名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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2011年8月26日よりブログ開始
2012年5月GW中にカテゴリ分け再編&アクセスカウンター設置
2013年5月 CONAN CP SEARCH 登録
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◎年末ぷち白快SP◎
二人の大晦日(白馬×快斗)
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風呂を出て戻ると、部屋にいた白馬はソファーから立ち上がり、俺に歩み寄ってきた。

そして俺の頬に指を添え〝君が好きすぎて、僕はおかしくなりそうです〟と言った。


 
「・・・」

「なんとか言って下さい、黒羽くん」

「ナントカ」

「また君は。僕を馬鹿にして」

んなこと言ったって。
こんな間近で真正面で真顔で見詰められて、マトモに反応してたらもたねえっつの。

白馬の親戚の別荘を訪れるのは二度目だ。前は夏休み。今は冬休みだ。それもあと少しで年が明ける、こんな時に。

「おまえ、よく外泊許してもらえたな。大晦日だってのに」

「特段問題はありません。何事も自身の責任において、というのが白馬家の家訓ですから」

「へー」

「黒羽くん」

「なんだよ」

「好きです」

「……」

「君も言って下さい」

「それ前も言ったろ」

「聞いてません」

…言ってないっけ?〝好きだ〟って?
いや、確か言ったと思う。たぶん言った。

「言った」

「いま聞きたいです」

なんだよ。なんの罰ゲームだよ。
好きだよ。当たり前だろ。
そうでなきゃココにいるわけないだろが。

「うるせーな、もう~。探はぁ」

「───黒羽くん」

「わっ」

がしっと両脚を抱えて肩に担ぎ上げられる。そのままドシドシ足音をたてて運ばれ、柱に頭をぶつけそうになる。

「あ、アブねえ、こら!」

俺を担いだまま白馬は片手で部屋の明かりを落とした。コテージの窓から外の灯光が差し込んで、部屋全体が仄白く浮かび上がる。

「夏に泊まった時の君を思い出して、昨夜は眠れなかったんです。それなのに…このタイミングで僕の名を呼んでくれるなんて、まったく君には敵わない」

「え、ね、寝てないなら、ゆっくり寝たほうが」

「ええ。朝まで一緒に眠りましょう」


苦し紛れに〝探〟って呼んだのが余計拙かったか~。
白馬の体温が熱い。風呂上がりだから俺もやっぱり熱い。素肌が触れあうと、その気持ちよさに思わず溜息が漏れた。

次に目が覚めたら、きっと年が明けているだろう。新しい目覚めが俺たちを待っているに違いない。

きっと───。






20141231
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※滑り込み~(+_+)紅白見ながらなんとかup。お粗末様です。20130510up『特別な響き』の軽い続編でした。
※こんな時間になってしまいましたが、皆様良い年をお迎え下さい~!

●拍手御礼
「千年の孤独」「閃光」「共犯者~秘密の恋人」「誘惑」「強姦」「恋人は怪盗」「リセット」「key」ほかブログ初期の新快、さらに「クリスマス・ツリー」「メビウスの月」へ、拍手ありがとうございました(^^)!

   

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