名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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想定外《1/2》(モブ×白馬×キッド)
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予定外、想定外もいいところだ。
シゴトの仕込みのために潜入した美術館で、他の窃盗団と鉢合わせするなんて。

しかも、その連中は居合わせた白馬探を拉致しようとしていた。




「その女性を放したまえ!」

「わかったから大人しくしな、お坊ちゃん。せっかくの申し出だ、人質はあんたになってもらおうか」

「警視総監の息子だとよ。うまくやりゃ、けっこう巻き上げられるんじゃねえのか」

「学生だろ。いい気になって探偵ゴッコなんかしてるからこんな事になるんだぜ」

軽口を叩く男たちに両腕を後ろで拘束され、白馬さんは憮然として黙り込んだ。

キャップと目元を完全に覆うスポーツタイプのサングラスとで顔を覆った三人の男たち。
最初は居残っていた私を連れて行こうとした。しかし、異変に気付いて追ってきた白馬さんが有名な高校生探偵で警視総監の息子であることに気が付くと、男たちは今度は私を盾にして白馬さんを捕えたのだ。

「あ…あなたたち、警視総監の息子さんを誘拐なんかしたら、罪がもっと重くなるわよ」

「うるせえな、この女」

「きゃあっ」

男の一人に突き飛ばされ、私は立っていられず床にへたり込んだ。

「乱暴はよせっ。君たちは窃盗が目的なのだろう?  今回は通報しないから、このまま速やかに立ち去りたまえ」

「今回は、じゃねえよ、バーカ」

ガン、と、今度は探さんが頬を殴られ、よろめいた。

「いいか、てめえはいま探偵でもお坊ちゃんでもねえ。オレたちの人質なんだよ」

体格のいい大男が白馬さんの胸元に手を伸ばし、力任せにシャツを引っ張った。ビリッと布の裂ける音が不穏に響く。

「あっ」

白馬さんが体を強ばらせると、男たちはゲラゲラと品のない笑い声をたてた。

「たまにはいいかもな、男でも若くてこんなビジンならよ」

「この女もやりましょうよ」

男が私に手を伸ばすと、白馬さんは毅然とした声で男たちの戯れ言を遮った。

「泥棒は泥棒らしくさっさと逃げ出すべきでしょう。長居すればそれだけあなた方にとっては危険が増す。僕が誰にも告げずここを訪れたと思っているのですか」

「はあ? マジでうぜえガキだな」

「ホントにやっちまうぞ。土下座して舐めさせてやろうか」

「なあ、あそこに連れ込もう。30分…いや、15分もありゃ済む、誰も来ねえよ」

ホール並びの展示準備室。いまあそこはほとんど空だ。鍵はかかっていない。

「ああ…そうだな。めんどくせえ、人質はやめだ。やっちまって逃げよう」

「急げ」

男たちの下卑た声が荒くなる。この状況にすっかり興奮し、後のことを考えるより目先の欲求を満たすことで頭が一杯になっているのだ。

「とんだ〝窃盗団〟ですね。泥棒の風上にも置けない」

「やめてっ」

男たちが白馬さんと私を準備室へ引き摺っていく。私の腕を掴んだ男が懐の凶器を覗かせて哄った。

「騒ぐなよ。グサッといくぜ。どうぜ突き刺さるなら冷たいより温ったけえ方がいいだろうが」

「得物を捌くには手間がかかる。たまにはオプション付けて愉しまなけりゃな」

準備室の扉はあっけないほど簡単に開き、そして内から閉ざされた。男たちに囲まれて、天井がやけに低く部屋が狭く感じられる。
忙しない男の息が肩にかかり、私は気分が悪くなって目を瞑った。突き飛ばされて床に転がる。同じ様に白馬さんも引き倒された。

「いや。いや…」

無意識に嘆くと、白馬さんはくるりと体勢を返して私の顔を覗き込んだ。

「大丈夫、心配しないで。僕があなたを絶対に守ります」

「白馬さん…!」

でも。でも、どうやって。

白馬さんは両手を縛られている。
対して男たちは三人、それぞれが物騒な凶器を隠し持っているのだ。

命だけでも助かればよいと願うべきだろうか?
命すら最後は奪われてしまうのではないだろうか?

白馬さん、どうしてそんなに落ち着いていられるの。男たちは白馬さんまで手に掛けようとしているのに───。





想定外《2/2》へつづく

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