名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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昨夜は素晴らしいブルームーンでした! 美しすぎてクラクラ~~(*^_^*)!!


返り討ち《2/2》(白馬×快斗)
※両想いパラレル後編(^^;)
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「もしかして僕が怖いのですか?」

「誰がテメーなんか怖がるかよ! なんかしようとしやがったら、速攻返り討ちにしてやるっ」



顔を上げると、すぐ側に黒羽の蒼い瞳があった。ポカンと口を開けた僕を映しながら、その瞳はどんどん大きくなり、僕を覆うように近付いてくる。

(あ…───!)

フッと微笑んだ黒羽の貌が、僕の中で不意に怪盗のものに重なった。その途端、僕の心臓は破裂するかと思うほどに跳ね上がったのだ。






ちょっと〝揶揄〟したくらいで簡単に凹みやがって。これだから坊ちゃんはよ。
俺だって白馬を家に招くからには一応あれこれ想像したさ…コドモじゃねーんだから。

白馬のやつ、学校じゃ保護者みてーに幼稚園児見守るみたいな眼で俺のこと追っかけやがって。
言っとくが、俺のが年上なんだぜ。二ヶ月だけだけど。

あれ。
見下ろす白馬の顔が赤い。

立ち位置が逆だからか…?
いつもは俺が白馬に見下ろされて、つい後退っちまうけど、今日は違う。
指先を白馬の顎に添えて軽く持ち上げると、白馬はさらにカアッと顔を火照らせ、俺を見上げて『キ…、黒羽くん』と言った。

キ──?

もしかして…コイツ、怪盗キッドを思い浮かべてやがるのか?
それで赤くなってんのか。

フザケンナ。
俺は黒羽快斗だぜ。

けど、こんだけ舞い上がってる白馬を見るのは珍しい。せっかくだ、ちょいとこのままからかってやろう。


「白馬探偵」

「えっ」

「随分と顔がお赤い。どうかなさいましたか」

「き、きみ、は…!」

「しっ、黙って。目を閉じてください」

さらに顔を寄せると、白馬はガチガチに硬直しながら瞼を閉じた。肩に力が入っちゃってて笑える。
上から目線だと不思議と大胆になれた。俺はそのまま腰を屈め、白馬の眉間にチュッとキスをした。

唇を放してふと微笑むと、白馬は目を閉じたまま大きくほうっと息を吐き、ソファに沈むように倒れ込んだ。
うっすらと目を開けて俺を見る白馬の瞳が心なしかウルウル潤んでいる。

なんか、カワイイじゃん。
普段は隙なんて見せない白馬が、今は俺の手の上で転がってる感じ。

優位に立っていることを認識して俺はもう一押ししたくなった。白馬の座るソファに膝を、両手をソファの背に乗せて白馬に覆い被さるように接近する。

「あっ」

白馬が目を見開いて俺を見つめる。綺麗な瞳だ。少し癖のある髪も柔らかくてサラサラしている。
今度は本当にキスしちゃおうか…。
この前は、学校の屋上の隅に追い詰められて、白馬からファーストキスされちゃったけど。

今日は俺からだ。
俺から白馬への、ファーストキス───。



柔らかくて、温かくて、優しい気持ちになる…。そんなキスに俺自身もうっとりしながらゆっくり唇を放した。
目を開けると、白馬も目を開けるところだった。白馬は色も白いし、綺麗な瞳を縁取る睫毛の色も明るくて、日本人離れしてるなーー。ボンヤリそう思いながらめちゃくちゃ近距離でしばらく互いに無言で俺たちは見つめ合っていた。

「………」

白馬のやつ、いつまでもじっと俺を見つめている。俺はなんだか急に照れくさくなり、立ち上がろうとした。
そしたら、両腕を白馬に掴まれた。

「黒羽くん」

「なんだよ」

あっ、しまった。
つい普段の口調で───。

「わっ!?」

ぎゅっと背中を包むように抱き締められ、俺は白馬の胸に倒れ込んだ。

「ば、なにすんだ」

「君には驚かされます。本当に素敵だ。完全に火がつきましたよ」

ヒ? 〝ヒ〟ってなんだ。

「馬鹿、何時までもくっついてんな」

白馬がクスクスと笑う。
やばい、まずい。
気付けばひっくり返されて白馬に見下ろされてる。

カーッと熱くなって、心臓がバクバクいってる。

「こら、人んちでなにする、放せ!」

「学校では引っ付くなと言ったでしょう。こんな機会はなかなかありません。そう簡単には放しませんよ」

微笑む白馬の瞳が近付いて、温かな温もりに捕らわれて、ワケが解らなくなる。
いつの間にかシャツがたくし上げられて、わき腹や胸を白馬の長い指が行ったりきたりしていた。

「……!!」

胸の突起をさわさわ弄られ、俺はくすぐったさに体を捩った。そしたら今度は背中を覆われて、白馬の指先が下肢をたどり始めた。

ゾクゾクして、逃げられない。

やられた──。
俺は調子に乗って、油断して、このままじゃ白馬に返り討ちされる。
てか、もう返り討ちに遭ってる~~っ!


さすがにいきなりサイゴまで…にはならなかったけど、俺は全身余すところなく白馬の指に撫でられて、それだけで前後不覚になるほどクラクラになってしまった…。

黒羽くん、しっかりして下さい。
君の部屋に運びますよ?と白馬に囁かれ、ハッと我に返った俺は、『それはダメ!!』と叫んだ。
なにがツボったのか、白馬は俺を抱えて爆笑した。

涙が出るほど笑ったあと、ジト目の俺の髪を撫で、『笑ってすみません、君があんまり……』と言いかけて白馬はまた笑い出しやがったんだ。





20150801
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※お待たせするほどの後編じゃなくてスミマセンでした~(*_*;

●拍手御礼
「暗示」「激情」、そしてカテゴリ★3/4組 各話へ拍手ありがとうございました~~(^^)/
   

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