moonlight 新一×快斗

お話のあとに「拍手御礼＋ひとりごと」あります～。

ミスター・ローズ（新一×快斗）
※お手軽系ベタいちゃショートです。
────────────────────────────────

「なに見てんだ？ さっきから」

夜になって訪ねてきた快斗は、部屋に落ち着いたと思ったら自分の携帯電話の画面とずっと睨めっこをしている。

「ああ、ごめん工藤。気にしないでいいよ。別に大したの見てるわけじゃないんだ」

「寝室に入ったってのに恋人がオレに見向きもしないんじゃ、気にするなっていう方が無理だぜ」

「コイビトとかゆうな」

「恋人以外の何なんだよ」

うーん、うう、と快斗は首を捻ってようやく画面から目を離した。

「なに見てんだ…、薔薇園？」

「バカ、覗くんじゃねーよ」

本当に拙いのならオレの前で見たりしないだろう。

「週末行くか。付き合ってやるよ」

「ええ？ でも男二人で薔薇園ってどうだろ…」

「女性が多いのか、客は」

「そうとも限んねーとは思うけど。でも俺らくらいのヤツは少ないかな」

「いいさ、別に。薔薇の知識を得るチャンスだし」

「そーゆーとこホント貪欲っつーか、なんでも来いだな、名探偵は」

「探偵として得て損になる知識はないからな」

へえさいですか、と言いながら快斗はまた携帯の画面に目を戻した。

「観に行くんだから、もういいだろ」

「ざっと下調べしとかないとさ…。今度は─────、エホン、ごほん！」

「なに誤魔化してんだよ」

快斗の手首を掴んで画面を覗き込むと、そこには中央が淡く色付いた白色系の薔薇が映っていた。

「へえ。綺麗だな」

「ん…、これ新品種。ミスター・ローズって名前」

「怪盗キッドみたいだ」

「え…？」

「白い花びらを纏っているが、奥へゆくほどその色は淡くピンクへと変化して……しかし見ただけでは美しく重なり合った花びらに秘められた〝花芯〟を伺い知ることは出来ない」

「・・・自分で言ってて恥ずかしくねえか」

「気障な台詞は怪盗紳士の方が上だろ」

「いいや、恥ずかしさではかなわないね。名探偵にはお手上げだっつの！」

朱くなって椅子から立ち上がりかけた快斗の首を後ろから腕に引っ掛ける。
ぐえ、なにすんだ、苦しい、と快斗がもがくのを、一緒になってシーツの上にひっくり返した。

お手上げだって本当に言うのはこれからだぜ。
後ろから耳に唇を寄せて囁くと、うううと唸って快斗はようやく携帯を投げ出した。





20130605

────────────────────────────────


…お粗末様です(^^;)。


《ひとりごと》
忍者ブログのスマホ用画面レイアウトが6月3日より変更されてます。私自身が慣れなくて戸惑っております～(+_+)。

●拍手御礼(*^^*)
「ジグゾーパズル」「サードステージ」「カルマ」「サクセスムーン」「エロスの神様」「掠れた記憶２」「恋人以上・謎未満３」「喧嘩」「ホスピタル」「follow」「ハニームーン」「月明かりのガーデン」「17歳partII」へ拍手いただきました。
わああ更新すると拍手がまた増えてて嬉しいです!(^^)! ありがとうございます！

Ｋさま(←念のため今回はイニシャルにて)、 ちょうど拍手コメントいただいた時に、スマホ画面レイアウトが変わって最初のupだったため、自分でもなぜ「つづきはこちら」ボタンがないのか分からず右往左往していました。が、単に続きをきちんとペーストできてなかっただけで(汗)。それに気が付くまでの数分間にご来訪いただいたようで、驚かせて申し訳ありませんでしたー！

マユミ様、いつも激励ありがとうございます！ 今月いっぱい残業免除で社会復帰肩馴らし中です。逆に時間がない中、妄想が膨らむ？かも…(^^;)。

※ちなみに拍手ボタンの後に出てくる「拍手コメント」は管理画面で管理者のみ閲覧でき、ブログには公開されません。
※「この記事へのコメント」に投稿すると、そのままコメント欄で公開されます。
いずれも削除等は私の方にて出来ますが、いただいた拍手コメントはもちろん全部大切に保管しておりますっ！

引き続きどうぞよろしくお願いいたします(^_^)♪

[16回]