど贋作だよ」

「贋作?! まさか。間違い無いって鑑定でも……」

「ま、俺がばらさない限りこの先も本物として扱われるかもな。もともと寡作な画家だ。専門家だって比較する対象が少なけりゃ正確な判断はできない」

「んじゃあ、なんでおまえはあれが偽もんだって判るんだよ」

「俺を誰だと思ってんだよ」

「わあっ」

裏の扉を開け、広い搬入口へと出たところで俺は抱っこしてた名探偵を高く放り投げた。
身を翻して変装を解く。展示フロアの職員から─── 一瞬で。

「か…怪盗キッド!」

「じゃ~ん。へへっ、決まったね」

落ちてきた名探偵を無事受け止めた。やっぱ軽いぜ。

「待てよ、じゃあお宝をいただいたって何のことだ」

「相変わらず鈍いな」

「…………」

「もともと今回は濡れ衣晴らしに来ただけだし。警察も予告状が本物か贋作かくらい見分けて欲しいね。あんな簡単な暗号、俺のだと思われちゃたまんねえ」

「だから……ちゃんと言えよ、キッド」

「何を?」

「その………」

非常階段を上ってゆく。
名探偵を抱っこして飛ぶならもう少し高さが欲しい。

「だから、なんで俺を連れてこうとしてんだよ!」

『────怪盗が、探偵を好きになったって、かまわないだろ?』

『え…』

ふわり。階段の手すりに飛び乗った。

「しっかり掴まってろよ!」

夜景を眺めながらのデートだ。

きゅっと目を閉じて俺に掴まる小さな名探偵を左腕にしっかり抱いて、俺はグライダーを空に羽ばたかせた。







20120811

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※いつものように、書きたいシーンのみで背景詳細は省略してますご了承下さい。
※そして、そろそろネタバレしてもいいかなぁと思い、ちょっと強引ですがドラマCDから『例のセリフ』を引用です(^^;)。
もうこのセリフばっかり何度繰り返して聞いたことか! 絶対ワタシタチを狙ってますよね、コレ! そのうち逆バージョンのセリフを使ったショートも書きたいです! えへっ(*^^*)!


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