名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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裸身(新一×快斗)R18
※2012.9.30up「鏡合わせの恋人」の、なんとなくな続編。新一視点でスタートです(*_*;
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今夜は月が明るい。

部屋の灯りを消しても、互いの姿がよく見えた。

向かい合った快斗の裸身が月明かりに仄白く浮かび上がっている。

細い頸を捕まえて引き寄せると、快斗は小さな吐息を漏らし、オレの肩に額を押しあてた。




部屋の明かりを点けたまま、嫌がる快斗を強引に抱いてから─────快斗はなかなかオレを赦してくれなかった。

それでも互いを想い、求め合う気持ちは確かだったから、オレはほとぼりが冷めるのをおとなしく待っていた。

焦らず、あらためて少しずつ距離を縮めてゆく。
憤っていたとしても、快斗は時間があればオレを訪ねてくれたし、共に過ごす限られた時間は本当に楽しくてあっという間に過ぎてしまう。
もっとそばにいたいという想いは決してオレだけのものではないはずだった。

快斗も本音はオレを求めている。
快斗がオレを受け入れてくれない道理はないのだ。





月光は明るい分、濃い影を落とす。
快斗は快斗なりにそれで折り合いをつけたのだろう。
切なさと羞恥の狭間で、快斗が躊躇いを振り払おうと懸命になっているのが解る。

衣擦れの音さえ吸い込まれてゆくような静寂の中で、しかしオレは伸びやかな快斗の裸身に目を眩ませていた。
蒼い影が微妙な素肌の起伏を浮き彫りにしている。
この幻想美を人工のライトで醸し出すことは出来ない。月明かりの恩恵に、ゴクリと喉を鳴らす音が快斗に聞こえやしないか心配になる。


「工藤…?」

オレが構えたまま動かないので、快斗が不安げに振り返った。

「ああ」

「なんだよ…やるならさっさとやれよ」

こんな格好で待たせるなと言いたいのだろう。しかし。

「もったいなくって」

「なにが」

「こら、動くな」

「はなせ、バカ」

快斗がオレの手を振り払い、体を起こして向き直る。だが逃すわけにはいかない。こうなったら、なにがなんでも。

仰向けになった快斗の脚をすぐさま抱えて押し開いた。わっと慌てた声をあげて快斗が体を竦ませる。
有無を言わせず間に入り込み、背を倒した快斗に覆い被さって深く口付けた。

屹立した快斗がオレの腹を押してくる。ちゃんと感じてくれている。
オレはキスを続けながら手を這わせ、快斗の後ろの窄まりを探り当てた。
そっと指を忍ばせ、柔らかく解すように徐々に拓いてゆく。

「うあ……っ、あ!」

「快斗…」

もう、待てない。
ようやく、また繋がれる。

急く想いを抑え、オレは出来る限りゆっくりと自分を快斗の中へ埋めていった。



ゆらゆら。
部屋が揺れている。

自分を圧し包む快斗の熱と、自分の熱が溶け合って一つになるのを覚える。
切なさも愛おしさもすべて委ねて。
互いの裸身をぴったりと隙間なく重ね合わせて。

一つに。






・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



ふ、と工藤が俺の首筋に息を吹きかける。
くすぐったくて肩を竦めた。

「快斗」

「………」

「大丈夫か」

「…………」

「無理させてごめん」

「謝まんな」

振り向いて工藤の瞳を見詰め返した。

時に鋭く煌めき、時に深く愁い、そして笑うと光を弾いて一層強く輝く工藤の瞳。
直視すると灼かれてしまいそうなその瞳に、どんな姿で自分が映されているのかと思うと怖くなる。

指で髪を梳かれて、気恥ずかしくて目を逸らした。
体の芯が痺れてて動けない。

「好きだぜ、快斗。だから」

「……………」

俺も好きだ。工藤が。
だけど俺は言葉にするのは苦手で出来ない。小さく頷いた。

「だから次は天気がいい日に、日光浴しながらやろうぜ!」


ふざけんな。

俺は工藤の鳩尾をグーでど突いた。
体が起こせなくて、力が入らなくて、超へなちょこパンチだったけど。
工藤は少しだけ顔をしかめ、それからえへへと笑って、俺をぎゅうっと抱き締めた。






20131020

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●拍手御礼
「月光リフレクション」「〝かいとう・きっと〟事件」そして「危弁」へ、拍手下さった方々、感謝ですー(^^)///
●Af-025様、拍手コメうれすいです!!中快or中Kでもう少し突っ込んだパラレルも書いてみたいんですが…。
●葉さま、コメントへのお返事ありがとうござます。うんうん、だよね!と頷きながら読ませてもらいました~。ぜひまた何でもお気軽にコメント等お寄せくださいね。超喜びます♪♪


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