拘束LOVE《2/3 》(新一×キッド)R18
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「防音は完璧だ。大声出しても大丈夫だからな」
名探偵は優しく俺に囁いた。
少しだけ現実逃避をして部屋に視線を巡らせる。
シルクハットは広い部屋の中央にある楕円テーブルに置かれ、仕込みの種やトランプ銃、おそらくモノクルが中に放り入れられているのだろう。
そして、マントは入口に近い壁面に吊されている。
「!」
逸らした頬に屈んだ名探偵からそっと口付けを受けた。
───ぞくりとくる優しいキス。
だがその実、俺はいま怪盗として有り得ない屈辱的な姿を強いられていた。
手首から親指の付け根までを固める革の拘束具で両手の自由を奪われたうえ、シャツの前を目一杯開かれて、下肢は既に覆うものをすべて剥ぎ取られ全裸と言っていい状態にされている。
顔を覗き込まれながら勿体付けるように脱がされてゆくのはつらかった。
まるで証拠品のように体の隅々を探られ、吟味するかのように辿られて…少しでも気を抜けばこの異常な状況に反応しそうになる。
「震えてるな」
「寒いんです!ブランケット掛けて下さい!」
「ははは」
名探偵のゲージもかなり上がってきているのが笑い方で解る。
「あの、どうせなら上着もちゃんと脱がせて下さい。シワになってしまう」
真剣に訴えてみた。あわよくば手の拘束を外させ、その隙に…。
「だめだ。外したら逃げるだろ」
「こんな格好で逃げられるわけないでしょう!」
「すぐに熱くしてやるよ」
見透かすように目を細め、名探偵が上着を脱ぐ。自分の服はバサッと床に投げ捨て、片手を俺の脇に、もう片方の手を俺の膝の内に割り入れてくる。
奥の脆い場所を指先で撫でられて思わず腰が跳ねた。
「綺麗だぜ、キッド」
「…嬉しくありません」
精一杯の抵抗も虚しい。焦らすようにふわふわと触れられ、自分の体が変化していくのが解るのだ。
「あっ!」
「脚を開け。馴らしてやるから」
「や…っ、アッ!!」
機械的な細動が下腹を辿る。同時に前には名探偵の指先。
「あっ、やだっ、んんっ…!」
怪盗の威信が完全に失われるのを覚悟する。だめだ。感じてしまう。体の自由を奪われ、玩具のように扱われているというのに。
気が付いたら完全に脚を割られ、名探偵の肩に片足を担がれていた。
「これ。入れるから。力抜け」
「なん、それを、どう…」
不思議な形をした物体。先端はやや大きく丸みがあり、角度が付いて窄まりくびれて、また太くなっている。それが電動でフルフル振動してるのだ。
「あっ」
何かの液体が下肢に垂らされる。
見えないが潤滑用のジェルだろう。そのくらいは想像が付く。何のために、ってことは考えたくない!
「あ、あ、あ!!」
信じられないが浮いた腰にはまったく力が入らず、さっきの怪しい玩具だろう───が、ぐいっと体内に押し込まれた。
「やあっ、やめろ!!」
体を侵される感覚。それを凝視されているのだ。ギシギシと音がうるさいと思ったら手首に嵌められた拘束具が軋む音だった。
だがそれどころではない。
目的のためには容赦のない名探偵は、ふざけた玩具をドンドン奥へと押し込んでくる。窄まっていたのはこのためか!人間工学はここまで進化してるのか…などとアホな感想が頭を掠める。
先端の丸い部分は抵抗があったが、その先は窄まっているので一定の深度まで体内に届くよう造られているのだ。
恐ろしい!こんなモンが売られてて簡単に(?)手に入るなんて!
てか、それを俺に使う名探偵が凄すぎる!
「楽にしろ、キッド。時間はタップリある。良くしてやるかるからな」
汗で濡れた俺の前髪を名探偵がかきあげ、ハンカチで拭ってくれる。優しさがコワい。
「これ」
「……?!」
目の前に名探偵が手に握るスイッチ。
「オン」
ボタンを押す。
「───っ、ああああ、うぁッ」
なんて言い表せばよいのか解らない。体の奥で、体の中で玩具が振動してる。
それがどうやら刺激を覚えやすい箇所を内からピンポイントで突いているらしいと気が付いた。
人間工学、怖い!!
こんな玩具がこの世にあるなんて!
奥深い。奥深すぎる、人体の神秘!!
「あ、あ、やっ、ああ、ああっ…!」
両手をギシギシさせてもがくことしかできない。脚は名探偵にホールドされてるし、ボタンを放り投げた名探偵は滅茶苦茶俺に奉仕を始めている。
申し訳ないくらい、良い気持ちにしてやろうという異常な誠意が伝わってくる。
とてもじゃないがガマンなんてきかない。経験もないのにいきなりハードな玩具埋め込まれて、前後中を同時に弄ばれて、それを笑顔で凝視されてて……どうにかなりそう、ではなく、なってしまう。
いきなりこんな目に遭わされて感じまくってたら、正常なセックスができなくなるだろうが!!
「やめ、止めろ…っ、おかしくなる!」
見栄も外聞もとうに失くしてるが、人としての尊厳までおかしくになるのが怖すぎて必死でやめろと訴えた。
ようやく知覚してきたが、玩具はただ細動しているだけでなく、中でツンツン先が動いている。ツンツン突かれる度に自分の腰がびくんびくんと跳ね上がってベッドが揺れて酔いそうだ。
そのうえ今にも爆発しそうに膨れ上がった自分が恥ずかしげも無く一緒に揺れ動いているのが視界に入って堪らない。
俺は目を瞑った。
こんな目に遭わされるくらいなら、痛くても構わないから名探偵自身に貫いて欲しい。
「め、い、たんていっ、おね、おねがいです、どうか…!」
ビクビク体の振動は止まらない。
形容しがたい、耐え難い快感が攻め続けてくるのだ。
「物足りないか、玩具じゃ」
「…ん、くっ…!」
ハイソウデスと言いたいのは山々だが、素直に頷くほど、残念ながらまだ思考は衰えてなかった。
「こんな、もの…っ、抜いて下さい、はやく!」
キッと睨んだつもりだが、なんせ感じまくっているのが丸分かりだから情けなくて涙が零れる。
「抜きたい?」
「そうですっ、はやく…!」
楽しそうに頷く名探偵も頬が紅潮してイケメン度三割り増しで格好いい。
「それじゃ一回抜いて楽にしてやるよ」
て、そっちの〝抜く〟じゃなーーーいっ!!!!!
俺の絶叫は名探偵の心には届かず、ビクビク動く腰を捉えられ屹立した自分をジェルをタップリ塗った名探偵の指に包み込まれて、俺は最初の頂へと導かれた。
さらにR18へつづく(-.-;)
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※こんな正月で誠にスミマセン_(._.)_
拍手コメント御礼●ともやん様、ご声援ありがとうございます。ともやん様のために(人のせいにしてる~)がんばります(大汗)。
[13回]