名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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Love cuffs《2/3》(新一×キッド)R18
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「おまえが死んだら、オレは一生後悔する。それは避けたい」

キッドに繋いだ手錠のもう片方を、自分の左手に嵌めた。

「これは特性の手錠だ。恋人同士がセックスする時に使う。二人同時にエクスタシーを得られないと、錠は外れないようにできている」



階下の常夜灯が反射しているだけの薄暗い3メートル四方ほどのスペース。それでも闇に慣れた目には────愛を交わすには十分な明るさだった。

硬直しているキッドをドアに押しつける。
キッドがオレの肩を掴んで押し返そうとするが、力はさほど強くない。逃れる方法が見つからないからだろう。

シルクハットのつばがドアに当たり、キッドがはっとした顔をする。
オレはシルクハットに手を伸ばした。シャラ、と手錠の鎖が音を発てる。繋がれたキッドの左手も一緒に持ち上がった。

「……自分でとる」

「案外素直だな」

「うっせえ、人をハメやがって。俺は忙しいんだ。さっさと済ませて手錠を外せ!」

シルクハットに覆われていたキッドの柔らかそうな髪が現れ、オレの目の前でふわりと揺れた。

「ふ。ただ〝済ませる〟だけじゃ駄目なんだぜ。二人一緒でなきゃな」

「な、なにが…。知るかっ」

オレがキッドのシャツのボタンを外す間に、キッドは自分でマントと手袋を外し、床に置いたシルクハットの上へ投げ落とした。
互いに手錠で繋がれているので、上衣は脱げない。
しかし、そんなことはもうどうでもよくなっていた。オレはもちろん、キッドの呼吸も上擦り始めている。

くそっ、と、キッドが吐き捨てるのが分かった。心を置いて体が反応している。それが悔しいのだろう。
だがなんといっても互いに他人と触れ合うのは初めてだ。未熟なオレたちにとって、こうした行為は想像以上に刺激が強かった。

「キッド、おまえもオレが好きなのさ。認めろよ」

「……………」

「愛してるって、おまえも言ってくれ」

「誰が、言うかっ。ア…!」

腹から胸、そして背中へと右手を滑らせると、キッドがびくんと震えた。しなやかな筋肉に縁取られた滑らかな肌。屈んで胸元に口付けた。

「う、…んっ」

キッドがオレの肩に置いた手をきつく握り締める。露わにした鎖骨に、肩口に、喉に、耳元に、順に口付けてゆく。
キッドが漏らす低い吐息が、狭い空間を淫靡なものにしてゆく。

「キッド…」

細いうなじに手を添え髪に指を通すと、キッドがぶるっと震えた。薄闇の中で見つめ合う。
キッドの瞳。微かに揺れながら、オレを映している。

「おまえが好きだ、キッド」

もう一度告げてから、オレはキッドの唇にそっと自分の唇を重ねていった。





どうして─────。
どうして俺は……名探偵に腕を掴まれた時、すぐに振り払わなかったんだ。
何を言われたって構わずに飛び立っていれば…こんなことには。
こんな、ことには……。
ああ、もう、だめだ。何も考えられない。熱くて。もう……!





繋いだ左腕を後ろに回したキッドを、背後から穿ち始める。しかしキッドの緊張が解けず、なかなか進めていけない。

「もう少し…、楽にしろ、キッド」

「む、無理だ…っ」

いったん諦め、右手をキッドの前に伸ばした。キッドがガクガクと体を戦慄かせる。

「な、なにすん、…う、あ!」

「いいから、出しちまえ。その方が力が抜ける」

「バッ…カ、言って、…それじゃ」

「心配すんな。オレがイく時は、ちゃんとまたおまえもイかせてやる」

「うう、く…っ…」

手のひら全体と指先を蠢(うごめ)かせ、キッドの熱を強く炙る。もうキッドには拒む余裕はないようだ。ドアに押し付けた横顔は、オレまでズキンとくるほど艶めかしい。

「あ────アッ!」

背を反らせ、キッドが短く叫んだ。声が反響し、それが余韻のように空間に伝わる。

はあ、はあ、と、息を乱したキッドが崩れ落ちて膝を着く。オレは指に纏わりつくキッドの白雫を自分とキッドのその場所に塗るようにしてから、再び穿つ体勢に入った。

「…め、名探偵…」

「そのまま…じっとしてろ」

「あ、あ………!!」

きつかった先端をなんとか埋めてしまうと、あとは一気に押し貫いた。
衝撃に堪えきれずに発したキッドの悲鳴は、口を塞いだオレの左手が受け止めた。





Love cuffs《3/3》へつづく


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