名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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陽だまり(新一×快斗)

※ゆる系ショートの甘イチャ3部作《その1》です。あはは(^。^;)
――――――――――――――――

陽射しの暖かな昼下がりだった。

助っ人頼まれたサッカーの練習試合が終わってヒマになった俺は、チャリに乗って工藤の家へ向かった。


いないかな。
いなければ、いないでいい。メールも電話も必要ない。行くだけ行ってみよう。
いれば逢えるし、いなければチャリ散歩を続ければいい。

近所に住んでる博士や、探偵の幼なじみの彼女がいたりして。別にいいや。その時はこっそり顔だけ見て帰ろう。


街角の景色を見ながらのんびり気ままにチャリに乗るのもいいもんだ。

こんなに穏やかで軽い気持ちで過ごすのはホントに久しぶりだ。いい気分――。








屋敷の外から感じる気配はなかった。

いないな。

――そう思って引き返そうとした時、見上げた工藤の部屋のカーテンがふわりと動いたように見えた。





めずらしい。

こんな休日もあんのか、名探偵にも。

工藤はうたた寝をしていた。
胸に本を伏せ、革張りの立派なチェアーをリクライニングして同じ革張りの脚置きに脚を乗せて。

陽射しが暖かくて、室内では暑いくらいだったんだろう。窓を少しだけ開けて外気を入れていたんだ……。

日頃寝不足続きの名探偵は大好きなミステリーの謎解きより、この陽だまりでのうたた寝の誘惑に勝てなかったというわけか。

俺は工藤のベッドに座ってしばらく工藤の寝顔を見ていた。
あの名探偵の研ぎ澄まされた鋭さは今はない。微かに風に前髪を撫でられて小さく寝息をたてて眠る名探偵の端正な横顔は、俺の中でもかなりレアな姿だった。

……ふあ。

欠伸がでる。俺は手足をぐーんと伸ばして思い切り欠伸をすると、目をゴシゴシこすった。

あれ。ここにいたら眠気が移ったみたいだ。

ゆっくりゆっくりと時が流れる午後。
少しだけ眠らせてもらおうかな。探偵のそばで。

気付いた時、探偵がまだ眠っていたらそのまま静かに帰ろう。
もし探偵が俺より先に目覚めたら――その時はその時だ。今日はこのまま行き当たりばったりに過ごそう。

そして俺は工藤と同じ空気の中で目を閉じた。

陽だまりと工藤の部屋の匂いを胸にいっぱい吸い込んで――睡魔の誘惑に身を委ねた。






20120118


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えー、お粗末様です。自分としてはこれも甘イチャのひとつの形なのですが、どうでしょうか……(^_^;)?



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