名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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2011年8月26日よりブログ開始
2012年5月GW中にカテゴリ分け再編&アクセスカウンター設置
2013年5月 CONAN CP SEARCH 登録
2013年6月 青山探索館 登録
連絡先:hamanosuronin★gmail.com(★を@に置き換え)
Script:Ninja Blog 
Design by:タイムカプセル
 

ホワイトブロッサム(白馬×快斗)
※イチャらぶONLY…(*_*;;
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目が覚めて、自分の物ではないパジャマを着ていることに気が付く。
隣を見ると、白馬はまだ眠っていた。

カーテンを透かした朝陽の柔らかさが、まだ夢の中に漂っているような錯覚を覚えさせる。

でも、夢じゃない。

張り続けていた意地を、目を瞑り続けてきた想いを─────夕べ…俺は解き放ったのだ。
広げられた腕の中に飛び込んで。

「…………」

半分枕に沈んだ白馬の顔。
こんなに間近で観察できる機会なんて、そうそうない。ベッドをなるべく揺らさないように気をつけながら、片肘を付いて頭を支え、覗き込んだ。

白馬の綺麗な顔がどアップで眺め放題。すごい特典だ。ごくんと一つ息を呑んだ。

コイツ……眉も、睫毛も色が薄いんだな。
閉じた瞼とすうと伸びた睫毛は、ちょっと触れたら壊れてしまいそうに繊細だ。

緩く流れる少し長い前髪も、癖はあるけどピンピン跳ねてる俺の癖っ毛とは違う。なんで髪までこんなに優しげなんだろう…。
それに、耳元から項(うなじ)につづく肌のライン。陶磁のような艶を放っている。
うう、俺とは違いすぎる。

俺、風呂なんてザバッと浴びてゴシゴシ洗ってジャーッと流して終わりだけど、きっと白馬はゆっくり温まって高級な石鹸たっぷり泡立てて、ふわふわと撫でるように肌を洗うんだろうな……。
想像したら、かあっとなった。
夕べ誘われた時は恥ずかしくて断ったけど、一緒に風呂入ればよかったかなぁ…なぁ~んて。

「…ん…」

ぎくっ。
白馬が小さく身動いだ。やばい。
そっと逆向きに体を返そうとしたら、長い指が伸びてきて────髪を梳くようにして頭を捕まえられてしまった。

目を閉じたままの白馬の口元が微笑んでいる。

「おはよう…黒羽くん。よく眠れましたか」

「ん…まあまあ」

よく寝た、と思う。さっき目が覚めるまで爆睡していた。

「僕はなかなか寝付けなくて……、眠くて目が開きませんよ」

「どうせ休みだし、寝てればいいさ」

「でも、あまり何時までも寝てると、ばあやが起こしにきます」

ええっ、ばあやさんが (*_*;?

「そ、それじゃ俺もう帰るよ! 邪魔したな」

「嘘ですよ」

ベッドから出ようとした俺に、体を起こした白馬が両腕をまわしてくる。
抱き締められて……穏やかな白馬の体温がパジャマ越しに伝わってきて、それが気持ち良すぎてツラい。

「誰も来ません。自分のペースに干渉されるのを僕が好まない事は、家の者は解っていますから。休みの日に二階に上がってくる者はいませんよ」

「…………」

「安心しました?」

「でも、さ、やっぱり…そろそろ帰るよ」

白馬の家族のことを思うと、どうしたって罪悪感を抱かざるを得ない。なんといっても俺は世を欺いている身だ。

「君と本当に一つになりたいです。僕は」

「え…」

「昨夜だって、僕はほとんどそのつもりでいたんですよ」

「………」

「なのに君は、僕がバスから戻ってきたらもう眠ってしまっていて。あんまり気持ちよさそうだったので、起こすに起こせませんでした」

「そ…、ごめん、ゴロンとしたらすぐ寝ちゃったみたいで」

なんだか熱くなって汗が噴き出した。

「仕方ないので、明け方まで君の寝顔を見てたんです」

「げ」

「げってなんですか。まあよいです。急ぎませんよ。君が振り向いてくれただけで、僕は信じられないほど幸せなんです。……今も夢なんじゃないかって」

そう囁いた白馬の声が急に震える。
見上げると、白馬はまだ目を閉じたままだった。

「叶うまいと思っていました。諦めなければならないと。だから……目が覚めて君が隣にいると分かっても、僕は怖くて目が開けられない」

「白馬…」

「君はここにいる。でも、もしかしたらこれも夢の続きで、目を開けたら君が消えてしまうのではないかって」

「なに言ってんだよ」

「君の寝顔をずっと見ていたのもね…、眠ってしまったら君が消えてしまうのではないかと思って、怖くて眠れなかったんです」

「…………」

「黒羽くん。君が好きです。どうか…消えないで────」

白馬の睫毛が濡れ、やがてぽたりと一粒零れた涙が俺の頬に落ちた。
俺は白馬の頬に指で触れた。

「おまえがそんなに臆病な奴だとは思わなかったぜ」

「…黒羽くん」

「それでよく俺を捕まえられたなァ。消えたら、もう一度捕まえればいい。出来るだろ」

「君は、またそうやって僕を挑発する」

「そうじゃねえよ。おまえがあんまり…」

あんまり、カワイイとこ見せるからさ。

なんだか俺まで切なくなる。
チュッと白馬の鼻先にキスをした。

「ホラ、目を開けろよ」

「………はい」

「白馬探!」

名を呼ぶと、白馬はビクッと小さく睫毛を瞬かせた。

ゆっくりと─────開かれる瞼。

ポロリとまた一粒、白馬の目から涙が光って零れ落ちた。

「黒羽くん」

「おはよ。やっと起きたか」

明るい色の瞳が、眩しそうに俺を映していた。
オハヨウのキスを、今度はちゃんと白馬の唇にしてやった。

ただ互いの背に手をまわし頬と頬を寄せて抱き合っていた。
いつの間にか、俺の目からも涙が零れていた。





20130402

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※思わせブリな導入でスミマセンでしたっ。少し手を入れましたー (@@);;;
※白馬邸には二階にほぼ探くん専用となっているバスルームがもう一つあるという設定にて…お許しをっ(*_*;(*_*;

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