名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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2011年8月26日よりブログ開始
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サカナ嫌い2《2/2》(新一×快斗)
※続おちゃらけバカップルの後編。
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震える快斗を宥めすかして、たくさんたくさん〝イジメない約束〟をさせられて。
そしてオレはやっとこ目的の水族館に快斗を連れて入ることに成功した。


入口から、ぎゅうっと目を閉じてオレの腕に掴まっている快斗。軽く手を握り返してやると、工藤、と小さくつぶやいて体を寄せてきた。
カワイイというかなんというか────あの不敵な怪盗キッドと同一人物とは、とても思えない。絶対思えない。

週末は家族連れを中心に大混雑の人気スポットも、平日の夜とあって今は大人のデートタイムだ。
誤解のないよう言っとくが…オレだって何もわざわざ快斗をイジメるためにここを選んだんじゃない。本当に、普通に来てみたかったんだ。オープン間もない完全屋内型水族館。
絶対ロマンチックだ…。
海の底のような青い照明。音が吸い込まれてゆくような静けさ。恋人同士が肩を寄せ合い、時を過ごすには打ってつけの空間。
案の定、周りはラブラブいちゃいちゃなカップルばかり。それぞれが自分たちの世界に入り込んでいる。

「快斗、クラゲ。キレイだから、ちょっと見てみろよ」

「……………」

立ち止まって促すと、快斗が瞑っていた目をほんの少し開いた。水槽を照らす淡い灯りに長い睫毛の影を震わせて。寄り添って見つめているオレはそんな快斗にキュンとなる。

「………わ」

驚いたように息をのんで、快斗が小さく感嘆の声を漏らす。横顔に浮かんだ笑みに、オレもテンションが上がる。

「きれいだな」

「うん…」

恋人らしい、いいムード。
しばし幻想的なクラゲの群泳に浸ったあと、ゆっくりと移動を開始する。

珍しい種類の魚が小さな水槽に並んだコース。ここはところどころ快斗が完全にダメな〝魚らしい魚〟がいるので、要注意。
真下を見てオレに縋りながら一歩一歩足を運ぶ快斗の緊張が伝わってきて……あまりに愛おしくなって、オレのイタズラ心は自然に失せていった。

だって。快斗のヤツ。
本当~~~に、かわいいんだもんっ!

儚げな鼻梁。きゅ、と噛んだ唇…。
これがあのキッドかと思う以前に、これがあのクソ生意気で人の言うことを聞かない小憎たらしい快斗か? ……と思うほど、、、、激!!カワイイ!!!!
も、めっちゃ可愛い!!!天使か?!!

うーんたまらん。
帰ったら、この水族館みたいに部屋を青く灯して……………やるぞおっ(*^^*)♪


海中の砂からヒョロッと細く紐みたいな姿を覗かせる面白い小さな生物たちや、ペンギンやあしかの水槽には快斗も怖がらず近付いて(ペンギンは鳥類、あしかは哺乳類だもんな)、思いのほか十分に水族館を楽しんだオレたちは、他のカップルたち同様に二人一緒の思い出を増やして、親密度を増して、予想以上に盛り上がってデートを堪能した。

こうなったら……もう帰りたい。
大急ぎでオレの部屋に戻って……快斗を抱き締めて、口付けて、素肌に触れたい。
そして……そして。

「じゃな~、クド! 今日はあんがと!」

「え」

快斗がパッと椅子から立ち上がり、電車から走り降りる。

「えっ!? こら待てっ、快斗!」

「週末行くよ~。たぶんだけど」

ああっ!

〝ぷしゅ~〟

そんな。目の前でドアが閉じた。

不意をつかれて出遅れたオレは、1人電車に取り残された。
そ、そんな、ばかな!!

無情にも動き出した電車のドアの向こうで、快斗がニコニコ手を振ってる。
わざとか、悪気あんのかないのか?! 読めねえっ、快斗おぉーー!!



・・・・・・・・・・・・・・・・・・


……行っちゃった。
慌てた様子だったな、工藤。
ま、いいや。明日ガッコだし、あんま遅くなると朝起きれねーんだもん。
次のシゴトの準備もあるし。

乗り換えのホームに向かって、俺は走り出した。

────最後はちょっぴりイジワル仕返しちゃった♪ へへっ。








20121024

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※つまり、スルーした自覚はある快斗くんでした(^^;)! お粗末様です~っ

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