名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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子守唄(新一×快斗)
※快斗くん視点ショートです。
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夜中に目が覚めて、なんだか寝付けなくなってしまった。

こんな時はろくでもない事を思い出しそうになる。



だから工藤が寝返りをうって体を寄せてきた時、正直ホッとした。

「快斗…、どうした」

「どうもしねーよ。ごめん、起こしちゃったな」

寝ぼけた様子のまま、工藤は俺を抱き締めてくれた。

「……眠れねーなら、唄うたってやろうか」

「あほ。おまえの唄なんか聞いたら余計眠れなくなる」

「はは……アホはオメーだ…快斗。少し音痴な方が落ち着くんだよ……子守唄ってのは」

目が覚めているのか、半分微睡んでるのか。
それでも工藤はあやすように回した手で俺の背をとんとんしながら、掠れた低い声で子守唄を歌い始めた。


♪ ……こーぎつね コンとなく なぜコンとなく……

どこかで聞いたことあるような、ないような淋しくて…どこか懐かしい子守唄。音程がはずれていても、よく分からない。


♪ かあーさん こいしと コン となく……



切なくて。愛しくて。

あまりに優しい旋律だった。


そうだな。確かに、子守唄は音程じゃない。

優しさだ。

慈しむように。包み込むように。ただ自分のために唄ってくれる…そのことこそが。



工藤の囁くような唄声に包まれて、俺はなんだか体中が温かくなった。
工藤の胸にくっついて、工藤と一つになって丸まった。

ちょっぴり自分が〝子ぎつね〟になったような気分で。少し音痴だけど優しい子守歌に心底安心して。

目を閉じた。








20121209


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※このとこ体調不良気味でして……あまりがっつりお話を考えられず、短編のみの週でしたスミマセン (*_*;
※子守歌は懐かしアニメから引用。うろ覚えですm(__)m


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