名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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2011年8月26日よりブログ開始
2012年5月GW中にカテゴリ分け再編&アクセスカウンター設置
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★2013-2014・新快年越しhappy-SP★
ミラクル・キッド(新快前提 3/4組)
※映画『探偵たちの鎮魂歌』パラレル。(コナンくんではなく)新一視点にて(*_*;
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〝ミラクルランドの敷地から一歩でも出れば腕時計型フリーパスIDは爆発する〟

オレたち高校生探偵だけでなく、蘭や少年探偵団をも巻き込んだ陰謀は解決し、危機は去った…はずだった。


しかし腕時計型IDの爆弾の起動装置は生きていた。しかもすべて回収したはずのIDを、元太が腕に着けたままだったのだ。それも寄りによって最後の最後、みんなで搭乗したジェットコースター〝スーパースネーク〟が発車した後にそれに気付くなんて!

「おいっ、敷地外にコースターが出るまであと少ししかないぞ!!」

「あかん! 早よ外さんと爆発するでえ!!」

オレと服部の叫びに元太が『エエッ?』と振り向いた。万歳したその腕をすぐ後ろの座席の灰原が掴み、腕時計IDを取り外す。
だが、ちょうどスーパースネークが降下を開始し、その振動と勢いでIDは灰原の小さな手からこぼれ落ちた。
さらにそれを受け止めようとした服部の手をも滑り抜け────IDはオレの後方の空席にGによってへばりついてしまったのだ。
座席の安全装置を壊せば全員のベルトが外れ、小さな歩美たちが今度は振り飛ばされ落下してしまう。

絶体絶命だった。爆発まで僅か数秒。

オレも服部も呆然となったその時、突然現れた白い翼が目の前を交差した。

幻のように。

まるで時間が止まったかのような、0・コンマ数秒─────。



》》》バァアアーーン!!《《《



轟音とともに、オレンジの炎が炸裂する。疾走し続けるスーパースネークの斜め上方に鮮やかな輝きの残像を瞬かせて。

すごーい! こんな近くで花火まで見られるなんて~!!

園子のはしゃぐ声を遠く聞きながら、オレも服部も全員が再び地上に降り立つ事が出来た奇跡に、言葉もなくただ冷や汗を拭うしかなかった。



ミラクルランドは閉園した。
警察は引き上げ、子供たちや毛利のおっちゃん、けげんな顔で理由を問う蘭や和葉ちゃんも無理やり帰らせた。
オレと服部だけが正門前の広場に残り、互いに言葉もなく力尽きたようにベンチに座り込んでいた。とてもこのまま引き上げる気になれなかった。


人の気配に顔を上げると、微笑んだ白馬が寄ってくるところだった。

「工藤くん、服部くん、今日は大変な一日でしたね」

「白馬、おまえ…!!」

白馬の後ろにもう一人誰かいる。
ひょこっと顔を出したのは。

「おっつ~。やっぱまだいたか。白馬が俺たち三人、自宅に泊めてくれるってさ。行こうぜ!」

「快斗!!」

オレが驚いて立ち上がると、服部が渋い声で訊いてくる。

「オイ工藤。白馬は怪盗キッドの変装やったんちゃうんかい」

「………」

わからない。そのはずだ。そうだと思っていたのに。

「言ったでしょう、僕の大切な人もミラクルランドにいるって」

白馬が快斗を横目で見て言うのを聞いて、オレは思わずブチ切れた。

「ふざけんな、快斗はオレの恋人だ!」

「おやおや、〝君の恋人〟が〝僕の大切な人〟と同一人物だとして、何か問題がありますか?」

「大ありだろう!」

「バカ、工藤ヤメロ、ハズカシい」

白馬に突っかかっていこうとしたオレの腕を、快斗が掴んで引っ張った。

ふわ、と、快斗の髪から漂う爆煙の匂い……。

我に返って、オレは逆に快斗の腕を掴んで捻りあげた。

「イッテ、なにすんだよっ」

「快斗…おまえ、よく…あんな危険な真似を!!」

高速で疾走するジェットコースターにハンググライダーで突っ込み、爆発寸前の腕時計型IDを瞬時に掴み取り、空中に投げ捨てるなんて。

よくも、あんな事をしてくれた。
よくも、あんな紙一重の神業を。

あんな真似は、他の誰にも出来ない。
〝アイツ〟でなければ出来っこない。

シルクハットに白いマント。
どんな時でもポーカーフェイス、危険さえチャンスに変える。度胸、勇気、決断力、それを行動に移す瞬発力。臨機応変に姿を変え軽々と不可能を可能にする天才マジシャン。
〝怪盗キッド〟がいなければ、あの爆発でオレ達全員が消えていた。
だとしても─────

「下手したら、おまえが爆発に巻き込まれていたかもしれねーんだぞ!!」

「なんのことだよ。俺、結局スーパースネークに乗り損ねたんだぜ? ズリィよな、おまえらだけ楽しんで」

にっと笑ってオレを見つめる快斗の瞳は、だが本当に笑ってはいなかった。

本当に、際どかったのだ。
キッドが救ってくれなければ、オレも間違い無く爆発にやられていた。

オレは快斗を抱き締めた。

夜更けたミラクルランド正門前の広場で。
服部と白馬が黙って見詰める目の前で。

快斗を抱き締めずにはいられなかった。





20140105
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※服部くんの出番少なくてスミマセン。映画を見直さないで記憶頼りで書いてしまいました(x_x)。このお話の白馬くんが〝本人〟だったらより萌えだったかもという…。いろいろ都合よく曖昧ですが、妄想パラレルということで御容赦を~m(_ _)m。

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「〝カイトウ・きっと〟事件」、そして「ウルトラキッス」「百八つ」へ重ねて拍手ありがとうございます(^^)//

●『拍手コメント』御礼 !!
葉さま、新年あけおめコメントありがとうございました。元日更新、オホメに預かり光栄です(笑)。拍手コメント、どうぞ気が向かれた時、一言でも、お気軽にお寄せ下さい~。葉さまにとってステキな一年になりますよう、お祈り申し上げますー(^^)///

《ひとりごと》
あわあわ(@@)、年明け五日になってしまいました。人並みに正月行事、親戚付き合いをこなし、それが済んだら身内とドライブ旅行に出掛けまして高速ぶっ飛ばして(ウソです、渋滞でノロノロ安全運転です)やっと戻ってきました。旅先でも隙あらば更新したかったんですが、出来ず終い…(T_T)。
もう一つ、甘々新快spを予定しております。それが終わるまでこのブログの〝新年〟は続きます~(^^;)。


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