名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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★2013-2014・新快年越しhappy-SP/ラスト★
ハッピー・スウィート・ニュー・イヤー《1-A/3》(新一×快斗)
※一応『ダブルドリーム』『百八つ』につづくspの締めということで…定番系甘々です(*_*;
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正月三が日も過ぎた。そろそろ引き上げなけりゃ。

そう思いながら、なんだか工藤邸を離れ難くて、言い出せずにいる。



イヤ…〝工藤邸〟を、じゃない。工藤から離れ難いんだ。
そんなのモチロン分かってるけど。

今夜泊まって明日帰るか、それともこの食事が済んだら帰るのか。どうしようか、まだ迷ってる。
工藤は今夜も俺が泊まると思ってるんだろうか。

どうしよう…。

勝手な想像だけど。
もしも、もしも今夜泊まったら─────今夜こそ、ただではすまない予感がする。
素知らぬ顔をしているが、工藤だってこのショートステイが終わりに近付いてること当然分かってる。

だから、ますます切り出せない。 切り出せば、それが〝合図〟になってしまいそうで。




学校帰り、立ち止まった公園の入り口で木枯らしに吹かれながら工藤に告られた日のことを思い出す。

工藤は俺がキッドだと見抜いていながら、俺と付き合いたいって言ったんだ。
〝黒羽を好きになってしまったから。俺はもう、おまえの前では探偵でいられない〟────そう言った。

『絶対に有り得ない』と心では否定していたのに、伸ばされた工藤の手を、俺はいなすことが出来なかった。
まっすぐに。俺に向かって伸ばされた工藤の心を。



かいと!


「…えっ」

「なんだよ、ボケッとして。あとはやっとくから、先に風呂入れ」

「え…、でも」

「いいから」

「…………」

いいから。
俺に向かってそう言った工藤の声は、やけに大きくて。妙にキッパリとしていて。

「う、うん。…じゃあ」

頷いてしまった。

半分逃げるようにダイニングを出る。


…どおすんだよ、俺。

廊下をパタパタ小走りながらカッカと熱が上がるのを意識した。

もしかして、いよいよなのか?
今晩これから、工藤と俺、もしや……

〝一線を越えて〟しまうのか?

なぁあーーーんてな(^^;)。

これが俺の独り合点で、工藤がソンナ気な~んもなかったら笑えるんだけど…。

そう、だよな。俺の考え過ぎか。
ひとりで想像してハラハラして、俺、バカみてえかも。
もしかして俺…期待してんのか?
工藤と抱きしめ合いたいって……それってつまり俺の願望なのか?

「……………」

結局判らない。望んでるのか、不安なのか。期待しているのか、避けようとしているのか。自分の本当の気持ちがどこにあるのか。

「くそー、とにかく風呂だ!」

こうなったら工藤が片付けしてる間にサッと風呂に入ってしまおう。いそげ。モタモタしてないで。

パッと裸になって、バスルームに
入ってシャワーの栓を捻った。湯が熱くなるまで少しタイムラグがある。
ザアア、とタイルから湯気が立ち昇り始めて、ほっとしながらシャワーを肩に掛けだした。

《バン!》

音がして、いったん温まった空気がサッと涼しくなった。
ハッとして顔を上げたら、裸の工藤がすぐ目の前に立っていた。真剣な目をして。




ハッピー・スウィート・ニュー・イヤー《2/3》へつづく
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●拍手御礼!
「ウルトラキッス」「百八つ」「陰夢」「ミラクル・キッド」へ拍手ありがとうございました(^^)//

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