名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

ブログ内検索
カレンダー
06 2017/07 08
S M T W T F S
1
3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31
カウンター
プロフィール
HN:
ronin
性別:
女性
自己紹介:
2011年8月26日よりブログ開始
2012年5月GW中にカテゴリ分け再編&アクセスカウンター設置
2013年5月 CONAN CP SEARCH 登録
2013年6月 青山探索館 登録
連絡先:hamanosuronin★gmail.com(★を@に置き換え)
Script:Ninja Blog 
Design by:タイムカプセル
 

★一昨日の満月、昨夜の十六夜、とても幻想的でした~!


しのぶれど《1/2》(白馬×快斗)
※単独パラレル
─────────────────────────────


黒羽が戻ってきた。

だが、数週に渡って休んだ理由を、その真実を語るつもりは例によってないようだ。



気付けば、僕はまた黒羽を目で追っていた。

どこか変化はないか。
動きに異常はないか。
怪我を隠したりなどしていないか。

僕の懸念などどこ吹く風で、当の黒羽は至ってのほほんと、以前と変わらず幼なじみの彼女やクラスの悪友たちと過ごしている。

何ともないようだ。
安心するとともに覚える一抹の寂しさ。

僕が心配する必要など最初からないのだ。
黒羽にとって僕の存在など煩わしいだけなのだから。






───白馬くーん!

帰宅しようと階段を降りていくと、黒羽の幼なじみの彼女に呼び止められた。

中森さん、また明日。

挨拶して通り過ぎようとすると、コラコラ、もうっ、ホントにあんたたちは!と呆れ声で袖を掴まれた。

なんですか?

───快斗が仲直りしたがってるから、わるいけど白馬くんから声かけてあげてよ。

仲直り?

───快斗もそうだけど、白馬くんも案外意地っ張りだよね~。二人ともホントは仲良くしたいって思ってるくせにさ。

えっ。

───だって、いっつも快斗のこと見てるでしょ。快斗も同んなじ。白馬くんがいると寝たふりして必ず見てるもん。

いや、それは……

───そーゆーの自分じゃ隠してるつもりかもしれないけど、見てると解っちゃうんだよね。ほら、古文で習った短歌にあったじゃない。『しのぶれど いろにでにけり』って。

ずばりと指摘され、言葉に詰まった。

確かに僕は本心では今も黒羽に近付きたいと──信頼を得たいと思っている。ずっと。
しかし、黒羽の方は。

───青子じれったくて見てられないよ。お互い気にしてるくせに知らん顔しちゃってさ。

……。

───快斗に言っても余計意地張るだけだから、ここは白馬くんの方から折れてあげてよ。お願い!

いや、折れるもなにも…。


僕が一歩でも近付こうとすれば、直ちに黒羽は踵を返す。そんなことを延々繰り返してきたのだ。
初めこそ彼の真実を暴こうとむきになっていた僕だが、頑なに拒絶を示し続ける彼の態度に、だんだんと二の足を踏むようになってしまった。

だから見守ることしか出来なくなったのだ。力になれるものならなりたいと願っていながら。

黒羽の姿が見えなければ、いったいどうしているのか、無事なのか、気になって仕方なくて、何も手に付かなくなって。
それでもまた背を向けられるかと思うと、それが怖くて、それがつらくて近付けない。
僕はすっかり臆病になり、手も足も出なくなってしまったのだ。情けない話だが。


───ね、快斗いま机で寝てるから、ちょっと声掛けて起こしてやって。そんでちゃんと話して、仲直りしてよ。ね! お願いだよ~(^^)//


中森青子は言うだけ言うと、手を振りながら走って行ってしまった。
彼女なりに考え、見かね、決意をして僕に声をかけてきたのだろう。

では、僕はどうすればいいのだ…?

僕と『仲直りしたがっている』という黒羽の〝変化〟を、あの少女は敏感に感じ取っている──俄には信じがたいが、そういうことなのだろうか。

下校を促すチャイムが鳴る。

僕は暫し階段の踊り場で佇んだまま、自分がどうしたいのか、どうすべきなのかを考えていた。






しのぶれど《2/2》へつづく
─────────────────────────────



※すみません、たいした展開予定じゃないですが、分けます(*_*;


●拍手御礼
「空耳」「橙の月」「ポアロの客」カテゴリ★インターセプト へ、拍手ありがとうございました(^^)/

拍手[17回]