名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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kiss《サイドA》新一×キッド

※ショートです(汗)。

――――――――――――――――――

「やっと捕まえたぜ」

何度目か知れない同じセリフを、俺はまた吐いた。


だって――仕方ない。何度捕まえても、その度にこいつが逃げ出すからだ。

「……キッド」

抱き寄せてkissしようとした。

しかし首を竦めるように憮然とした顔をされ、さすがに俺も少々イラッときた。

「何度逃げりゃあ気がすむんだ」

ふん、と俺から目を逸らしてキッドが憎まれ口をたたく。

「名探偵に捕まった事なんて一度もねーぜ」

「あっそう。こないだ涙目で俺にしがみついてきたのも気のせいか」

「うるせっ――」

埒があかないので強引にkissしてキッドの口を塞いだ。強引だが、けっして乱暴なkissではない。キッドがどんなkissを好むかは分かっている。

――おとなしくなった。やれやれ。

「俺の部屋で待ってる。必ず来い」

「……誰が」

「絶対、来い」

キッドはひらりと飛び退くとマントを翻して屋上の突端に飛び乗った。

そして微かに俺の方を振り向いてから――スッと飛び降りた。白いマントの残像だけ残して――まるで何でもない事のように、70階の高さから。

ひゅうと風が吹き抜ける。思わずキッドが飛び去った方へ数歩乗り出した。
白い翼が遠く離れてゆく。

……来いよ、キッド。
待ってる。おまえを。

おまえだけを、ずっと――。





20120127


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