名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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2011年8月26日よりブログ開始
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Love cuffs《1/3》(新一×キッド)R18
※久しぶりに?傲慢探偵がキッド様にイチャモンつける話です(*_*;
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背を向けようとした怪盗の腕を掴んで振り向かせた。

「まだなんか用かよ」と怪盗は言った。


「怪盗をやめる気はねえのか」

「は? 何言ってんだ、名探偵」

「どうなんだ」

「アホか。やめねーよ。俺にはやることがあるんだ」

「命の危険があってもか?」

そんなもん、と、怪盗はハナで笑った。

「後生大事にしてたって、人間死ぬときは死ぬ。不老不死なんて幻想だ。あんたも探偵なら、平和に暮らしていたやつが理不尽に命を奪われるような事件を見てきたんじゃないのかよ!」

キッドの瞳に浮かんでいるのは何かに対する強い怒りだった。意志は堅そうだ。

「そうか。つまり────為すべきことを為す。だから怪盗はやめない、ということだな」

「解ったら手を離せ!」

「余計に離せねえな」

「なにっ」

「オレが手を離して、おまえが飛び立った瞬間に狙撃されたらどうする」

「え?」

「おまえが死んだら、オレは一生後悔する。それは避けたい」

「は…?」

手錠を取り出して怪盗の右手に嵌めた。
怪盗が唇を歪めて哄う。

「これで捕まえたつもりかよ」

「ああ」

手錠のもう片方を自分の左手に嵌めた。

「これはオレの知り合いの科学者が作った特性の手錠だ。恋人同士がセックスする時に使う。二人同時にエクスタシーを得られないと、錠は外れないようにできている」

「 ・・・エ?」

「オレはおまえが欲しい。おまえが怪盗を続ける限り、おまえの命はいつ失われてもおかしくない。だから生きてるうちに、今ここでおまえを抱く」

「・・・」

怪盗の反応がない。あたま真っ白ってやつか。

「愛してる、キッド」

オレは放心しているキッドの顎に指を添え、口付けた。……と思ったら直前でキッドがサッと顔を逸らした。

「……名探偵、もいちど訊いていいか」

「愛してる、キッド」

「そ、そうじゃない! これ…同時に、その、ナントカしないと…って」

「エクスタシー。鍵穴無いだろ」

「…………」

キッドは嵌めた手錠を瞬きせずにガン見している。

「こっちにこい。まだ少し寒いからな」

ロボットみたいな歩き方になってるキッドの肩を抱くようにしてビルの屋内に入り、扉を閉めて抱き締めた。

「こ…、こっこ、ここ…で?」

「大きな声出すと誰かやってくるかも知れないぜ」

「本気、かよ…。念のため言うけど、俺、男だせ。女に化けたことはあるけど」

「解ってる」

「解ってねえよ! 俺たち…その…まだ…大人にもなりきってないんだぜ! なのにいきなり男同士ってハードル高くねえかっ?!」

「やっぱりおまえも初めてか…。うれしいぜ、キッド」

喉に指を伸ばして朱いタイをしゅるりと引っ張った。

「いやっ(@@);; だから、あのなぁ!」

「往生際が悪いぜ、怪盗キッド。大人しくオレに抱かれて一緒にイくんだ」

「どど、どんなんだよ、それ~っ!!」

階下の常夜灯が反射しているだけの薄暗い3メートル四方ほどのスペース。
それがオレとキッドが初めて愛を交わす思い出の場所に変わろうとしていた。





Love cuffs《2/3》へつづく

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※タイトル直訳〝愛の手錠〟造語です。先日の「HELP」がK新寄りだったので、ちゃんと新K書こうとしたらオカシな方向に… (@@);;
こんなんですが、後半はR18を予定してます(汗)。


★「呪縛」に拍手コメントありがとうございました!

林檎さま…いつも応援ありがとうございます(*^^*)。思いつきでの続編だったんですが、成り行き上あと数回は書くことになりそうな予感(汗)です。

ますの様 「陰夢」の白Kも読んでいただけて嬉しいです! バスケシーンよかったと言って下さり、ほっとしました。このブログも白馬くんはもう欠かせません(^^;)。私もまた伺いますね~!

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